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2・11共同行動(講演編)

大阪市立中央会館ホールで開催された、「沖縄・辺野古基地建設阻止!改憲のための国民投票法廃止!2・11共同行動」に参加してきた。
14:00開会、司会自己紹介の後、2・11共同行動実行委員会事務局の黒石昌男さんから主催者あいさつというか、提案。
「この2~3月の春闘、沖縄闘争など、そして最大の焦点が、5月です。すでに、今年の5・3改憲阻止共同行動の第1回実行委員会が開かれ、5月3日に「沖縄米軍基地撤去!9条改憲阻止共同行動」集会・デモを行うことが確認されました。
 また、1・28大阪1,300人、1・30東京日比谷野音6,000人の「普天間基地はいらない!新基地建設を許さない!」を掲げた全国各地の集会の成功を受けて、5月首都5万人集会、5・16普天間包囲1万人集会のプランが提案されています。」とのこと、拍手をもって確認された。
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うわっケータイ写真悪~ぅ

 メインの沖縄タイムス記者、渡辺豪さんの講演。登壇したとき「えっこんな若い記者なの」と思う感じ(1968年生まれで、80年代に学生をしているのですね)の方。関西の生まれで、関西大学工学部卒業後、毎日新聞記者から沖縄タイムスへ行かれたそうだ。今回の講演の依頼で里帰りをさせてもらったとあいさつされた。参考資料に渡辺記者の「週刊金曜日」2009.12.11(779号)「普天間移設問題は結論を急ぐな」記事コピーが付けられていたが、なぜ「結論を急ぐな」なのか?昨年から現行案で決着の圧力をかけ続けた最大勢力・大手メディアの、沖縄から見て異様な状態…現状維持、思考停止、既得権維持の発想…違和感から語られた。
「抑止力」という言葉が伝家の宝刀のごとく使われるが、その中身を検証できる情報が与えられていない。海兵隊の機動力が大切というが、湾岸戦争にしろ、イラク戦争にしろ、国連決議などそれなりの準備をして派兵されている。またイラク戦争時には普天間のヘリ部隊はそっくりイラクに派兵されていたし、米軍再編で実数1万3000人の在沖縄米海兵隊のうち8000がグアムに移転するが、米軍はそれに対する手当てはしていると言う。「抑止力」の実体は何なのだ?米軍の世界戦略に日本がコミットしていく必要があるのか。海兵隊はどこに居るかは、政治が決めることで、「沖縄」だろうとどこに居ようとミッションを実行するのが軍隊。シビリアンコントロールではそれが当たり前であるが、日本ではまず「軍の意志」があって「民」の反基地の意志が反映されない…これは天秤の一方が沖縄の1%の政治力の上にあるからだ。
 名護市長選挙は、「V字型」の滑走路計画で始めて民意が問われた選挙。結果は、「アメとムチ」の「補償型政治」が破綻したこと。基地の問題がなくとも地域振興は必要であるが、基地とのリンクが否定された。北部振興策でハコモノは整備されたが、投資の割には効果が出ていない。税金の無駄遣いではないかということ。
 その上で普天間基地がどうなるか?国民新党・下地議員の「嘉手納統合」案は、現在配備されているF15の半分を三沢基地に移転することが前提で、「外来」軍が関空などで訓練を行う。一方、海兵隊の訓練を年に2~3回移転する案がある。海兵隊の訓練は空軍などと違い、様々なことを行うため数ヶ月単位かかり、数ヶ月「普天間」から居なくなればそれだけ危険性は低減されるが、それが落としどころかも知れない。「米軍再編」でNATOからも韓国からも米軍は引上げ、中長期的には海兵隊はグアム・アメリカ本土に移転するだろう。アメリカはいかにして日本からお金を出させるか考えている。在日米軍施設はアメリカの世界戦略を支えているのだが、これを生かすも殺すも日本の交渉力である。
 米軍は攻撃された時のために、2本の滑走路を確保しておきたいという話がある。嘉手納統合を言う下地議員は、有事法制を活用して、那覇空港を使用することを考えているのだろう。鳩山首相が唱えていた「駐留なき安保」論、今の「日米同盟の深化」で集団的自衛権を認めるかどうか、踏み絵を踏まされるのは「本土」のリベラルな人たちであろう。日本の発展は9条のおかげというのは、安保と真剣に向き合うことを避けてきた、沖縄から見れば傲慢な話である。
名護市を先進事例とした「補償型政治」は岩国などで適用されているし、そもそも自公体制は98年の沖縄知事選挙から現れた。それが沖縄でも崩れたのも象徴的である。沖縄で起こることが、全国に波及していくという観点から、注視していこう。

だいたいこういったお話であった。(後半・デモ編に続くhappy01

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コメント

2.11といえば、かつては「建国記念の日」絡みの話題が多かったけど、最近は全くニュースにもなりませんね。当日朝のトップニュースは宮城県石巻市のストーカーによる一家殺人事件だったし。これが天皇制自然消滅へと向かう証なのか、単に普天間や小沢献金問題にかき消されただけなのか、はたまた羽毛田・田母神などのもっと目立つ役者がいるからのか、それは分かりませんが。
ただ気になるのが、「今から2670年も前の旧石器時代に、神武天皇が橿原神宮で即位したなんて、絶対に有り得ない」という程度の科学的認識すら、持ち合わせていない人が確実に増えてきているように思えます。そうでなければ、平沼・田母神みたいな輩が大手を振ってまかり通ったりしない。表面的な建国記念日人気の不振よりも、寧ろこちらの方が心配です。

投稿: プレカリアート | 2010年2月14日 (日) 12時31分

プレカリアートさん。2・11には建国記念日や元号、日の丸君が代を考える集会が主に行われ、また「祝う」側も集会をやって、報道されたりしていましたが、なるほど最近は「祝う」側の報道も少ない、ネットのニュースでは話題にもなりませんね。
ただ「無関心」で放っておいていい方向にいかないのは、沖縄も天皇制も同じだと思います。

投稿: GO@あるみさん | 2010年2月14日 (日) 22時04分

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