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入管問題を考える09関西集会

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入管問題を考える09関西集会が17日14:00~京都大学法経4番教室にて開催された。写真は撮ってはいけないのだが、開始前に撮っちゃったヤツm(- -)m・・・なぜかスズメさんが教室に入ってきていた。この集会は例年盛りだくさん・・・
まず連帯のあいさつとして、在日研究フォーラム 李相泰(イ・サンテ)さんから、新型インフルエンザの上陸について少しさわぎすぎではないか、神戸マダンも開かれる予定だが、公共の場を使うのでやりにくくなるのではと懸念を示された後、昨今の政治情勢から、入管法の改悪は日本の人達にもかかわる問題、自治体の窓口職員が法務省が調査すべきことを調査させる条項が入っている。また、在日無年金問題について、国は救済に全くかかわらない中で、自治体が独自に支給を行っているケースを紹介された。
在日朝鮮人弾圧の糾弾と民族教育のアピールと題して、日本朝鮮留学生同盟の方から、入管特別法の改正により「有効な旅券を持つ人(日・韓のパスポートを有さない人)」の再入国が全く認められなくなるのではないか、だれもが祖国往来の権利が無くなるのでは考えているが、在日にとっても状況が良くなるのではないか考えている人もおり、このことの問題意識は低い。また同志社大学における日朝関係史講座の紹介がなされた。
民族差別の撤廃にむけてと題して、在日外国人障害年金訴訟元原告団長の金洙榮(キム・スヨン)さんは、手話通訳でこれまでの取り組みを紹介するともに、国際人権規約26条を裁判所は全く無視した、国連機関に行こうとしたが、カンパをいただいたにも係らず、お金が足りなかった。人権規約委員長と副委員長が大阪に来た際に訴えに行ったと語った。
ウトロを守る会の斉藤さんから、ウトロ問題の歴史、強制立ち退きに対する訴訟の敗訴確定から、国際世論に闘う根拠を求めるとともに、さらに別の解決策の提示・・・立ち退くのではなく、新たなウトロまちづくり、コミュニティーを守る運動として成功したことの報告がなされた。ウトロは今や戦後保障問題の運動の中で希望の星になっており、韓国から修学旅行生が来たり(突然やって来る。しかも広島→ウトロ→靖国神社(笑)というコースで来るそうな)すること、ウトロ問題の解決には、前国土交通大臣・・・公明党ですな、コレは褒めたる・・・も尽力したことが紹介された。
第二次不二越強制連行・強制労働訴訟を支援する北陸連絡会から、日本の戦後責任について、当該の少女たちが勤労挺身隊という名前から、軍隊慰安婦と誤解され、差別と排除の対象となったこと、しかしその根源は日本にあり、不信と怒りをもって裁判を闘ってきたことが報告された。彼女たちが生きているうちに決着をつけたい。64年前の過去の問題ではなく、今の問題であること、日本の労働者・市民の力で一刻も早く責任者を処罰し、謝罪させなければならないと訴えた。
日本の軍隊慰安婦の問題について、まず3月8日にソウルで行われた「戦争と女性人権博物館」の建設起工式の様子がビデオで紹介された後、旧日本軍性奴隷問題の解決を求める全国同時企画・京都実行委員会の浅井桐子さんの報告と、「尊厳の復活の回復のために―「慰安婦」問題の立法解決をめざして」と題して、龍谷大学教授の戸塚悦郎さんの講演があった。「戦争と女性人権博物館」の建設ははじまったばかりで、まだ資金を集めているところでもあり、いつ完成するか分からないとのこと。
浅井さんの報告で「全国同時企画」とはピースロードに参加して韓国のナヌムの家に行った若者たちが、自分達の地域で実行委員会をつくって活動されている。京都でも2004年から継続して韓国、フィリピン、台湾のハルモ二、ロラ(フィリピンの「おばあさん」)、アマ(台湾の「おばあさん」)を呼んで証言集会をしたり、交流集会や訪問を活発に行っていることが紹介されるとともに、どのおばあさんも尊厳あふれる人たちであり、ひとりひとりに出会って欲しい、また私たちの気持ちを伝えたい、日本政府はこころのこもった謝罪と補償をすべきであると結ばれた。
戸塚先生の講演では、まず国連の世界人権宣言の意義の説明・・・「人権」が国際文書で始めて具体化されたこと、女性が人権の主体とされたこと、外国人も人権の主体とされたこと・・・の後に、日本軍「慰安婦」問題の真の解決のための立法措置について、これがほとんど知られていない、新聞も書かないし、タブー化して口コミでも伝わらないことから、情報冊子を手渡すために・・・ということで、「国際人権法政策研究」第3巻第4巻合併号2008年12月 特集「慰安婦」問題立法解決のために、が資料代1000円のうちの500円を費やして、封筒の中に入っていた。う~この冊子、むちゃくちゃ難しそう・・・講演をするとのこと。
慰安婦問題の立法解決について、自社さきがけ政権時代には「不可能」説が流布されていたものの、野中官房長官答弁(憲法にも条約にも違反しない)以降、戸塚私案(立法の提案)から本岡法案へ、戸塚私案は韓国挺対協から拒否されたが、本岡法案は歓迎された。これは戸塚案が補償のための法案であったのに対し、本岡案は謝罪のための法案であったこと。民主党の「次の内閣」で3度開いても決まらないものを、鳩山代表の決断によって、やっと出させたことなどが紹介された。そして日本政府は結局、謝罪ができないのではなく、謝罪がいやだからできない、憲法98条2項(国際法遵守)が大切。「政権交代」が実現すれば解決するが、結局それを決めるのは市民ということでまとめられた。(戸塚先生がおススメの資料サイトはこちら
カンパのお願いとともに、10分休憩後、後半へ。
入管収容所と難民と題して、ビルマ難民のミョウ・シンスゥエさんが去年に引き続き2回目の講演を行った。日本政府は国際難民条約に基づき、難民認定数が世界の先進国と比べて異様に低い(2007年でアメリカ17,979人、フランス12,928人、イギリス7,866人、ドイツ7,197人に対し、オランダが700人、日本は41人、2008年に日本政府に難民申請を行った1599人のうち、認定されたのが57人)ことは多くの人が知っていると思うが、難民認定までの手続きに問題が多くあることが報告された。例えば、難民としての立証責任が本人にあり、資料をそろえて申請するわけであるが、入管とかの収容施設に収容されていればそれができない、通訳や資料の翻訳の問題、審査官の資質・・・難民発生国の歴史や政治、背景を把握していないケースもある・・・や認定基準そのものが不透明であること、さらに難民として認定されるまで日本での就労が不可能で、それまでの生活支援をいかに行うかという問題などがある。また、皆ができる難民支援として、大阪を中心にRAFIQという市民団体が活動していること、西日本入国管理センター<大阪府茨木市)に収容されている難民の面会を行うことで、入管への圧力となり、中の人への対応が変わるかも知れない、実際抗議することで、何人かの難民はそこから出ることができたことも紹介された。
次に、アフリカ、ウガンダから難民として来られた方が2名、慣れない日本語でウガンダの政治状況・・・20年も同じ大統領の独裁政治が続いていること、反政府勢力に無理やり拉致され、兵士にさせられたり、またそこから逃げ出しても、政府によって反逆者として命を狙われることなど・・・そして自らは大学2年の時、選挙監視の組織に属していたら武装した兵士に捕らえられ、車で連行されたこと、大統領を支持する団体に入るよう強制され、殺されることになるだろうと外国に逃げ、日本にやってきたこと、外国に逃げたら親と弟が捕らえられ、弟は拷問で歩くことができなくなってしまったことが語られた。そしてNPOに手助けしてもらいたい、私たちはこのような人たちに支えられていることを心から感謝すると述べられた。その後、2009年世界難民の日・全国リレー集会のチラシが入っていることが主催者から紹介された。
続いて、辺野古に基地を絶対つくらせない大阪行動からの発言、グアム協定締結は沖縄への基地の押し付けであり、今年は薩摩の琉球侵略から400年、明治政府の琉球処分から第二次大戦後の沖縄うり渡し、、基地をそのままにした「返還」を含め、何回琉球処分を行うのかと述べ、また環境アセスメント準備書に対する意見書が、デタラメな準備書5千400ページを超える、5千825も集まった(ここで拍手)ことが報告され、やぐらにみんなが取り付いて、一度計画を白紙撤回させたたたかいを、みんなの創意工夫で、みんなのできる場で繰り広げていこうと訴えた。
最後に反「入管法」運動関西交流会からの問題提起ということで、3点ほど
① 民族差別と戦争責任を果たしていないということは、一体のものであること、謝罪も補償も行わず
教科書にも載せないことが、アジア人への蔑視と差別を生み出し、無年金問題における民族差別は合法であるという判決が出ている。
② 戦争と貧困の問題について、派遣切りに見られるような新自由主義攻撃が厖大な移民(外国人労働
者・在日)を生み出している。ひとつひとつの問題に取り組むだけでなく、戦争と新自由主義に反対していくことも大切である。
③入管法改悪により、外国人登録カードを発行し、常時携帯させる攻撃がもくろまれている。②と関連するが、少子高齢化で労働人口が減少することに対し、50年後に1千万人の移民を受け入れる構想があるが、そもそも少子化、人口減少は食べていけないから起こっているのであり、そうした状態を改めるのではなく、外国人を劣悪な条件で使おうとすることが問題で、だから外国人を管理する体制を再構築するために登録カードがある。現在の外登法はガタガタで、指紋押捺拒否闘争で自治体への交渉や闘争が行われ、その中から告発するな、外登証を自治体で預かることを勝ち取り、法務省も法律違反を認めざるを得なくなった経緯がある。もはや外国人管理を自治体に任せられないと、カードを入管局が発行するようになる。そうなると、オーバーステイでもこれまで就学や医療を受けるために出してきた外国人登録証が発行されなくなる。国会審議でぜひ廃案に追い込もう。ということである。また、憲法改正情勢について、来年5月以降いつでも改憲の国民投票が出来る。基本的人権を破棄し戦争のできる国にすることは、外国人の排斥、管理がより進むということだ。また若い学生のたくさんの参加がある。本集会を今後の人生に生かしてもらいたい、主体的に取り組んでいただければとあいさつされて、集会は終わった。参加は、200名とのこと。
手に入れたもの・・・全国同時企画・京都実行委さんの慰安婦証言冊子2冊と、排外主義克服のための朝鮮史 梶村秀樹 青年アジア研究会が梶村氏の死後、90年4月に発行したもので、90年から20年前・・・すなわち40年も前の講演録だそうな。

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コメント

「他民族を抑圧する民族は、自由になれない」…血債の立場を捨て去った人達の尼崎脱線事故現地闘争て、何なんだろうか?!確か、尼崎脱線事故の当該て、死んだ高見運転手の他、もう一人の車掌って、カクマルでしたよね。
労組の国際連帯は、カクマルだって言います。現に、民主労総との国際連帯だって、カクマル松崎と争って、勝って勝ち取ったんですよね。
血債の立場を捨て去った所での尼崎脱線事故現地闘争て、国鉄決戦の路線闘争と言うより、カクマルへの擦りよりに見えてきます!?
(・・?

投稿: α | 2009年5月18日 (月) 05時46分

もうお腹いっぱいw

投稿: 核武装論者 | 2009年5月18日 (月) 08時33分

>日本の軍隊慰安婦の問題について、

この問題はとても大切な問題だと思います。是非、キチンと、謝罪と、補償と責任者の処罰をするべきだと思います。ただ、韓国では、この問題は、どうなっているのでしょうか?韓国だけでなく、フィリピン、中国、北朝鮮ではどうなっているのでしょうか?
韓国民主労総は、取り組んでいるんでしょうか?
韓国等国内で、問題となっていなければ問題ではないと言うのではないが、その点で困難があれば、その点も見なければいけないだろうと思います。

投稿: 反戦平和 | 2009年5月19日 (火) 10時15分

>日本の軍隊慰安婦の問題について、
>謝罪と、補償と責任者の処罰

40年以上前の日韓基本条約締結で全て完結しています。

投稿: 核武装論者 | 2009年5月19日 (火) 11時24分

日韓基本条約は植民地支配やそれに伴う日本の戦争動員に対する補償を妨げるものではない。日韓基本条約を締結するにあたって、植民地支配の責任やその清算が十分交渉されたとはいえず、条約締結前には日韓民衆から激しい反対があったものだ。
真相究明・責任者の追及・謝罪と補償および二度と繰り返さないための歴史教育はなされなければならない。

投稿: GO@あるみさん | 2009年5月19日 (火) 23時33分

>条約締結前には日韓民衆から激しい反対があったものだ。
既に締結済みです。

投稿: 核武装論者 | 2009年5月20日 (水) 07時22分

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