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眼医者に行って医療を考える

 月曜日、朝起きて目がかゆかったのでこすったら、1日中目尻が痛かった。場所が場所なので市販の塗り薬でゴマカス訳にもいかず、翌日ネットで眼科を探して診療に出かけた。自転車で10分ぐらいの所。

 すぐに診てもらい、目尻のところに黴菌が入って炎症を起こしているとのこと。目に麻酔(目薬)をかけて、針のようなもので切開し膿を出して終了。
 投薬は、抗生物質・消炎鎮痛剤・および整腸剤(抗生物質の副作用を防ぐ)と、目薬2種類…目薬は1日6回(3時間おき)おまけに1つの目薬をさしたら、5分以上間隔をあけてもう一つの目薬をさすように・・・とのこと。めんどくせ~

 しかし欠勤中であるとはいえ、簡単に医療が受けられる「国民皆保険制度」というのは、本当にありがたいものだ。
 とはいえ、ここ何年もの「構造改革」「新自由主義政策」で、大量の「ワーキングプアー」が日本に存在する。そういった人たちは国民健康保険の保険金が払えなかったり、払っていたとしてもお金が無くて、病気のかるいうちに気軽に医者にかかることもできない。(ちなみに今回の私の治療でも、初診料含め3000円以上かかった。軽い飲み会1回分、600円の定食なら5回分、300円に食費を切り詰めている人なら10回分である)
 また、非正規・不安定雇用の場合、医者に行くための休みも撮りにくい・・・というか、取れないケースも多い。

 これが、つい昨年までGDP第2位の日本の現状である。金が無くて医者にかかれないなんて「江戸時代」と同じじゃないか
 「国民皆保険」を守ることはもちろん、誰でも医療を安く受けられる社会を作らなければならない。

 TPPに参加すると、日本の「国民皆保険制度」がアメリカにとっての「非関税障壁」として骨抜きになるかも知れない。「薬九層倍」という言葉が日本にはあるが、アメリカでも医者が処方する薬が途方もなく高く、診療はうけたものの、薬代がなくて薬をもらわず帰ってくるケースもあるという。
 らばQという、世界中から「面白い」ネタを集めているサイトにTPP参加で日本もやばい?「アメリカの保険システムがどれだけ最低なのか」恐怖の現状というのがあったので、参考までに…

アメリカで深刻化している格差問題ですが、中でも大きく取り上げられているのが医療問題です。
アメリカ人の多くは、ケガや病気をしてしまうと保険料を支払っていても高額の医療費を強いられるため、ろくに治療を受けられないという怖い状況にあります。
TPP参加によって、日本の医療もアメリカ化するのではと危惧されているだけに、アメリカが今どうなっているのかを、もう少し知っておく必要があるかと思います。
海外サイトの大きなトピックとなっていた、現状の保険制度を嘆くアメリカ人の投稿をご紹介します。(中略:以下、投稿内容)
現在、我が国の健康保険システムが、単なる巨大な金儲けのための陰謀にしか見えなくなっています。
僕は2週間に一度、89ドル(約7000円)の保険料を支払っています。勤め先の会社が50%支払ってくれるので、会社からも89ドルが保険料に支払われてい ることになります。これを計算すると僕個人の保険料は年間2314ドル(約18万円)支払われていることになり、すでに勤めている6年でだいたい13000ド ル(約100万円)ほど支払ったことになります。
自分は32歳で割りと若く健康で、医者の世話になることもそうありません。過去6年間に医者に行ったのは3回くらいだと思います。ところが昨日発疹があって、医者に行きました。40ドル(約3000円)の支払いをしたあと、4分ほどの診察で医師は僕に酒皶(しゆさ)性痤瘡"rosacea”という診断を下し、メトロジェルという抗菌薬を処方しました。
薬をもらいに薬局に行くと、その100mgのクリームは270ドル(約2万円)で、僕の保険会社は250ドルの控除額を設定していて、何の理由かよくわからないが最終的に支払う額は$199.84(約1.6万円)だと言いました。その親切な女性に、そのチューブ薬に払える200ドルを持っていないと説明して、手を震わせながらその場を去りました。
その後、話を短くすると…、家に帰り、きちんとした合法のネットの薬局をカナダで見つけました。そこで買ったのは2倍のサイズで送料を入れても70ドルでした。
 保険のシステムクソ食らえだ。さらに我々の尊い国会の人々は、外国から薬剤を購入することを違法とする法律を制定しようとしているところです。そして驚くことでもないが、保険会社と薬会社がそれを推進しています。

お、恐ろしいでゲソ…というか、アメリカって「自由貿易」を是とする国じゃないのか(とゆーか、日本の経済界や政治家が勝手にそう信じ込んで「自由貿易万歳!」と宣伝しているのかもしれない。

TPPは「自由貿易協定」などではない。そんなことを「前提」に賛成論をふりまいている輩は、アメリカに行って病気になればエエのだ…なぁ野田君

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コメント

はじめましてこんばんは。
もう二月ほどで五十歳を迎えるおっさんです。
「いざとなったら竿を出せ!」の浪速八犬伝のブログから流れてきました。

ところでお題とは直接関係ないので大変申し訳ないのですが、今ちょっとした疑問が頭の中でふくれあがって困っております。
それというのも昨夜の事であります。
大して速くなりもしないのに急行を特急に格上げして暴利をむさぼるジェイアール身延線って奴を利用していたんでやんすが、走行速度が緩やかに落ちてきたと思うとブレーキがコツンと効いて突如列車が停止したんであります。
「何だよ荒っぽい止め方するなよー」と思いつつ窓の外を見やるとそこには駅の影も形もないじゃありませんか。
するってーと「ただいま鹿と衝撃いたしました云々」とアナウンス。
ナニよ「衝撃」、
「衝撃」ってナニよ。
「衝突」なら判るけどと思いつつ帰宅してネットで検索したところ、この区間では同様の事故が頻発していて以前にも「衝撃」アナウンスがされていると報告されている。
まー、真剣に討論されたようでもなくネタという事で結論といえるような物は出されておりません。
鉄道用語では鹿を撥ねる事を衝撃と呼ぶのでしょうか?
それとも、製造業やブラックなサービス業で故障とか不良品に代えて良く用いられる不具合という用語と一緒で、事故対象から逃れるための言い換えの一種なのでしょうか?
ここは有名鉄ブロガーたるあるみさんに縋るしかなかんべなーとご連絡いたした次第であります。
どうか解説よろしくお願い言い申し上げます。

投稿: 野良猫@元バイク乗り | 2011年12月12日 (月) 21時14分

野良猫@元バイク乗りさん、コメントありがとうございます…とは言え鉄道用語で「衝撃」があるのか私にも分りませんし、鉄道用語(隠語)をまとめたサイトにもありません
鉄道 鹿 衝突でググルと、ちゃんと「鉄道と鹿の衝突」という形で出てきます。

まさに身延線オンリーの”ネタ”かも知れません。(JRの職員がネタづくりのため、ワザとやっているのか?)

投稿: あるみさん | 2011年12月13日 (火) 21時53分

早速の回答ありがとうございます。

鉄道用語サイトにもないのですね。
きっと甲斐-駿河限定の「方言」なのでしょう。という事で無理矢理(笑)納得してみようと思います。

投稿: 野良猫@元バイク乗り | 2011年12月13日 (火) 22時28分

>TPPは「自由貿易協定」などではない。
何を言っているんです?
TPPは自由貿易ですよ。
「(アメリカが)自由(に決定できる)貿易協定」ですよ。

当たり前じゃないですか。
アメリカは「(アメリカに都合の良い)自由の国」なんですから。

投稿: ROM人 | 2011年12月17日 (土) 14時24分

ROM人さん、その通り!
マクロ経済学者とやらが、「自由貿易で経済が最適化する」という前提で、TPPはOKとしていることについては、「TPPはアメリカが自由にするための貿易協定」と、断固として言わなければなりません。

投稿: あるみさん | 2011年12月17日 (土) 21時00分

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