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広瀬隆 地震と津波を語る…あわせて伊方再稼動阻止へ

10日の集会・デモの後、市民団体原発さよなら四国ネットワークさん主催で、広瀬隆氏の緊急講演会が愛媛県美術館の講堂で行われた。

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広瀬隆氏は、チェルノブイリ事故を取材し、「危険な話」として出版したところ、それが大反響を呼び、80年代末~90年代初頭の日本における「反原発」ムーブメントを盛り上げるきっかけを作った人である。その意味で、いくら真面目な「科学者」が原発の危険性を真摯に訴えても動かなかった人々を、「チェルノブイリのルポ」で動かした功績者である。(そうゆう意味でも、科学論争は実際の被災者にとっては遠い話であり、被災していない人にはもっと遠い話である)
だだ、その論拠に間違いや飛躍があったりと、これまた「科学的」に批判されたり、また現実をよりデーモニッシュに「煽る」ような手法が嫌われたりと、否定的な見方をする人も多い。
ま、とにかく今日はどんな話が聞けるのか・・・広瀬氏の著書は「東京に原発を」ぐらいしか読んでいない(しかもつい1年ほど前!)し、ましてや講演も聴いたことはない。ここは素直に聞いてみよう。

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分りづらいが、講演会の様子…講堂が狭いこともあって、座れず、後ろにしゃがみこむ。なお、今回の講演は、週間朝日の「原発問題」そうだ広瀬さんに聞いてみようにPDFものがほとんど元ネタで、時間が無いため電力不足問題や電力料金問題等には触れず、地震と津波の話に終始した。

ご存知のとおり、東日本大震災後、フィリピン海プレートとユーラシアプレートのひずみによって起こる「東海地震」「東南海地震」「南海地震」といった、いわゆる「南海トラフ」で発生する地震と津波・・・特にそれらの地震が三連動で起きたときの災害にどう対応するのかが問題になっている。高知のある町では、23m(だったっけ)の津波が襲ってくるとか…とーするんだそんなのsign02

では、瀬戸内側にある「伊方原発」は津波は大丈夫なのか・・・そんなことはない。887年、仁和南海地震では、大阪湾に大津波の記録があるそうな。1596年9月には慶長別府湾地震(M7級)の地震で瓜生島が沈没sign01700名が死亡…同日起こった伊予地震が起こり、松山の薬師寺本堂や仁王門が崩壊している。翌日、伏見で慶長伏見地震が起こり、豊臣秀吉が造った伏見城の天守閣が崩落・・・この時、中央構造線+有馬高槻構造線が400㎞にわたってほぼ同時に動いたと推測されている。
1707年の宝永南海地震では、大阪湾と瀬戸内海沿岸、大分県佐伯市米水津(よのうず)、間越(はざこ)竜神池に大津波の記録があり、2万人もの死者が出たそうな。
瀬戸内の津波は、逃げる道が無いので何度も繰り返し襲ってくる(逃げ道が無いということは、伊方原発事故での放射性物質による汚染は、瀬戸内に溜まる…死の海になることは確実である)

津波の恐ろしいところは、海水が固りになって動くため、途方も無いエネルギーを持っているところである。自動車はもちろん、津波によって押し上げられた巨石なんかが、日本のあちこちに点在するくらいだ。電源が高いところにあっても、そんなものに直撃されたら、ひとたまりもない(その他、山崩れ、山体崩壊等で送電鉄塔がぶっ壊れることも想定される)

ここで広瀬氏は原子炉立地審査指針及び解説というものを持ち出してきた。ある原子力技術者が「この原点に帰るべきだ」と広瀬氏に電話してきたものだ。そこにはこう欠かれている。

1.1 原則的立地条件
   原子炉は、どこに設置されるにしても、事故を起さないように設計、建設、運転及び保守を行わなければならないことは当然のことであるが、なお万一の事故に備え、公衆の安全を確保するためには、原則的に次のような立地条件が必要である。
 (1) 大きな事故の要因となるような事象、例えば立地場所で極めて大きな地震、津波、洪水や台風などの自然現象が過去になかったことはもちろん、将来にもあるとは考えられないこと。また、災害を拡大するような事象も少ないこと。これは例えば隣接して人口の大きな都市や大きな産業施設があるかとか、陸、海、空の交通の状況などの社会環境や、地盤が軟弱といった自然条件を考慮することである。

赤字は89年3月に付け加えられたものだから、それ以前に建設が始まった伊方原発3号機は、この指針に違反しているとは必ずしも言えない(建築基準法の耐震基準の取り扱いを見られよ)が、広瀬氏はこれをもって、「全ての原発は違法建築物である。」と喝破した・・・日本に極めて大きな地震が「将来にもあるとは考えられない」場所なぞないから、予防原則の考え方から言って「反原発」の理論は、これだけで成り立つ・・・終わり(チーン)
「ストレステスト」というのは、「地震が起こった時、耐えられるか?」ということをチェックするものだから、「ストレステスト」を行う段階で、その原発の存在は「アウト」である。

いやぁ~すっきりするなぁ~virgo

講演会は1時間程度で終了・・・後は伊方再稼動阻止に向けて、どう運動をつくっていくかの「実行委員会」的会議・・・四県の連絡代表者を決める、要請行動をどこにするか、四電の株主総会でどう行動するか(高松でアクションを起こすことになった)、再稼動に向けた緊急時の呼びかけをどうするか、市民団体としての「大規模集会」等をいつやるか…等等
これも1時間ぐらいで、チェッチャと決めるしかない。四国は四県で集まるよりも、東京に行くほうが早いというところ…なかなかみんなで集まることが出来ないのが悩みである。

そんなこんなで、6時過ぎにようやく帰路に…車の中では、5人でいろいろな会話…「それにしても香川県ってこうゆう運動が成り立たないなぁ~気候が温和で地形もおだやかだから、みんなおとなしい。讃岐うどんの小麦粉も、オーストラリアから入ってくるし」「香川の西讃には空家が多いから、そこにコミュニティーでまとまって避難できる場所が作れればなぁ~」「いや、コミュニティーといっても、その『コミュニティー』の軋轢で避難できない人も居る・・・コミュニティーとは関係のない避難場所も作るべき」「福島と香川では気候も土地も違うから、農家であっても避難先で同じように農業するのは難しいぞ」…帰り着いたのは、9時前だ…

とはいえ、大飯再稼動は、明日にでも行われようとしている。17日の現地行動には、香川のさよなら原発アクションからもバスを出す強行軍の予定・・・さすがによう参加せんが…

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コメント

スレチだが、大飯原発再稼動が決まった。県知事と野田首相に怒りの鉄槌を打ち下ろし、関電に抗議をしよう!

投稿: KW | 2012年6月16日 (土) 22時49分

KWさん、過酷事故が起こるその前に、また止めましょう!同時に(その前か?)野田を打倒しようではありませんか。

投稿: あるみさん | 2012年6月17日 (日) 21時54分

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