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赤と緑は、矛盾しない

「前進社新書」(革共同が90年代「マルクス主義復権」を掲げて出版した「マルクス主義基本文献学習シリーズ」)の第一弾・・・マルクス『ゴータ綱領批判』仲山良介より009005_3 

第八章 労働と自然、階級と搾取・・・の真ん中より終わりのほうの解説
剰余価値生産の自己目的化は自然破壊を必然化する
 なお、生産手段がブルジョアジーの資本となっている関係は、他面から言えば、自然そのものあ労働力と並んで剰余価値生産のための単なる材料、そのための条件でしかないということでもあるわけです。人間労働力は、労働力商品として、ブルジョア社会の中では単なる搾取材料でしかない。人間が搾取の材料であるということは、同時に、自然そのものも「搾取」の材料とされているということなんです。労働力の搾取は、もちろん労働が行われていることが前提となる。けれども、今繰り返し確認してきたように、労働は、まさに労働力と自然素材の結合としてなされるわけだから、労働力を搾取するためには自然もまた「搾取」の対象とならなければならない。
 もともと労働の生産力とは、人間が自然を効率的に利用する能力のことです。剰余価値の自己目的化とは、結局は、「何のためか」を無視した生産力の発展の自己目的追求ということですから、それは、まさに自然の「搾取」つまり自然の極限的な破壊を必然的にもたらすことになるのです。(中略)人間が搾取材料であるということ、徹底的な自然破壊・環境破壊とは、根源的には同じ一つの問題なんだ。こういう角度からも人間と自然の関係、労働と自然の関係を考えていくことが必要だと思います。(p107~108)

 ゴリゴリ「マルクスレーニン」中核派の理論家仲山良介が94年にこんなことを書いていることを、とりあえず紹介・・・この本の「ゴータ綱領批判」解説は、おおむね正しい・・・ただレーニンの「何をなすべきか」と強引に結び付けなければ・・・との保留付き・・・

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