展望題7号、飛田論文の意義
展望第7号に、飛田一二三「安田派『綱領草案』批判―革命的共産主義運動の再生のために」と題する論文が掲載されている。これは「安田派『綱領草案』批判」という形をとっているが、スターリン主義の発生について、これまでの革共同の「一国社会主義論→革命の変質・スターリン主義へ」という教条(ドグマ)を打ち破るための考察論文である。
まず、
共産主義の運動と組織において、党と綱領をつくることは必要かつ不可欠であろう。しかし革共同はこれまであえて党を名乗ること、綱領をつくることをしてこなかった。…労働者階級人民の内部、特に労働運動における根を張った運動と組織の形成という点ではまだまだ形成途上であるという厳しい自己認識に立ってきたからであった。…清水議長ら安田派中央は、革共同のこうした歴史を一片の総括もなく精算して、声高に「革共同建設の新段階」などと叫びつつ「綱領草案」を打ち出してきたのである(p110)
ほー、そうであったか。綱領って、なかったんですなぁ~(^^)(^^)/
革共同中央派の「綱領批判」そのものは、ま、昨年の8・31「大激動とは無縁」の存在としてはじきとばされてしまっている現状をみていただければ、誰でも分ることなのであえてここでは細かく書かないが、
革共同は「反帝国主義・反スターリン主義」をかかげてたたかってきた。にもかかわらず、中央指導部の政治的・思想的腐敗、スターリン主義的組織への変質を生み出した。(p115)
われわれは、こうした腐敗と変質をゆるしてしまったことへの痛切な反省を出発点にして今日まできた。とりわけ、上述したように反スターリン主義を掲げた共産主義運動がなぜスターリン主義に変質したのか、スターリン主義の問題をどのようにして克服し、乗りこえていくのかを重要なテーマとして取り組んできた。そうした立場から、スターリン主義を生み出した20世紀の共産主義運動とロシア革命、ひいては19世紀以来の200年間の社会主義・共産主義運動と組織の真剣な検討と総括を課題としてきた(p116)
革共同再建協の「反スタ論」「共産主義論」の成果(まだ取り組み中だが)を記述しようとしたものである。
ただし内容は、日本における党建設途上での問題点総括というよりも、スターリン主義が革命ロシアのどういったところから…特に革命以降のレーニンの採ったものも含めた「過渡期」における政策やデオロギー上の失敗・不徹底まで掘り下げ、スターリン主義と共産主義について語るものとなっている。
と、いうことでこれから何回か、この「飛田論文」の“ロシア革命史”をネタに…私が読んだときにメモした事項や何やら…いろいろ書く予定にしています。
テキストとして欲しい人は、展望第7号を「買って」読んでください
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コメント
普天間移設反対の市長派が圧勝 名護市議選
2010.9.13 00:32
このニュースのトピックス:地方自治
沖縄県名護市議選で投票する稲嶺進市長=12日午後 政府が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先としている同県名護市で12日、市議選(定数27)が投開票され、移設反対を掲げる稲嶺進市長の支持派が15人以上当選で圧勝することが確実となった。市長派が過半数を制したことで、稲嶺氏が当選した1月の市長選に続いて、移設反対の「民意」が再び示されたことになる。
菅直人首相は、移設先を名護市辺野古崎地区とした5月の日米共同声明の踏襲を表明しているが、地元の同意取り付けは一層困難になった格好。また、市議選の結果は、移設問題が最大の争点になる11月28日投開票の沖縄県知事選にも影響を与える。投票率は72・07%で、4年前の前回を1・99ポイント下回り過去最低。
選挙戦で、市長派候補は全員が移設反対を明言。稲嶺氏も終盤は街頭に立ち、各陣営の支援に奔走し、反基地感情を抱く市民を引き寄せた。
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これ産経新聞ニュースです。
投稿: 痛快 | 2010年9月13日 (月) 09時32分