« 労働者は「救済の対象」ではないが(追記あり) | トップページ | あるみさんたちは辺野古でどうむかえられたか? »

抑止力とか中国の脅威とかを考えてみっか(その3)

辺野古・高江報告とか、選挙のそーかつもせずに、ひたすらこのネタ…といっても、今日は少し離れたことも
軍事評論家、神浦元彰さんのサイトJRCOMより海賊対策 ジプチに海自が拠点 政府、スーダン派遣は見送り

アフリカ・ソマリア沖の海賊対策で、政府は13日、海自のP3C哨戒機が使用するジプチ空港に隊舎など活動拠点を整備する方針を固めた。
7月中旬に着工し、平成23年春の完成を目指す。
新たに整備するのは自衛隊が使用する隊舎や事務所など約12ヘクタールの活動拠点。P3C駐機場に近くに建設する。現在は駐機場から離れた米軍施設を間借りしているが、自前の活動拠点を確保することで長期駐留を可能にする。
これは同地域の海賊対策に本腰を入れ、アフリカで外交攻勢を仕掛ける中国に対抗していく狙いがある。
一方、スーダンへの陸上自衛隊ヘリ部隊の派遣について、準備不足などから見送ることを決め、仙谷官房長官が13日午後の記者会見で発表した。
コメント
海自は海賊対処法に基づき、09年からアデン湾を中心とした海賊対策に2隻の護衛艦と、空からP3Cで警戒監視活動を行っている。その活動拠点になっているのがジプチである。
自衛隊は日本から遠く離れたアフリカで、そのジプチに自衛隊の橋頭堡を築きたいという狙いがある。隣国スーダン南部への国連PKO派遣はその次である。(中略)
アフリカにおける橋頭堡のない陸自部隊の派遣は、十分に本隊の支援を受けられない空挺部隊のようなもので、敵の中で孤立し全滅する運命しかない。
だからジプチに建設する自衛隊の拠点は、まず東アフリカ地域の活動拠点(橋頭堡)として整備される。イラクのサマワ宿営地のように、目的に応じた使い捨ての基地ではない。

アフリカ、ジプチに作られようとしている自衛隊の基地は、実は大変なものらしい。「中国の脅威」を叫びながら、全く日本から遠く離れたアフリカで中国と資源・権益等を争うための軍事基地を作ろうとしているとは

しかし、「恒久的な侵略」を考えるならば、橋頭堡を築くということがいかに大切か、神浦さんのサイトでは示されている。
前にも書いたが、恒常的に実効支配ができている場所に、いきなり軍隊が乗り込んで「占領・支配」するということは、大変な労力を必要とする。空母やミサイルがちょこっとあるだけでホイホイとできるものではない。

軍隊を「合法的」に上陸させ、拠点を作るためには、相手が圧倒的に軍事力(政治力も含む)が無い場合を除けば、「傀儡政権」のようなものと「条約」でも結んで行うのがいちばんラクだ。

では、今の日本で中国の「傀儡政権」(こんなものは直接、軍事介入でもしないと作るのは難しい)はおろか、軍隊の駐留(もしくはそれに近い)を認める親中国政権ができるなんてことは、まずありえない(^^)(^^)// ズブズブの「親中国派」なるものが一体どのくらい日本にいるのか(ま、一部ネトウヨ的勢力は、社共はおろか、民主党や「古い」自民党リベラルぐらいまで「親中国」だと「妄想」しているから、ややこしい。)

100606_155801
話は全然変わるが、古代律令国家が成立する時期に、朝鮮半島の統一を目指す新羅が唐と連合を組んで、百済を攻撃した際、百済を助けるために出兵し白村江のたたかいで大敗した。
その後、古代天皇制国家は、唐と新羅が連合して攻めてくると恐れ、西日本のあちこちの軍事的要衝に朝鮮式山城を築いた。屋島にある屋島城もその一つ。

東国から食料・武装は自前持ちで人民を駆り立て、「防人」として大宰府の守りをかためさせたのは、教科書レベルのお話。

でも、よ~く考えてみれば、新羅という強力な統一国家が隣にできたのだから、唐は新羅を脅威に考えるし、新羅もまた唐を警戒する・・・いっしょに日本を攻める余裕なぞ、なかったのだ…。

Pict0099
と、いうことでAFOな「国防意識」は、人民を疲弊させる。
名護市で見つけた、不「幸福実現党」のポスター
あなたたち、選挙でなくて、地獄に落ちるわよ(by H木K子

|

« 労働者は「救済の対象」ではないが(追記あり) | トップページ | あるみさんたちは辺野古でどうむかえられたか? »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

かくめいのための理論」カテゴリの記事

コメント

軍備してるのは地球上で日本だけではないのだが。
他国は何の為に武装してるの?

>軍事評論家、神浦元彰さんのサイトJRCOMより
あわわ、思い切り釣られたw

投稿: 核武装論者 | 2010年7月21日 (水) 11時20分

何が言いたいのか、意味不明
神浦さんのサイト(もちろん私とは意見・立場が違うのですが)に「釣られた~」なんて言っているようでは「核武装」を語るなぞ、100万年早いわい。歴史のゴミ箱で、泳いでいなさい

投稿: GO@あるみさん | 2010年7月22日 (木) 23時25分

>神浦さんのサイト(もちろん私とは意見・立場が違うのですが)に「釣られた~」なんて言っているようでは

神浦某の過去の発言を多少でも知ってたらこんなこと言えんわなw

>何が言いたいのか、意味不明

自分でこのエントリー読んでごらんよ。
まさしく意味不明だぞよw

投稿: 核武装論者 | 2010年7月23日 (金) 12時23分

ちょっとテーマからずれますが、中国はアフリカに傀儡政権を樹立したり、軍事独裁政権に様々な協力をして資源確保にまい進していますね。

状況は、少しずつですがレーニンの帝国主義論の頃に逆戻りしているように感じます。今のところ米中はお互いを必要としており、列強国間の矛盾は大きくは顕在化していませんが、その周辺においては、様々な摩擦が出てきています。中国は、日本の独自武装を恐れていますから、日米安保を容認する立場に立ってます。

リアルポリティックスの世界においても、日本国は非常に難しい位置に押しやられていますね。日米安保は、日本を必ずしも守るためにあるわけではありませんしね。

投稿: TAMO2 | 2010年7月25日 (日) 11時34分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 抑止力とか中国の脅威とかを考えてみっか(その3):

« 労働者は「救済の対象」ではないが(追記あり) | トップページ | あるみさんたちは辺野古でどうむかえられたか? »