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あえて北九州市の言い分を調べてみる闘争

北九州市で先週、東北のがれきが運び込まれ、焼却試験が強行された。この過程で市民団体が搬入阻止行動を行い、公務執行妨害で2名が逮捕された(後、釈放)…これについて何か書かんとアカンなぁ~と思いつつ、土曜日まで持ち越し…いろいろ調べているうちに日曜日になっちゃった。(まあ、明日も休みだからいいか^^)

で、いわゆる「受け入れ反対」の人たちの言い分…放射性物質・廃棄物は拡散させないのが原則、汚染されていない西日本に持ってくるのはナンセンス(人は受け入れるべき)、被災地で大部分処分が出来るのに、わざわざコストをかけて一部分を「広域処分」する理由が分らん(何か利権があるのでは…)ということだ。

そこで今回はちょっと斜めに、受け入れを行った北九州市側の「言い分」を調べてみた…といっても、こんなものはHPをのぞけばすぐに分る。
北九州市HP 災害廃棄物受け入れに関する検討会というのが見つかった。PDFファイルで7つの項目に分けて記述されている。検討会は2回程度行い、1回目は5月1日に行われている。(2回目は80トンもの試験焼却…ちなみに島田市は10トン)を行ってから、開催するようだ。

まず最初に、細野環境大臣から、宮城県石巻市ブロックのガレキを受け入れてほしいという「要請」があり、それに北九州市が応じたということ…どうも石巻ブロックでのガレキ発生量が一般廃棄物の100年分に相当するということだ…おお、確かにこれは厳しい。早く処分したい、手をさしのべたいという気持ちは十分分る。
で、4月5日に石巻市長から北九州副市長に要請があったということで、処分に対する検討が始まった。
現地を視察して、廃棄物から1m離れた所で放射線測定…空間線量は0.02~0.07μシーベルト/h 北九州市の現在の空間線量は日本では高いほうだそうで(西日本は花崗岩質の岩石に放射性物質を僅かに含むケースが多く、昔から空間線量が高くなっているんだと。)、「まあ問題ないんじゃないか?」と考えた。その上で…
基本的に①石巻ブロックから発生した可燃物(主に木くず)②放射性物質が100ベクレル/㎏を下回るもの③受け入れ処理能力…年間3万9千500トン以内…とするそうな。なるほど、100ベクレル/㎏を下回るものであれば、私の考えている純粋な産業廃棄物としての処理が可能なようだ。
で、方法としては、豊島・直島でやっているようなことをやる。ただし可燃物なので再生資源はほとんど出ず、飛灰や燃えカスは最終処分場に遮水層をつくって埋め立てる…ちなみに北九州港は、全国に22箇所ある「リサイクルポート」…すなわち産廃を日本国内で広域的に「リサイクル」するための海上ネットワークの拠点…に指定されている。
で、なんやらかんやらで、焼却時の放射性物質の影響を試算…4の16ページ目を見てみると…
39,500トンに100ベクレルかけて、99,9%バグフィルターで除去できるものとし、1年の総量が3,950,000ベクレル
一箇所の工場で全量を処理したとし、半径5キロの範囲に全部降下、沈着したとすると…年0.05ベクレル/m2。
一方、福岡県の土壌における放射性セシウム137の濃度平均は、なんと129.25ベクレル/m2…要するに「今その土地にある放射性物質量に比べ、ホンの少ししか増えないから問題ない。」ということらしい。ちなみに、バグフィルターが100%効かなかったとすると、濃度は100倍の年5ベクレル/m2、これぐらいになると、ちょっと問題かも知れないが、バックグラウンドが高いので、なんとか大丈夫そうに見える。

が…まてまてまて!土壌にある放射性物質は風で舞い上がることもあろうが、焼却炉からはセシウムが「降ってくる。」のだ…内部被曝は免れまい…あと、線量とかを比較するのであれば、焼却炉の周辺5キロの範囲のバックグラウンドを調べておけよ。それに5キロの範囲にまんべんなくセシウムが降下するか?もっと遠くに流れていったり、近くに落ちたりと「ホットスポット」が出来る可能性は十分にある。そこのバックグラウンドが低ければ、空間線量も当然上がる。実際、今回の試験焼却で、トラックが来る前の線量が0.07μシーベルトであったものが、荷物を降ろしたトラックのところで0.6μシーベルトに上がったそうだ。

まあ、もっともここまで考えるのは「杞憂」かも知れない。私自信「100ベクレル/㎏」ならなんとかなろうという考えだから(しかしそれはあくまでも「がまん値」に過ぎない)。そして恐れるのは、やはり現地での仕分けがいかげんになったり、予想以上の高レベルのものが後になって出てきたり…それを「契約・協定」(自治体間で処分費のやりとりや、処分方法、期間を決めておく必要がある)どおりに、あるいはそれを盾に「マニュアル」どおりに適用して、余計な被曝を強いられることだ。また、木屑以外のシュレッダーダストみたいな物、有害な液体なんかも「なし崩し的」に廃棄物処分場に送られてくるかもしれない。(豊島の例を見られよ)

ちなみに、中身の照査はしていないが、日本はがれきの処理でも「焼却主義」の大愚サイトを見つけた…放射性廃棄物、災害廃棄物について考える一つの参考にもなろう。バグフィルターについても書いてある。

さて、そろそろ寝よう…

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