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堺市のLRT建設を支援せよ!

2006年に政令指定都市になった大阪府堺市では、LRTの建設計画が進められている。LRTというのは、Light Rail Transit(ライト レール トランジット)の略で、従来の路面電車をかっこよく高性能化させたものと思ってくれればよい。地下鉄を作るほどでもない輸送規模の中量公共交通機関として、地下鉄やニュートラムのような新交通システムよりも建設費が大幅に安くすみ、既存の鉄道システムとの親和性もいいから、欧米なんかでは地下鉄や既存の高架鉄道に乗り入れたりして、公共交通のネットワークの一部としても活躍している。また、基本的に「路面電車」なので、乗降がしやすい、まあ、階段の上り下りも少ないので、ゲタのように気軽に利用できるという、バリアフリーな交通機関である。
Lrt
 堺市はJRや南海電鉄のように、市を南北に貫く、あるいは大阪の都心からニュータウンへのアクセスの鉄道は整備されているのだが、東西の結びつきは弱い。また、新しい埋めたて地にはシャープの工場の進出計画や、サッカーナショナルトレーニングセンターなんかもあって、公共交通機関の整備が求められている。で、これらを結ぶ有力な公共交通機関として、LRTを建設し、とりあえず南海高野線の堺東駅と、南海本線の堺市駅を結ぶ路線を今年度中に着工しようというものだ。

Lrt

図は、堺市の鉄軌道推進室のHPの東西鉄軌道(堺浜~堺東駅間)基本計画(案)から。

で、2月に地域住民への説明会が行われたようで、asahi.comにこんな記事を見つけた。
LRT、足りぬ地元説明 堺市今年度着工へ

 堺市が400億円以上をかけて、「環境に優しい」とされる次世代型路面電車(LRT)を市街地に通す計画を進めている。大阪市とつながる南北の鉄道路線しかない堺市にとって、“明治以来の悲願”である東西の路線ができれば「にぎわいが生まれる」というのだが、本当に巨額投資にみあう効果があるのか、住民からは疑問の声が出ている。
 「良好な都市景観を形成し街のシンボルになります」「少しの努力でにぎわいが実現」「二酸化炭素の排出量は車の5分の1」――2月中旬、沿線の小学校で市が開いた説明会。市の担当者は、フランス・ニースの街を走るLRTの写真をスクリーンに映しながら利点を並べた。だが集まった約300人の住民からは疑問が相次いだ。
 市が10年度中の開業を目指す南海高野線堺東駅―南海本線堺駅間(1・7キロ)は現在、南海バスがラッシュ時は4分に1本のシャトルバスを走らせている。市の計画ではLRTの停留場はバスとほぼ同じ場所で、所要時間や運行間隔もバスと同程度。「ならばバスで十分。環境に配慮するなら電気バスにすればいいのでは」と住民。
 堺市がLRTにこだわるのは、大阪市を起点とする南海本線、南海高野線、JR阪和線の大動脈3路線が南北を貫いているのに、東西には鉄道がないことが「堺の経済的地位の低下を強めた」(堺市史)と考えているためだ。明治、大正、昭和と東西方向の鉄道建設計画がたびたび持ち上がったが、いずれも頓挫。府南部の住民が堺市を通過して大阪市へ流れるのを防げないジレンマがある。
 99年、市は欧米で普及しているLRT導入の検討を始め、有識者による市公共交通懇話会も04年、他の鉄道路線からの乗り入れができて、建設費も安いなどとしてLRT導入を提言した。
 これを受けて、市は本格的な計画づくりを開始。堺東駅―堺駅間のほか、相互乗り入れを予定する既存の路面電車「阪堺線」の線路や車両は市が整備し、運営は南海電気鉄道と阪堺電気軌道があたる。市は今年度予算に工事の前払い金など約10億円を計上。今年度末に着工する計画だ。「市街地の再開発や臨海部への企業誘致を進める起爆剤になり、政令指定都市にふさわしい町づくりに役立つ」
◆住民 投資効果に疑問も
 だが住民の合意形成は難航している。
 原因の一つは事業費の高さ。建設にかかる費用は、堺東駅―堺駅間が約85億円。延伸予定の臨海部までの区間(5・2キロ)や阪堺線への乗り入れを含めれば約425億円に上る。市は「他の交通機関より安い」と説明するが、採算は取れるのか、経済効果はどのくらいあるかは「評価は難しい」として具体的な数字を示していない。「バスで十分」という住民の声に対しても「LRTなら阪堺線に乗り入れできる」とメリットを強調するだけで、バスのままと、LRTをつくった場合のコストと効果の比較は示していない。
 車道が2車線から一方通行の1車線に減り、荷物の積み下ろしができなくなることも沿線の商店主の不安をあおっている。「LRTを通せば人が来る根拠はあるのか。通行量が減って売り上げが落ちたら市は責任を取るのか」。だが市は、駐車場や荷さばき所の場所や数についても「検討中」と答えるだけだ。
 LRTの導入構想は全国で浮上している。国土交通省によると、宇都宮市など全国で70以上の構想があるが、住民の合意形成や建設コストなど課題が多く、足踏みしているケースが多いという。

説明会の議事録については、ここ(pdfでA430ページ) これを見ると、なるほど、反対意見も良く分る。道が狭くなって、一方通行を強いられる。荷さばきはどうするのか、それに今も堺東―堺市駅間のバスはあんまり人が乗っていない、ホントに街ににぎわいがもどるのか?
もっとも導入に賛成する意見もあって、まあLRTのお手本、フランスのストラスブールでも最初は抵抗があったが、導入してみると非常によかったという評価がなされている。それにしても、建設費がたった1.5キロほどで85億は、う~んこれまで言われてきた”路面電車の建設費は1キロ2億”よりもウンと高いではないか・・・やはり新設はこんだけ金が、かかるのですねmoneybag
全国でLRTを整備したと「やっと」言えるのは富山ライトレールで、それもほとんどが、既存のJR富山港線を改造したものである。北陸新幹線の建設に伴い、富山駅を高架化するにあたって、赤字の富山港線にも金をかけて高架化するのはもったいない、廃止じゃ~となるところを、LRTとして残したものである。富山駅の南側には、富山地方鉄道の既存の路面電車があるのだが、将来的にはこれと結んで一体的な運行をしようとしている。(ちなみに富山地方鉄道の路面電車の終点に、全学連の北陸の拠点、富山大学がある)
路面電車が元気なのは、広島市で、広島電鉄㈱の様々な路面電車が縦横に走り、また鉄道線宮島線に直通している。(そのうち写真をアップするね~あと「鉄道むすめ」鷹野みゆきさんもヨロシク(^^)///)
広島にはアストラムラインという、新交通システムもあるのだが、既存の路面電車を活用できるシステムにしたほうが良かっただろうな・・・。
堺市にも阪堺電軌という路面電車が走っているのだが、これに乗り入れする楽しい計画もある。「鉄道が通る」メリットは、地図に載る・・・路線図に乗ることで、バス路線と違って、認知されやすい、それに全国から鉄ちゃんが来る!という経済効果もある。
わくわくどきどき・・・堺市のLRT計画を支持し、支援しようtrain

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コメント

サヨクなのに、堺市のLRT計画に賛成とはあきれかえる。

投稿: 中核派 | 2009年9月 3日 (木) 12時09分

自公民の相乗り堺市長と相乗り堺市議会、連中が繰り広げようとしている公共工事に賛成する意図はがみえない。最近の左翼って変わったようですね。

投稿: 角棒 | 2009年9月 3日 (木) 12時43分

右とか左とか言う前に『鉄ちゃん(みっちゃんというべきか?)』ですから楽しみなんでしょう。

投稿: たけ(39) | 2009年9月 3日 (木) 15時18分

中核派氏や角棒氏のように、人の愉しみや趣向などを否定してまで革命派を自負しているようだが、そんなものは人民が分かっていない証拠である。日本の労働者人民は帝国主義の足下に生きていることが分かっていない。自分等で勝手にしたら、という左翼は要らない。反吐が出る。

投稿: 元々中核派 | 2009年9月 5日 (土) 16時59分

元々中核派さん、上記2人はHNもステハンっぽいですし、拙ブログの「味」を良く味わっていない人の殴り書きコメントのようです。左翼でもなんでもないでしょう。たけ(39)さんのように、適当にあしらっておくか、無視しておくのがいいと思いますよ。

投稿: GO@あるみさん | 2009年9月 5日 (土) 21時57分

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