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なぜ「安保粉砕」なのか??(なんか戦後史総俯瞰①)

BMさんが以前の投稿コメントで

しつこくなってもいけないのでこれで終わりにしますが、なぜ「安保粉砕」しなければいけないのか分かりかねます。

とおっしゃるので、終わりにするのもなんだから、なぜ世の中の「左翼」と言われる人が、「安保粉砕」を称えるのか説明しておこうと思う。(とはいえ「左翼」も「サヨク」もピンキリあるのだが・・・)

確かに「冷戦期」の安保は、日本が「西側」に立つということを明確にするものであり、当然「東側」からの攻撃を避けけたい、そのためには「非武装中立」だ(当時の社会党ですね)という意味合いもあった。しかし、いわゆる「新左翼」はそう考えず、世界を支配するアメリカに乗っかって「日本帝国主義」(これは「左翼イデオロギー」そのものの考え方で、いわゆる歴史の教科書で学ぶ「帝国主義」とは違う)を復活させ、自分たちも「世界を搾取」する一員になること、そのために憲法に反する軍事力を、アメリカの許す範囲で拡大しようとしたことに反対したのが始まりである。

ところが、「軍備を拡大する」よりも「アメリカ軍におんぶにだっこ」という考えの方が楽なので、「軽武装・重経済」路線を突っ走り、見事に高度経済成長を遂げた。だがその一方、アメリカがベトナム戦争に介入した時、日本は出兵こそしなかったものの、後方支援基地として大いに貢献する。沖縄・嘉手納基地にはいつの間にかB52が常駐し、核爆弾が貯蔵されているのでは?との疑いも広まった。戦争をしない憲法を持ちながら、一方の戦争に加担していたわけだ。これに反対する新旧左翼運動は急激に盛り上がり、1967年10・8羽田闘争(学生が始めてメットを被り、機動隊と公然衝突した闘争、学生一人死亡)
 新左翼運動は急激に盛り上がるも、様々な欠点を抱えていた・・・独善性、セクト主義、〇〇追従主義、だが直接には、集会⇒暴徒化デモ⇒警察による大量逮捕⇒党派の軍団化⇒(あと内ゲバ、あさま山荘と続く)で、どんどん大衆から遊離してゆく。
 一方、このころ日本が一番「左傾化」していたのであろう。いわゆる自治体レベルで「社共共闘」等が芽を開き、革新自治体なんかが生まれている。しかしそれは「資本主義の矛盾、問題点」を根本的に解決するものではなかった。(ただし、このときに勝ち取られた労働者のみならず、障害者や被差別部落民などのマイノリティーへの権利獲得や差別撤廃の成果が、今も日本を規定・・・しばりつけている)高度健在成長のおこぼれもあり、日本もそれなりの「福祉国家」となってゆく。「一億総中流」である。
 世界情勢に目を向けると、75年サイゴン陥落・・・ベトナム戦争はアメリカの完敗に終わる。その前に石油ショック・・・ここから世界経済はアメリカを中心として順調に発展してゆく過程は終わり、基本的には「不況」になる。 

 ここで「保守陣営」から現れたのが、レーガン、サッチャー、中曽根という連中である。彼等は今で言う所の「新自由主義経済(もちろん当時はそんな言葉はなかった)」で、規制緩和、民営化、労働者の権利剥奪を国家レベルで行うとともに、「対ソ封じ込め」のための軍拡路線をあゆみ出した。ちょうどベトナムのカンボジア侵攻、ソ連のアフガン侵攻もあって、多くの「中流」の人々から「左翼≒ソ連」への幻想は消えてゆく。中国も60年代は「打倒米帝国主義」をかかげていたのを対ソ戦略からころっとひっくり返し、米中国交を樹立・・・トウ小平路線による「改革・開放」という資本主義化が始まる(話は変わるが、中国がもし市場開放を行っていなかったら、とっくの昔に資本主義は市場の飽和により崩壊・・・その後どうなるかは分らん・・・していただろう)
 中曽根はまず「日本列島不沈空母化」という物騒なことを言い出す。もともと自民党最右翼の自主防衛論者であるが、アメリカのためにソ連のバックファイヤーを寄せ付けないような国防体制をつくると言い出したのである。レーガンは中米、ニカラグアの革命に介入し、アフガンの反ソ連武装勢力に武器供与を続けるとともに、国内では航空労組をつぶすことに成功、サッチャーもフォークランド紛争という対外戦争を闘うとともに、国内石炭労組等をつぶす。中曽根は「国鉄改革」と称して、10万人職員首切り、国鉄労働組合をつぶしにかかる。(国労や社会党、共産党はこれに対してなんら有効な反撃を加えることができなかった)その他、電電公社、専売公社の民営化を行う。

 80年代半ば、1ドル=140円ぐらいまで下がり「円高不況」と呼ばれる時代が来たが、一連の「新自由主義政策」の効果もあり、世の中はバブル経済に突入する。こお時代に私は大学生活を送っている。

そろそろ眠くなったので、今宵はここまでにしておこう。

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