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橋がぶっこわれるお話

橋を直したくても直せないお話に関連して(^^)…高度成長時代に急いで作った橋がぶっ壊れつつある。道路橋におけるコンクリートの床版が、痛んでくるのだ。
どーゆー壊れ方をするのか、簡単に図解!
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① まず、健全な橋…だが、コンクリートが固まる時に若干収縮するので、目立たないけどひび割れが入っている。
② 交通荷重がかかるので、横方向のひび割れが、目立つようになる。
③ 横方向のひび割れが繋がるとともに、縦方向にもひび割れが目立つようになる。
④ 亀甲状にひび割れが入る…コンクリートが剥落し、ひたすら、壊れてゆく…

③~④のような状態になると、ひび割れから雨水が染み出し、コンクリートの成分を溶かしてまた固まった遊離石灰が現れる。また、橋面の舗装も傷んできて、穴ボコ(ポットホール)が開いたりするので、危険極まりない。そこで舗装をめくって、コンクリートの悪くなった箇所をはつり取り、数時間で固まる超速硬コンクリートを詰め込んだり、あるいは床版全体の厚さを増やしたりする。もっと酷いときには、完全に新しく作り直す必要がある。
作った当時には、このような壊れ方は認識されていなかった。
 交通荷重が想定よりも多くなったというのもある。過積載の車両が橋をぶっこわす力は、普通車が通行する時の何倍にもなる。で、そんな車両が一杯走っている。設計も、当時はコンピューターによる設計が発展期を迎えつつあったこともあって、なるべく荷重に対して合理的な、より薄い構造に・・・逆に言えば余裕の無い設計になっていた。
 また、水といっしょに繰り返しかかる荷重が、床版の損傷・破壊を進めるということも、後になって分ってきた。上に乗っているアスファルト舗装も、雨水を完全に遮断するわけではない。少しずつ水が浸透してゆくし、時間が経てば目立たないひび割れも入る。コンクリート床版は常に、湿った状態で自動車交通による繰り返し荷重を受ける。そうすると、コンクリートのひび割れの中に水が入り込んで「ゆさぶり」を受け、徐々にくだけていく。酷いときには、コンクリートが土砂のようになってしまう。(さらに寒いところでは冬に凍結しないよう塩を撒くので、中の鉄筋が錆びてくる…どっひゃっひゃ~coldsweats01
 加えて高度経済成長時、増大する工事量にコンクリートの材料や配合、施行を吟味することが困難になり、よく分らない骨材を使って、水の多い(軟らかいので施工しやすい)コンクリートや、セメント量の多い(ええかげんなお仕事をしても、確実に固まる^^)コンクリートが作られた。こういった構造物は最初からひび割れも入りやすい。
大阪の淀川には下流から、新伝法大橋、伝法大橋、淀川大橋、新十三大橋、十三大橋、新淀川大橋、長柄橋、豊里大橋、鳥飼大橋、淀川新橋、枚方大橋と11の道路橋(有料道路を除く)があり、経済や物流を支えている。同じ地域に何本も橋は必要ない…新しい使用価値は要らない…が、いざ1本ぶっ壊れて通行止めにでもなれば、生活に大きな影響を与える。ただし、ぶっ壊れるまでは橋としての使用価値が存在するため、それを維持するために投入される資源や労働は、新しい価値を生み出さない。
新しい価値を生まないということは、剰余価値を得て必ず増殖しなければならないという資本の本質から外れるものである。と、いうことは公的セクターが税金を投入して行わなければならないのだが、何でも「民営化」でうまく行く路線では、必要な所にお金(資源・労働力)は回らない。
かくして、橋がぶっこわれるのを放置しておくことになるわけだ。

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コメント

小生の親戚には山陽新幹線の工事を請け負っていた人(下請け社長)がいまして、鉄建公団から無茶苦茶な納期(工期)を要求され、シャブコン塩コン何でもござれの工事を強制されて、、、、、結果、その人は山陽新幹線に乗ったことがございません。

崩落事故のときは「意外と持ちよった」と言っていたとか言わないとか。

投稿: TAMO2 | 2010年2月 3日 (水) 22時14分

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