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여러분(ヨロブン)!

では、私の見た08年のBEST1は・・・A・ソクーロフがレーニン・スターリンを描いた「牡牛座」ではなくて、ズバリ
「光州5・18」(キム・ジフン監督)だいsign02
民主化を求める韓国・光州の学生・民衆を武力弾圧したチョン・ドゥファンの戒厳軍に対し、民衆が市民軍を結成してたたかい、戒厳軍を追い出し「光州コミューン」を作り出したが、再び武力によって鎮圧されたあの「光州蜂起」を題材にした映画である。
光州蜂起について本ブログの読者の多くはご存知のことだと思うので、私が詳細を語ることはおこがましいのだが、これを期に、韓国民主化運動は軍事独裁政権のみならず、アメリカ(米軍が韓国軍の移動→戒厳軍による弾圧を認めた)に対しても激しいたたかいを開始し、80年代の日本の学生運動も多かれ少なかれ、韓国民主化運動との連帯を叫んでいたのである。

扱われている題材は非常に重たいのだが、作品はエンターテイメントとしても成功している。絶対にいい!保障しよう。とりあえず私がレビューするよりも映画「光州5・18」公式HPを見よ!DVDもレンタル開始されている(見るときはハンカチ・ティッシュの類が必要)。

で、私が特に印象に残っているシーンをば・・・
デモが学生のみならず、市民まで広がった5月21日、道庁前でデモする民衆の上からヘリコプターで「戒厳軍は正午に撤退する」と呼びかけられた。民衆は戒厳軍の前に並び、彼らをからかいつつも、全てが平和に終わるかに見えた。正午前に韓国国歌が流れ、皆が唱和する。「東海から白頭山まで、神が護りし・・・」と歌っている間に、戒厳軍の兵士が銃を構え、市民に向かって発砲する。国歌の流れる中で、阿鼻叫喚の惨劇が繰り広げられる。主人公ミヌの弟ジヌもここで殺されてしまう。
この後、市民は武器を取り、多くの犠牲者を出しながらも、戒厳軍を道庁から撤退させるのだ。

001
主人公の勤めるタクシー会社の社長で退役将校のパク・フンス(アン・ソンギ)が市民軍のリーダーとなる。これがすごくかっこいいのだsign02皆の前で「ヨロブン(皆さん)」と呼びかける姿なんぞ、最高!すごくサマになっているぞ。(このへんもぜひ見て欲しいとしか言いようがない、なお写真はパンフよりスキャンしたもの。)

なお話はそれるが、徴兵制というのは国家にとっても危ない制度である。なぜなら民衆が武器の扱いを知り、武器の有り場所を知ることになるからだ。光州でもそれが証明されており、軍隊経験のあるパク・フンスが、徴兵等で武器の扱いを知っている人達に武器を渡し、扱いを再度教え、実際に撃っているのだ。だから、徴兵制を敷くと同時に、思想教育・・・韓国の場合は、反共・反北だし、日本の場合は天皇制や大和民族の優秀論とかになる・・・が必要とされるのだ。

戒厳軍を一度は追い出したものの、光州を包囲し、再び戦車を率いて攻めてくる。光州の市民軍は孤立無援であるが、皆、何かを守るために死ぬ決意をかため、道庁に篭城する。家族のために一度は家に帰った主人公の同僚インボンも、チンピラのヨンデも、高校教師も牧師さんも、そしてパク・フンスの娘シネに恋するミヌも、一度は道庁をでたものの、皆といっしょに闘うことを決め、シネと分かれて戻ってくる。そして、5月27日午前4時・・・

私はこの映画を劇場で2回も見た!まだの人はぜひ、DVDをsign03

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コメント

ふむふむ・・・ おいどんも「光州5・18」を見てみようとおもふ。

革命派はヒソーリとコソーリと徴兵制が登場するまで生き残っていれば”勝利だ!”
ちょっと言われた方向と違う方へ向かってトリガーを引けばいいのだ。

投稿: 薩摩長州 | 2008年12月26日 (金) 00時31分

当方に、当時の闘う人民の貴重な(?)な画像がありますので、トラックバックを送りまする。

映画は、私も見たい。

投稿: なのなの勢力 | 2008年12月26日 (金) 05時26分

薩摩長州さん、なのなの勢力さん、コメントやTBありがとうございます。なのなのさんのJUST80年の闘争画像は、本当に貴重なものですね。私は光州蜂起の時は中学生で、何もしらずに大学で始めてこの事件のことを知ったのです。
また、いろいろ書いてゆきたいと思います。

投稿: GO | 2008年12月26日 (金) 21時53分

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80年9月。日韓連帯・安保粉砕闘争を戦闘的に闘い抜く。←写真のキャプション 79年10月。クーデターが起き、韓国の朴大統領が射殺される。全斗煥が政権を掌握。80年5月。光州蜂起。当時、高校3年だった私は、軍隊が自国の市民に発砲するようすをテレビで見て、動揺する。しかも、それは隣りの国のことである。当時の韓国について、私は「暗黒の国」というイメージを持っていた。今とはずいぶん違うイメージだ。 「軍隊が自国の市民に発砲」という最悪の事態になった経緯については、大学生になってからやっと... [続きを読む]

受信: 2008年12月26日 (金) 05時28分

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