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12・11脱原発アクション…学習会偏

昨日のエントリーの続き…
その前に、11に撒いたりしたチラシをアップ
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学習会でお話されたのは、「子どもたちの未来を放射能から守る愛媛の会(代表 宮内仁子)」(以下、「愛媛の会」と略す)の土居立子さんと、野中玲子さん。
土居さんは、13年ほど前に三重県から松山の隣、砥部町に引っ越してきた。家族で佐多岬のほうに遊びにいったついでに、伊方原発のビジターハウスに寄ったら、それまで遠くにあるものだと考えていた伊方原発は、松山市から50㎞しか離れていないことを知って驚いたのだそうな。「何かがしたい」と原発反対市民ネットワークに関わるようになった。
中央構造線は2000年周期で動いていて、いつ地震が起きてもおかしくない。伊方原発の耐震基準は、500ガルから800ガルに引き上げられたが、建物も補強せず何もかわっていないのに「安全だ」と言われる。そのうち1000ガルに上げられても「大丈夫です」となるのではないか…などと話し出された。また「通販生活」2011秋冬号の、原発がなくても電力は足りているという資料も出してくれた。

愛媛の会では、12月県議会に向けて、「伊方原発の廃炉を求める請願」を12月2日に提出している。また、6月28日には
「雨の中で子どもたちの教育活動を自粛してください」
「放射能汚染のない学校給食を求める請願」
「子どもたちに伊方原発見学をさせないことを求める請願」
と、3本もの議会請願を出している。(なお「請願」は紹介議員が1人いれば、だれでも出せる簡単な方法であり、議会はそれに対して審議する義務がある。国会への請願も同じ)始めの2者は、子どもを直接被曝から守るという趣旨のものであるが、最後の1つはそれに加えて見学中に地震、事故が起こったらどうするのか?という意味もある。
この請願を出すのに、紹介議員になってくれたのはいわゆる市民派の阿部悦子議員と、共産党の議員の2名しか紹介議員になってくれなかったそうだ。(社民党の議員は、「よく分らないから」と言って紹介議員にはなってくれなかった。)これぐらい、四国での「放射能汚染」「脱原発」の関心は低い…請願を討議する委員会傍聴席も、わずかしかないという政治のオソマツさも語ってくれた。
資料として、自民党議員の「請願を不採択にすることの賛成討論」が出てきた。結論的には、
 

これらの請願に共通しているのは、放射能汚染や原発に対する不安や不信をことさらに強調するものであり、国・県等が今、福島での事故を教訓に慎重な対策を進めている中、あまり過敏な対応は却って風評被害や事故地域への偏見を助長するとともに、県民の生活や経済活動に大きな影響を与えるものであります。
 私も県民の皆様に国の安全基準が不明確で不安感・不信感が高まっていること、将来の方向性としては脱原発を追い求めていくべきであろうことは十分認識しておりますが、今なすべきは、県民の不安や不信をいたずらにあおるのではなく、国・県等に対し、正確な事実に基づく十分必要な対応を求めていくことではないでしょうか。

ということなんだそうな…じゃぁどのくらい「正確な事実に基づく十分な対応を求めてきたのだろうか、この自民党議員は 中にはこのような請願が出てきて恥ずかしい…などという討論も出てきたとか。完全に議員が県民ではなく、県や国を向いているような状況だ。
土居さんは「事故がなかたら良いとは考えていない。原発は普段から放射能を垂れ流している。」と言ってから、話を終えられた。
続いて、野中玲子さん…この方は先ほどの阿部悦子議員の娘さんである…から
家族が反原発運動を続けてきた。伊方の出力調整運転反対の時は、わけもわからず親についていったこともあって、原発があって、それが恐いものであるという認識はあったが「大人がなくしてくれるもの」だと思っていた。しかし自分の子どもが大きくなって、子どもを守る立場になった…と愛媛の会を立ち上げる心境について語った。できる人ができる時にできることをモットーに活動を始めた。東京で子どもたちを放射能から守る全国ネットワークが7月12日に立ち上がった時は、なんとか交通費カンパで12万円集まったので行って来たとのこと。
あとは請願についての話や、集会の企画、内容等についての話で、なんとなく「質疑応答」というか「自由討論」の時間になった。もう、「香川で運動が盛り上がらない」ことに対する問題提起で、いろんな意見が出る。

次回の集会は3月11日ということであるが、3ヶ月に1回は少ないのではないか…もっとやりたいが、持続してできる力量があるのか、だんだん尻すぼみになっていかないか心配である。
本日の「サウンドデモ」的なやり方はよかった。月に一回はやりたい!
情報交換できる場、情報が欲しい人はたくさん居る、なかなか「最初の一歩」を踏み出せない
大学生の動きは?(香川大学の学生がいた)…いや就活とかで忙しいみたいで、なかなか声に出すことができない。…今の若い世代は「原発は安全」という教育をモロに受けてきた世代ではないか?
とにかく今回の事故で出た放射能の恐さに対する認識が甘い、「福島の人を逃がせ」と運動することもかなり難しい。
福島のことを人事とは思わない人をたくさん作る…じゃあ伊方はどうなんだという「反原発運動」をつくる必要がある…等々…
会場は5時で閉まるので、つづきは二次会もどきへ…

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