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もし原発の裏山が地震で崩れたら…

大飯原発再稼動での攻防が続いている中、ML経由でちょっと気になるブログ記事が紹介されていた。若狭湾の原発銀座-背後に山が迫る恐ろしい立地というものだ。要するに、ストレステストじゃ、安全審査だ、耐震性の照査だぁ~津波が来ても平気だぜ…と思っていたら「後ろの山が崩れてきたら、アウトじゃなイカ」ということだ。

私は切土のり面の「地すべり対策工」とかは全くトーシローなので、会社でその方面の専門家に聞いてみた。「載り面をアンカーで引っ張ったり、フリーフレーム(コンクリートの枠)で補強している所の、耐震基準なんてあるんですか?」と…

先輩曰く「そんなもの無い…」

そもそも耐震設計とは、ある地盤条件の下で、どれぐらいの加速度のゆれが来ても大丈夫かどうか照査するもので、平らな平面であることを前提としている。地層がいろいろあって、そこにどんな地震動が働くか分らないし、誰も研究していないのが現実なんだそうな。

もっとも過去の地震で、それなりの「のり面対策工」をしたところが崩れたことはないらしい…よって「大丈夫なんだろう。」と考えるのは、また新しい「安全神話」を作り出すだけなのだが…そうでなくても、四国では南海トラフがどぉ~んと動く、、いわゆる「東海」「東南海」「南海地震」が同時発生したら、高知県のあるところでは最悪、32mもの高さの津波が来ると予想され、「どーすりゃエエんだ」とてんやわんやなのであるが。

大体、山や切り土のり面の安定は、自然な状態がとりあえず一番安定している(切り立った崖等は別)か、「安定勾配」でなだらかに切り取れば大丈夫とされてきた。「安定勾配」で切り土が出来ない場合、なんらかの「のり面補強工」を行ない、崩落や地すべりに対処する。山やのり面が崩れるかどうかは、どちらかというと降雨の影響による災害を考えて対策をとる。「地震対策」までは、手が回らないのが現実だ。

では、我らが四国の「伊方原発」の写真をもう一度見てみよう…
Dsc01549

佐多岬の狭いところに作っているので、もちろん山を削って作られている…もっとも土木屋の目で見る限り、「無理な削り方はしていないなぁ~」というのが第一印象であることは、前にも書いた。原発そのものが山崩れで埋まり、ぶっこわれることはなさそうだ。
しかし、外部電源を引き込む送電線や、高台に置いているといわれる緊急電源車が、山崩れで役に立たなくなることは十分考えられる。周辺道路が崩れて「孤立」し、外部電源が全滅すれば、福島第一のようになることは十分考えられる。(なお、海から消防艇や巡視船を持ってきて水かければエエやん…と、事故当時単純に考えた人も多く見受けられたが、海岸、岸壁も無茶苦茶になっているハズだから、有効な冷却機能は果たせない)

それに、近くの活断層が動くような地震では、下の「地面」そのものがずれたり、無くなったりする…こういた現象に対して、現在の土木工学では太刀打ちできない…伯耆大山も、2万年前は海だったのだ

津波対策はしましたが、後ろの山が崩れてきたので、爆発しちゃいました…これを「前門の虎、後門の狼」とでも言えばよいのだろうか…


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