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「辺野古に大学」構想について

東村ふれあいヒルギ公園のエントリーで、基地無き後の(あるいは基地そのままの?)沖縄振興策案がコメントで延々続いているが、「辺野古に大学を」と書いたらROM人氏に「アホか」と言われたのでcoldsweats01、ちょっと内容を詳しく書きたい。
BM氏が「沖縄の地理的特性を生かすよう」なリゾートとか、エコツーリズムとしての「観光」の提案を、さらにぐるっと発展させた策が「辺野古に大学を」ということだ。
「沖縄の地理的特性」とは、ズバリ自然環境ですね。前にも書いたように、本島北部には「北部訓練場」のおかげで、手付かずの自然が残っている。海洋にも学問的価値があるものがあるだろう。
そして、「歴史」…独立した王朝が過去にあり、ヤマトの文化とも、中国の文化とも違う、南方の文化圏と何らかの関係があるかもしれない。近代以降は日本の「半植民地」的な扱いをうけながらも、「日本」に留まろうとしてきた歴史、反基地闘争(もちろん基地を「積極的に」受け入れてきた人たちも居る、居たこともふまえ、その構造や心性)そういった「独自性」に興味を持つ研究者やその卵を集めて育てる「大学」の設立…ということなんですな。

なぜ大学か?というと、ようするに「観光」では限界があるだろう…ということを見越してです。リゾートとしてホテルやゴルフ場なんかを今更大々的に作っても、自然破壊になるだけです。(とはいえ高江に行く途中でも新たなゴルフ場開発はしていました)。エコツーリズムといっても、沢山できれば競争も激しくなる。そもそもどんな「生物」が棲んでいて、どんな生態なのかわかっていないと、間違ったやり方でやれば意味がない。それを担っていく人材の育成も必要だろう。

そして沖縄が「経済発展」するには、どうしても外部からの人と金が必要になる(それはどこでもそうだが)、そこでどこでも「観光」に力を入れるわけだが、沖縄の場合、近くのリゾート(グアム、サイパン、台湾)なんかと競争しなければならない。また離島ということで、水資源やその他環境容量による「限界」がどうしても出てくる。際限なく人に来てもらうわけにはいかんのだsign01

そこで一定の人間が外からやってきて、一時期定住し、また入れ替わる大学のようなものがあればと考えた。
もちろん沖縄には琉球大学、沖縄大学をはじめとする大学はすでにあるし、名護市にも大学はある。しかし、今の大学はまさに「就職予備校」…「技術と職を身につける」だけのものに成り下がってしまった。

私の構想している「大学」は、自然の基礎研究や人文学的研究(あと、美大系もあっていいか)が主体となるから、「技術」だとか「就職」にはほとんど役に立たない。だからこそ本当に真面目に研究したいという人間を、世界中から集める必要がある。そのためにどうするかsign02

立派なハコモノ、施設を作れば人が来る・・・というこれまでの発想ではいけない。
もともと「大学」ってのは、英語のUniversityからも分るように、語源はUnion・・・すなわち「組合」なのだ。学問をしたい人が集まって作った「組合」・・・これが西欧の大学の始まりである。はじめに「校舎ありき」ではなかったのだ。
「組合」だから運営はその構成員の自主的運営に任される・・・これが大学の自治である(今こんなものがある「大学」なんてどこにあるのだろう)・・・もちろん、最低限の研究室や、学生の宿舎が必要だ。それらを辺野古に建てるなり、空家を改造するなりして作れば良い。そうすると大学に関連する「仕事」ができるわけだ。学生が増えれば、ベトナム戦争時に米兵で賑わっていた「アップルタウン」(現在はキャンプ・シュワブ内のバーで飲むので、完全に寂れている)が、学生向けの飲み屋さんとして甦るかもしれない。海人は海洋研究者からお金をもらって研究に協力し、収入を得ることができる。
「辺野古大学組合」は、この構想に賛同する人から金を集める。賛同人は学生ではないが、大学の運営と授業、研究をする権利を持つ。”大学の自治”の問題があるから、国からは金をもらいたくないものだ…ただ、まともな大学にしようとすれば、かなり大口の資金提供者がいるなぁ~

ま、こんな「夢のような構想」なので、AFOかといわれてもしょうがないモンでもあるが…なんかオモロそうだろう
”校舎のない本当の大学”

おまけの話3つ
・普天間その他米軍基地撤去後にも、その地の「再開発(住宅、農地、工業用地)だとか「汚染された土の除去」とかの仕事が出てくる。それで当面糊口をしのぎ、その間に産業振興を「沖縄の人」が「外部の意見も取り入れて」じっくり考えればよい。なお、軍需産業というのは、背後に鉄鋼・金属・機械等の重工業の集積が必要であり、それを狭い沖縄に集中させるのは不可能である。
・空港について…辺野古新基地建設着想時には、「使用期限15年、軍民共用空港」というのが沖縄側から出されていた。北部に空港ができれば、一次産品の空輸や観光客の呼び込みが期待できたからだ。しかし、本島北部の人口や産業規模では、あちこちにある「赤字空港」になってしまっただろう。基地建設が阻止され続ける中、いつのまにか当時は容認していた仲井真知事も「使用期限15年」も「軍民共用」も言わなくなった。

・固有の生物について…TVとかでも紹介されていたが、ある種の藻から炭化水素(石油)を作る研究というのが世界のあちこちで進められている。で、日本の学者が沖縄(本島ではない)のある藻が、炭化水素合成能力が非常に高いことを発見し、現在実用化に向けて研究中だとか…最終的にどうなるものかは分らないが、沖縄が日本のエネルギーを支える「工場」になるかもしれないmoneybag
なお、ビックコミック11・25号の「ゴルゴ13」第517話から、この藻をめぐってゴルゴが活躍するぞ。

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コメント

自然と文化、それが沖縄の「売り」でしょう。
自然と文化を研究しようとする人たちに来てもらう、それがあるみさん言うところの大学でしょう。
それとは別に自然と文化を楽しむ人たち=観光客に来てもらうこともやはり大事かと。

俺は、本土というか日本全体の必要性から沖縄の基地は撤去することは出来ないと思っていますが、基地のあるなしに関わらず沖縄の経済振興は成されるべきと思います。

投稿: BM | 2011年11月17日 (木) 22時02分

読んでみてもやっぱり、「アホか」の言葉しか出ませんね。
あるみさんは自分の理想について語っていますが、顧客、つまり受験生の目というものをまったく理解していない。
今の大学生が求める大学というのは

・学歴
・就職に強い
・仕事に結びつく技術

これが最重要なんですよ。
情けない話かもしれないが、すでに大学は研究機関ではなくて、就職予備校になっているのが現状。
新しい大学というのは、裏を返せば経験が少ないということ。
そんな中で良い就職口を見つけるコネクションやテクニックを教えてもらえると思うほど、今の大学生は馬鹿ではありません。
つまり、この状況下で新しく大学を作ったところで、態々遠い本土から人を呼び込むというのは非常に難しいのです。
そもそも沖縄人も本土の方が職があるわけだし、そちらの方に流れる人も多いじゃないですか。
理念や理想よりも、明日の飯のタネが大事なんですよ。
まぁ、超エリートの集まる精鋭大学…… とでもなれば話は別ですが、そうなると多大な機材や人材が必要になりますが、沖縄にそれだけの物を誘致できるかとなると非常に怪しい。

投稿: ROM人 | 2011年11月21日 (月) 11時48分

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