TPPはAFO政策(きっぱり)
TPPについて書こうと思っていたのだが、TAMO2投手がコメント欄に良い資料を張ってくれました(^^)(^^)/
中野剛志先生のよくわかるTPP解説―日本はTPPで輸出を拡大できっこない! (動画)
TPPの現加盟国は、チリ、シンガポール、ニュージーランド、ブルネイの4カ国…シンガポールを除いて資源国もしくは農業国で、もともと安い農産物が入ってきて自国の農業が壊滅するかどうかという国ではない。シンガポールの「農業」とは穀物とかではなく、マレーシアからの輸入品と競合しないような、ランなどの観葉植物、観賞用の鯉やキンギョのような付加価値の高いものが多い(だからシンガポールとFTAなんかやると、大和郡山の金魚生産はどーなるんだという話もあるようだ)一方、参加を表明しているアメリカ、オーストラリア、ペルー、ベトナムも工業製品の輸出というよりは、鉱業や農業(中野氏はチリ、ペルー、ベトナムは加えて「安い労働力」と言っている。)加えてこの中に日本を加えると、日米だけでGDPのほとんどを占めてしまうわけで、まぁ何と言うか…もともと日米2国が参加するようなものでもない「小国連合(これはこれで有意義なものに化すことはできよう)」にアメリカが日本道連れに急遽「殴り込み」をかけたようなモン…目的は、もう何がなんでも米国製品(と言っても、市場のデカイ日本に結局農産物)を輸出しようとやっているようなもの
2国間で貿易の協定を「交渉」できるFTAのほうが、よりナンボかマシ
しかもアメリカの輸出を増やすのに「関税」はほとんど関係がない…為替の問題だそうな。関税でアメリカは例えば自動車で2.5%であるが、これは1ドル80円が82円になればチャラになっちゃう水準だそうで、逆に円高に誘導すれば輸出を増やすことができる。
思うに、韓国があちこちFTAを締結しているので、日本製造業が取り残されるという「あせり」をアメリカにつけこまれたんではないだろうか、というのが感想。
仮に今、米国主導のTPPに入らず、「様子見」しているということもできよう。こんなことも分らん、菅ってホント、BAKAじゃなイカ
アメリカって、日本や韓国、中国からモノ買わないとやっていけん…とはいえ工業製品の輸入が途絶えても、食い物があればなんとかやっていける。生活必需品も作れるだろう。
農産物の輸出入といっても、できるのは基礎的な穀物もしくは高付加価値のものだけ。ダイコンや白菜をドンドン輸入するわけにもいかんだろうが、総体としての農業がダメになると、日本でダイコンも白菜も作れんようになるぞ
最も、別の話で日本の野菜・畜産系農産物がやっていけるのには、少しからくりがある。それはまた別途…
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