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鎌仲ひとみ「内部被ばくを生き抜く」を見る

 今日は高松商店街街宣の前に、香川こどもといのちを守る会が主催する、鎌仲ひとみ監督「内部被ばくを生き抜く」を見てきた。Dsc00144
 最近、チョー忙しくて、金曜日のよんでん前抗議行動もなかなか参加できなかったが、久しぶりに毎回行動している人とお会いして、状況を聞きながら、映画を見た。

 HPをみてもらっても分るが、「内部被ばく問題」に関わってきた、肥田舜太郎、鎌田實、児玉龍彦、スモル二コワ・バレンチナさんら四人の医師、専門家の解説付で、福島で「除染」に希望を託して暮らす人・・・お寺で幼稚園を運営する人、その人にもつれあいや子どもさんが居る・・・目を中心に、「放射性物質」にさらされて生きざるを得ない現代日本の課題を語る映画である。

 お寺の幼稚園の除染・・・屋根を何回高圧洗浄しても、線量が落ちず、結局屋根を数百万円かけて吹き返したこと、児玉先生がボランティアで除染作業をしている状況、肥田先生の「原発ブラブラ病」の話、そしてバレンチナさんの、ゴメリ州における甲状腺ガン、その他様々な「これまで経験したことのない」ガンの症例の紹介など、統計学、疫学の「数値」では表せないような「事実」、鎌田先生の、「甲状腺ガンだけに目をむけるのではなく、とにかく内部被ばく測定や、診療体制をつくれ。」という警告は、都会で「脱原発・再稼動反対」を声高に叫ぶだけではすまないことを、我々に教えてくれる。

 国が出した「除染」の費用は、1件当たり70万円・・・児玉医師はとてもそれぐらいではすまないと言う。(桁が2桁も違う)、幼稚園の先生のつれあいさん達は、なるべく県外の汚染されていない食物や牛乳を手に入れるため、四苦八苦している。幼稚園では食品の放射性物質量を測るため、高価な機械を購入した・・・しかし測定には時間がものすごくかかる。それでも「子ども達にこれ以上被ばくさせたくない。」と測定を続け、安全な食材を出す努力を続ける。幼稚園の「除染」した土は、5mうらいの深い穴を掘って埋めただけだそうな。(少なくとも厚いコンクリートで覆うべきであるが・・・)

 避難はできるけれど、避難したくてもできない人・・・「普通に」生活していたい「家族がバラバラにならないようにしたい。」からである・・・が、半泣きになりながら語るところも印象深い・・・「避難の権利」を保障すべきであるとともに、避難できない人の健康管理の責任を、国・東電・原発を推進してきた奴らにとらせるべきだ!

 「外部からγ線を受けるのと、体内にセシウムを取り込むのは全く違う」と、児玉先生は主張する。低線量内部被ばくは、フリーラジカルを作り「老化」・・・すなわちあらゆる病気の原因となる。細胞内ミトコンドリアの破壊も、そうである・・・それが顕著に出る人と、出ない人があるだけである。

 よく「(今回の)原発事故の放射性物質リスクよりも、大きな『(病気)リスク』はある・・・それらも考慮して、原発再稼動を考えねばならない。」という意見や、ひどいのになると「広域処分による放射政物質のリスク云々・・・を言うヤツは『放射脳』だ。」など言い出すヤツらもいる。しかし、ヒロシマ、ナガサキ、チェルノブイリで明らかになっていることが、フクシマで起こらない・・・いや、日本全国で起こらないと誰が言い切れるだろうかsign01

 百歩譲って、いわゆる「生活習慣病」のリスクや、交通事故などのリスクは、ある程度解明されているので、「自己責任」で防ぐことが可能である・・・しかし放射性物質、放射線は、目にも見えず、臭いもない・・・それらを避けたいというのは、人間のあたり前の本能ではなかろうか・・・

 広域処分、焼却に反対する人たちを「復興を妨げる人々(これについては、反論が出尽くしているので、あえて言わない)」「放射能」と言って蔑視している人たち。あるいは福島現地の苦しみや悩みなどを「共有」できない(自分もそうかもしれない)「脱原発」の人たちは、今一度この映画を見て、じっくり考えてみる必要があるだろう。

 

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コメント

絶望的な話。小生の同僚が、去年の5月のGWに福島県に入り、平野部で測定した放射能が1μSv/Hr。ですが、フクイチから離れた方向の山に行けばいくほど、放射能が強まり、とうとう8μSv/hに。何が言いたいのかというと、平野部で頑張って除染したところで、山に放射性物質がたんまりと溜まっているので、正直除染なんか無駄だと当時思った、ということです。次から次へと流れて来るし、風も吹く、ということです。

投稿: TAMO2 | 2012年11月13日 (火) 23時38分

TAMO2投手殿、「除染」についてはまさにその通りなのですが、福島に住まざるを得ない人も居る、どうするんだ!というところに肉薄していかないと、「再稼動反対」「脱原発」の叫びも空しいものになりますね。

投稿: あるみさん | 2012年11月14日 (水) 19時45分

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