人民列車の臨時化、廃止攻撃を断固粉砕せよ!
「ムーンライトながら」は、東海道本線を走っていた大垣-東京間の普通列車が、96年に全席指定席化されたのを記に、列車愛称がついたものである。その「ムーンライトながら」も、相次ぐ夜行列車縮小の流れに抗せず、縮小・臨時列車化されることとなった。
Asahi.comよりhttp://www.asahi.com/national/update/0831/TKY200808310139.html
夜行「ムーンライトながら」臨時化へ 18きっぷで人気
東京―大垣駅(岐阜県)間を結び、かつて「大垣夜行」と呼ばれたJRの夜行快速「ムーンライトながら」の毎夜運行が今年度末で終わる可能性が強まっている。JR東日本とJR東海が取りやめの方向で検討しているからだ。鉄道ファンから旅の手段として重宝がられている人気列車。乗客が多い時期の臨時列車だけはかろうじて残りそうだ。
新幹線や飛行機、深夜バスに押され、ブルートレインなどの長距離夜行列車が次々に姿を消している。JR関係者によると、「ながら」が毎夜走らなくなるのも同じ理由という。
JRによると、「ながら」の前身は、東京―大阪間を結んでいた夜行普通列車らしい。これが68年10月のダイヤ改定で廃止される方向になると、存続を望む声がわき起こり、当時の石田礼助国鉄総裁の決断で、東京から美濃赤坂(岐阜県)に至る下り列車と大垣から東京に行く上り列車が残った。翌年10月のダイヤ改定で下り列車の終着駅は大垣に変更され、その後、正式な名前のない列車が「大垣夜行」と呼ばれるようになったとみられる。
JR全線の普通列車が一日中乗り放題になる「青春18きっぷ」と相性がいいのが「売り」だった。鉄道ファンや貧乏学生たちは日付が変わって最初に止まる駅まで近距離切符で乗り、その後は青春18きっぷのメリットを最大限に生かす旅が満喫できた。
例えば東京駅発車が午後11時40分ごろだった頃、東京から出発する時は、横浜までの440~450円の近距離切符と、1枚2260~2300円の青春18きっぷがあればよかった。
96年3月のダイヤ改定で快速に。同時に「ムーンライトながら」と命名され、長良川の鵜(う)飼いを図案化したヘッドマークが登場。ただ、一部区間で指定席が導入され、その分の料金がかかるようになったのはファンに不評だった。さらに、07年3月に東京駅発車が30分早まったため、近距離切符は小田原までの1450円分が必要になった。
今年度末に予定されているダイヤ改定で毎夜運行が終わっても、盆や正月など乗客が多い時期だけ運行されている臨時列車は残る方向という。(鈴木剛志)(引用終わり)
80年代(それ以降もか?)まで、東京で闘争・集会がある時は、活動家がよく利用していたため、「大垣夜行」は別名「人民列車」と呼ばれていた。東京着が朝の4時半とゆう、とんでもない時間帯であるが、かえって三里塚ぐらいだと余裕で昼からの集会に間に合うわけだ。
人民列車であるから、集団で大挙して乗り込んでも、座席は一般民衆のもの、我々は床に座りこみ、ひたすら邪魔にならないように眠る。防衛隊は、メット着用の上、デッキにて警戒にあたる。また、始発・終着駅で降りないのも鉄則で、某駅前にて集団で待機していたことを覚えている。
さて、「人民列車」が「ムーンライトながら」となり、鉄の165系急行形電車から、ステンレスの373系特急形列車となったものの、中途半端なリクライニングシートと、夜間でも減光されない車内で、あまり良く寝られない、しかも座席を指定…すなわち予約をしないと乗れないようになって、活動家の人達はどのくらいこの列車を利用するようになったのだろうか。私も旅行で1~2回使っただけだ。東京への集会はもっぱら夜行バスもしくは新幹線とゆうことになった。同じ寝られないのなら、バスのほうがリーズナブルだし(18きっぷが使える期間は、靖国闘争ぐらいか?)翌日仕事があれば、新幹線でその日のうちに帰り、自分の部屋で寝たほうが良い。
それにしても、3月には東京-大阪間の夜行急行「銀河」が廃止されるし、8月31日で、北海道内の夜行特急「まりも」も廃止された。「まりも」は以前は夜行の急行で、北海道を周遊券で旅行する際、宿代を節約するため、同じ道内夜行急行「大雪」「利尻」と共に学生に愛されたものだ。全く、JRになってから、夜行列車への肩入れは、北斗星・カシオペア、トワイライトエクスプレス、サンライズ瀬戸・出雲ぐらいのもんで、特に九州方面は絶滅寸前、関西~九州は絶滅である。
JRによる民衆からの夜行列車取り上げ、整理縮小・廃止攻撃を断固粉砕!したいところであるが…
蛇足…7月27日の革共同政治集会で売り出された「雲と火の柱-地下生活者の手記」に、「当時国鉄の東海道線で、「銀河1号」「銀河2号」とゆう鈍行電車が運行していて、夜の9時か10時ごろ大阪発で、朝方、東京に着いた。」とある。しかし、夜行急行「銀河」は、67年に寝台列車化されているため、この作者が「潜った」当時はすでに、「夜行急行列車」と記述するのが正しく、「鈍行電車」ではない。念のため(^^)
| 固定リンク
「趣味」カテゴリの記事
- ニューシャトル完乗闘争(2008.10.04)
- 鉄道博物館見学闘争(その3)(2008.10.02)
- 鉄道博物館見学闘争(その2)(2008.10.01)
- 鉄道博物館見学闘争(その1)(2008.09.28)
- 写真をのっけてみました(2008.09.07)
コメント
こんばんわぁ
オイラがやる気満々だったころは全学連の拠点にいたので三里塚はもとより、北富士だろうが柏原発だろうがお手軽低運賃でいけたので、失礼ながら関西、EL、中四、はては北海道や九州から全国動員で決起してこられる方々の苦労に思いが至ることはありませんでした。
人民列車っていいひびきですね。ちょっと散戦争の緊張を思い出してしまいました。
それにしても、人民列車の臨時化、廃止攻撃は貧困に苦しむ人民の闘いの足をもぎ取るがごとき悪辣な攻撃でありますな。闘争臨時列車はありえないだろうし・・・
投稿: 薩摩長州 | 2008年9月 6日 (土) 22時22分
関西にある某宗教団体のように、闘争時に臨時列車が仕立てられるくらいになるといいのですが…
天理駅の側線は、すごいですよ!
投稿: GO | 2008年9月 7日 (日) 00時18分
今の腐敗政権悪党とその翼賛勢力を追放&投獄し、我々労農学人民の平等公平な社会に出来たら、当然交通権も保障されるでしょう。安全快適低運賃の列車も廃止された地方交通線等もどんどん復活して欲しいですね。
財源は高級自家用車への懲罰的重税で18きっぷや格安長距離バスなみの低旅費又は社会保障として無料で
寝台+リクライニング席+ボックス席+食堂+入浴設備+カラオケボックス+ゲーセン+集会室完備の
闘争の為の遠征にも最適な長距離列車もどんどんやって欲しいです。
そうあらしめたまえ
そうなります
そうなります
投稿: 이윤성 | 2023年2月28日 (火) 00時48分