それでも生コン労組の闘いを支援しよう
昨日は生コンストライキに関する重要追記を記述し、とりあえず業務が止まって困っている労働者がどこに相談にいけばよいか周知したが、また改めて戸田ひさよしさんの「自由・論争掲示板」で重要な情報が流されているので、リンクはりつけ、一部転載を行う。
☆現着朝6時で炎天下終日阻止行動の日々、全て自腹、スト労働者達の奮闘を知って!
関西の生コンゼネストの続報です。
世間では「ストライキ」の言葉さえ死語になってきた昨今、ましてや生コン関連産業でのストなんて、どういう風に行われているのか業界関係者以外は全く知らないと思うので、説明しておきます。
ストライキ=仕事を休む(出勤せずに休む)、という単純なものでは全くありません。
セメント輸送労働者のストは、SS(サービスステーション)からセメントを出荷したり、引き取りに来たりする車(バラセメント車写真例http://www.truck123.co.jp/ts/25.html)を阻止するために、SS現場に朝6時には到着して夕方まで説得阻止行動をする。
セメントの港湾部にあるSSは巨大なサイロ施設で、遠隔地のセメント製造工場で製造されたセメントがタンカーで運ばれ、機械でそのサイロの中に入れ込まれる。
(大会社たるセメント会社には戦闘的労組は存在しないので、「セメントのスト」と言えばセメントSSからの現地陸送に対するストになる。業界用語では「バラのスト」。
「バラ」と言っても焼き肉ではなく「バラ(粉)セメント」のこと。)
このSSという港湾部の巨大施設は、回りにコンビニも何にもないガラーンとした場所にある。
そこに朝6時結集するために、連帯ユニオンの労働者は大阪市西区にある連帯・生コン支部に朝5時前に結集して各所のSSに出撃していく。
和歌山や滋賀の奥地の組合員なら自宅を朝3時台に車で出ないといけないだろう。
高速代、燃料代は全て自腹。
そしてこの猛暑の中、ずっと監視と阻止行動を交代で食事休憩を取りながら続ける。(食事代も自腹)
熱中症になりかねない炎天下での行動はものすごく体力を消耗する。
現在まではセメント側が深夜出荷までは構えていないので、日曜祝日以外の夕方4時過ぎでスト行動を終えているが、場合によっては連日24時間の監視・阻止体制になる事もある。(以下略)
戸田さんとこのユーチューブ 生コンストの解説報道:テレビ東京・大阪9分半 戸田さんの解説付き。画面では雨の中だが、今の阻止行動はホント、暑くて熱中症の危険がある。
★スト労働者の訴え、闘争カンパを、トクヤマ筆頭にする権力弾圧阻む世論形成のためにも
戸田が生コンゼネストの情報を各方面に流して以降、「このストへの支援をしたいが、どういうことをしたらいいのか?」との問い合わせがちょくちょく届いており、ありがたく思っています。今までは、「スト闘争の情報をそれぞれに伝達し、各種メディア・ジャーナリストに取材・報道を要請して欲しい」としか言えませんでしたが、先日連帯労組役員と話をした際に、「具体的にどういう支援を求めているか?」と聞いたところ、以下のようなことでした。
1:やはり何と言っても闘争資金カンパがありがたい。労組側で闘争資金積み立てを しているとはいえ、これだけ長期の大規模ゼネストは関生(かんなま)も初めてであ り、資金力に圧倒的に余裕がある大資本を相手に組合員の士気を維持しながら闘うには闘争資金の厚みが必要だ。
2:檄布やFAXなどでの激励メッセージも嬉しい。関西・全国の労働組合や運動団体からも、一般市民もぜひ寄せて組合員を激励して欲しい。(それがまた大資本から切り崩し屈服攻撃を受けている業者や協同組合理事らを 励ます事にもなる)
3:各種の労働組合や運動団体の機関紙にこの生コンゼネストの報道や支援の記事をぜひ載せて欲しい。
各種メディア・ジャーナリストに取材・報道を要請もして欲しい。海外メディアも含めて。
(連帯労組として、中央本部も含めてその努力はしているが)(中略)
▲戸田が各方面から得た弾圧予測情報を総合して見ると、以下のような弾圧兆候があるようだ。
A:セメントメーカー最強硬派のトクヤマセメントが、今週から自社のSS(サービスステーション)に「ロックアウト」を出したばかりでなく、系列の生コン工場にも「ロックアウト」の指令を出したらしい。
これは、労組員に対しては敷地に入れるな、トイレも貸すな、というもので、スト破りのセメント出荷強行や「敷地に入って建造物侵入をした」とこじつけての逮捕弾圧を(当日であれ後日であれ)狙ったものと思われる。B:関西で仕切っているゼネコンの中での強硬派の竹中工務店や大林組は、資金力にものを言わせて「工事が1ヶ月2ヶ月止まっても平気だ」との姿勢を誇示しつつ、出入り業者には何の保障もせずに「悪いのはスト労組と値上げ要求の協組だ」との扇動をしながらスト破り・弾圧発動の機会を伺っているようだ。
C:共産党系の建交労は、生コン関連業界存続のために生コン価格値上げ要求やストについては何のビラも出さないくせに、7/21頃に突如として「大阪兵庫生コン経営者会」に対して「生コンの出荷をさせろ」と求める文書を提出するという暴挙を行 なった!
これは生コンゼネスト対する「スト破り通告」である。「経営者側にストへの積極敵対を要求する」とともに、「建交労は積極的にスト破り出荷をする!」、「建交労はセメントメーカとゼネコンの味方です!」との宣言であり、「現場で揉めさせて権力弾圧を導入させますよ」との宣言でもある。
全国の建交労労組員の名誉のために付言すると、関西の建交労(その生コン部会のトップが建交労関西支部の委員長を務めている)だけが、(一時期を除いて) 権力・大資本と結託した連帯弾圧・スト破りに直接あからさまに手を染めてきたのであって、全国の建交労労組員がそういう意識をもっているわけではない。(以下略)
建交労の「スト破り」も問題であるが、むしろBの
関西で仕切っているゼネコンの中での強硬派の竹中工務店や大林組は、資金力にものを言わせて「工事が1ヶ月2ヶ月止まっても平気だ」との姿勢を誇示しつつ、出入り業者には何の保障もせずに「悪いのはスト労組と値上げ要求の協組だ」との扇動をしながらスト破り・弾圧発動の機会を伺っているようだ。
が、拙ブログに悲痛なコメントをよせてきた人達の思いを逆手にとって、(と、いうより以前に出入りの業者には何の補償もせずにというのが、「お前ら、人としてどうよ!」と言いたい)「反動的」に組織され、スト破りや組合つぶしに「協力」させられることが恐い。
関西生コン支部にカンパ、激励を送るとともに、
〒550-0021 大阪市西区川口2-4-28
TEL:06-6583-5546 FAX:06-6582-6547
メール:web@rentai-union.com
※カンパ用口座はたぶんまだ作ってないと思うので、カンパは郵便か直接渡しでお願いします。・・・とのこと
鉄筋工、型枠大工、内装工その他もろもろ建設業界労働者は、組合をつくって、大手ゼネコンと闘おう!
(これは中小零細・一人親方の「生産共同組合づくり」が含まれる。
相談先を、再度掲載
関西合同労組連絡先
● 神戸 兵庫支部(本部) 事務所地図(pdf)
TEL 078-652-8847(長田区梅ヶ香町2-5-2)
FAX 078-652-8848
e-mail:hyogounionあっとk8.dion.ne.jp
● 大阪 大阪支部 事務所地図pdf
TEL 06-6572-0130(港区磯路2-3-9)
FAX 050-3676-3870
090-1915-2037(守口・門真地区)
● 阪神 06-6428-7709(尼崎市塚口、杭瀬・今福)〔FAXも同じ〕
全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部
〒550-0021 大阪市西区川口2-4-28
TEL06-6583-5546 FAX06-6582-6547
E-mail webあっとrentai-union.com
あっとは@に直してください。
協働センターは、労働相談活動を中心に、労働者学習活動、仕事づくり活動を行っています。 労働相談は、非正規・正規に関わらず個別労働相談、企業内組合所属者からの相談、組合結成の相談に応じています。労働者の権利行使として団体交渉を希望される方には、労働組合(ユニオン)の紹介もします。
気軽に相談ください!
電話相談 06-6586-5005
メール相談 sodanあっとc-c.or.jp (あっとは@に訂正)
おお、カンパするため郵便局行く時間が無い
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1:やはり何と言っても闘争資金カンパがありがたい。労組側で闘争資金積み立てを しているとはいえ、これだけ長期の大規模ゼネストは関生(かんなま)も初めてであ り、資金力に圧倒的に余裕がある大資本を相手に組合員の士気を維持しながら闘うには闘争資金の厚みが必要だ。
2:檄布やFAXなどでの激励メッセージも嬉しい。関西・全国の労働組合や運動団体からも、一般市民もぜひ寄せて組合員を激励して欲しい
3:各種の労働組合や運動団体の機関紙にこの生コンゼネストの報道や支援の記事をぜひ載せて欲しい。
関西生コン支部にカンパ、激励を送ろう。
〒550-0021 大阪市西区川口2-4-28
TEL:06-6583-5546 FAX:06-6582-6547
メール:web@rentai-union.com
投稿: こういう支援連帯ですね。 | 2010年7月28日 (水) 14時01分
http://blogs.yahoo.co.jp/strike_shien/folder/341958.html
関西生コン関連ストライキを支援する
「緊急共同アッピール」への賛同のお願い
関西の地で、中小企業と労働者が生き残りをかけたストライキに決起し、この8月で2ヶ月目に入りました。連帯ユニオン関西地区生コン支部をはじめ4労組は、7月2日以降、生コン、セメント輸送、生コン圧送の使用者側にスト通告しました。生コンの適正価格の収受こそが中小企業の存続を可能にし、労働者の雇用確保、賃上げ、労働条件改善の原資になるとの認識で一致し、業種の異なる300社以上の中小企業を網羅するストとなっています。大阪の多くの建設工事が滞る事態となっています。
背景には、「需要減・価格下落による各社倒産の危機に直面し、『座して死を待つのか、立って闘うか』しかない状況」があります。6月27日「生コン関連業界危機突破!総決起集会・デモ」に近畿一円の生コン関連事業者が一同に会し、大阪・兵庫を先頭に、生コンの適正料金収受に取り組むこと、適正料金を支払わない場合は出荷を拒否するとの決意を明らかにしました。
しかし、竹中工務店などゼネコン・商社は工期を遅らせてでも拒否する対決の姿勢を鮮明にしています。しかも、不公正な取引方法の禁止や優越的地位の濫用という独占禁止法違反の危険を冒してまで、足並みをそろえて長期にわたり拒否を続けています。ゼネコン・建設独占が、ストライキをする労働者、ストを受けている生コン工場やバラ輸送業者など関連300社をはじめ、ゼネコンが工事を止めているために影響を受ける建設関連の労働者・中小零細企業・自営業者など、万単位の膨大な数に上る人々を兵糧攻めにして、ストつぶしをめざしていることは明らかです。ゼネコンは、零細生コン工場や下請ごときは、仕事を干せば解決すると考えています。
これほど大規模かつ長期のストライキは、関西生コン業界57年で初めてです。現在、闘争中も生活費捻出や資金繰りに奔走しなければならず、その身を切るような痛みを抱えつつ、ストライキは続いています。これはとりもなおさず、労働者と中小企業の生き残りをかけた頑張りであり、同時にゼネコンの結束した中小企業つぶし、労働運動つぶしとの闘いであることも明らかです。
私たちは、関西のこのストライキを支援します。さらに、社会道徳に反する巨大企業の横暴に対し、法的及び社会的規制を強める世論の喚起に努めていくものです。
事態の緊急性を考慮し、スト支援の「緊急共同アッピール」にご賛同いただけますように、心からお願い致します。
2010年8月3日 緊急アッピール発起人
本山美彦(「変革のアソシエ」共同代表) 矢山有作(元衆議院議員) 里見和夫(弁護士)
尾形 憲(法政大学名誉教授) 田淵太一(同志社大学教授) 永嶋靖久(弁護士)
大野和興(ジャーナリスト) 斎藤日出治(大阪産業大学経済学部教授) 安次富浩(名護・ヘリ基地反対協共同代表)
(8月3日現在、順不同)
連絡先
「スト支援 緊急アッピール」事務局
「変革のアソシエ」関西事務所気付(担当 細野)TEL 06-6382-5677 FAX 06-6328-4701
投稿: 「スト支援 緊急アッピール」出たね。 | 2010年8月 6日 (金) 10時46分