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たがが電気、されど電気

我々「反原発」派は「たがが電気」という言葉を使うことがある。要するに「お湯を沸かして蒸気で発電するくらいの単純な原理の動力(熱源)に、大掛かりで危険な原子力を使わなくてもいいじゃなイカ」ということなのだが、この前「祖谷渓ウォーキング」に行って、別の方向から考えた。
ようするに祖谷渓のような山奥にも電気は通っている・・・だけではなく、水力発電所も建設されていて、そこから鉄塔建てた送電線で電力が街に送られていることを。

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この辺りは、小規模な水力発電所があるので、水がたまって青い。
山奥に発電所を作り(しかも道路整備より先に)、山の上に鉄塔を建て、送電する…ある意味、すごいことを電力会社の人たちはやってきたわけだ。

そういえば、先日14日、静岡県で新東名高速道路が開通したが、その建設現場を見学したことがある。大鉄塔のすぐ近くを切土しなければならないのだが、「いやぁ~あそこの鉄塔が倒れると、新幹線が止まっちゃうんですよ」なんて話も聞いた…要するに鉄塔に影響しない施工検討をしなければならなかったということ。

発電だけでなく、私はけっこう「山奥のダム」を見に行っている。九頭竜、御母衣、佐久間などなど…写真でお見せできないのが残念。
岐阜県の飛騨の山奥にある御母衣ダムの資料館では、冬の雪深いところで工事が行われた…道路は未整備、鉄道も無い(当時の国鉄越美南線…現長良川鉄道が当時、資材運搬に使われたそうだが、ダムはさらにその上流にある。)娯楽も当然、少なかったであろう。
有名どころでは、映画「黒部の太陽」で知られる黒四ダムか…なお、戦時経済を支える阪神工業地帯に電力を供給するため作られた、黒部第三発電所のトンネルを掘る難工事の様子は、吉村昭氏の「高熱隧道」(新潮文庫)に詳しい…岩盤最高温度165℃の灼熱の中、作業員に水をかけながらトンネルを掘る、冬、雪崩であっと言う間に飯場がふっとぶ…300名以上の犠牲者を出してトンネルは開通するが、工事担当者は現場の不穏な空気を察し
山を降りるところで、この小説は終わる。

土木の世界もいろいろ分野が分かれているが、ちゃんと「電力土木」というものが存在するのだ。

「電力の安定供給」は、こうした先人の努力、犠牲や現在も発電所、送電線を黙々と管理し続けている「労働者」によって担われている。「原発再稼動」だけで安定供給が成されるわけではないのだ。
その労働者に確実に「被曝を強制する」原子力発電所の稼動は、許されるものではない。


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