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内なるスターリン主義の克服へ

昨日の続き、つづいて(Ⅶ)革命的共産主義運動の再生のために より転載

①革共同の歴史的総括
われわれは、69年以来ほぼ40年間にわたり総括しない党になっていた。いま革命的共産主義運動の再建にあたってもっとも求められているんは革共同の歴史的総括である。なぜ今日の安田派的惨状を生み出したのか、いっさいを清算せず、自己合理化せず、革共同としての自己切開的な総括をやりぬかなければならない。
われわれはなぜ2006年の3・14決起を敢行せざるを得なかったのか?ほとんどの党員が展望を失うような党生活の行き詰まりがあった。共産主義者として立派に闘っている人間をどれだけ排除してきたか。党としてこれらの点を根底的に総括する必要がある。
②革共同が陥っていた諸問題
第1に、革命軍戦略の問題がある。現代革命の特殊性を解決するための戦略としてあった先制的内戦戦略を普遍的な戦略にまで高め、「対権力対峙段階戦取」を主張する空論性。「三里塚-国鉄決戦」という形で、革命軍の戦闘にすべてを委ねる代行主義と軍への依存主義におちいっていた。
第2に、新自由主義攻撃とソ連崩壊情勢への無対応、むしろ屈服がある。反スタ・革共運動の主体であるわれわれ自身の問題としてとらえるとき、党的に必要な感性や理論的研鑽が摩滅していた。清水議長の「現代戦争テーゼ」の呪縛にとらわれすぎた結果、情勢と対決できない党になっていた。さらに国鉄分割民営化攻撃のもつ戦略性をみすえられず、階級闘争の現実と乖離したあり方に陥っていた。
第3に、革共同の内なるスターリン主義の深刻性である。06年3.14決起の必要性・必然性は、革共同政治局の崩壊と私党連合への変質と、党員の革命的主体性を抑圧する党内民主主義の圧殺に根底的原因があった。
その他、総括することが必要な事項―6回大会の綱領・規約・開催そのものの限界性と誤り、5月ガイド(総括なき路線転換)、対カクマル戦争総括(反革命が台頭したとき、革命党が武装して闘うのは当然である。その決断によってわれわれは革命的共産主義運動と階級闘争を守りぬいた。しかし、その延長上に革命があるかのような過大な位置づけを与えたことの問題性)、60年代、70年代総括、第3次分裂と3全総の意義、結論として、反スターリン主義なき星雲状態となった現状への根底的切開。

この後に続く③ミニ・スターリン主義党派に変質した安田派の現状 については、みなさん良く分っていると思われるので、省略

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コメント

関西に於いて、中央派も再建協も、与田に荷担し、その腐敗の一端に手を染めていたことは、否めません。しかしながら、与田打倒後、自らの行いに口を拭い、階級的団結のみをがなり立てる中央派の姿は、フルシチョフのスタ批判程度のものにすぎないと、思います。再建協の現在の到達地平線を、問わないにしろ、自らが関わった事を総括し新たな糸口を見つけようとしている点で、反スタの出発点に立てていると思います。

投稿: α | 2009年9月22日 (火) 22時00分

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