« 7・12よんでん行動1周年 | トップページ | 開発と収奪の植民地朝鮮(その2) »

開発と収奪の植民地朝鮮(その1)

 とりあえずネトウヨさんの「日本は朝鮮半島を植民地にした時、莫大な投資をした(だから「植民地支配」は悪くなかった)」という論を検証すべく、くそまじめな本とつきあってみた。「植民地朝鮮の開発と民衆 植民地近代化論、収奪論の超克」(許粹烈 【著】 保坂祐ニ【訳】 明石書店2008年5月初版)である。
001 著者は序文において、こう述べている
本書は、帝国主義的侵略を擁護する人々の掲げる最も代表的な主張の一つである「開発」というものが、どれほど無意味なものであったのかを明確にするために書かれた。また、朝鮮で開発が一定の意味を持つとすれば、それは朝鮮人のための開発につながらなければならないが、民族別に極端に不平等な生産手段の所有関係と分配の不平等、またそれらから派生する差別などが原因の植民地体制が続く限り、朝鮮人たちにとって本当の意味での開発があるはずがなかったということを明確にするだろう。また日本の植民地支配が終わった時、日帝時代を通じて行われた驚くべき「開発」がまるで蜃気楼のように消えてしまい、解放後の韓国経済はまた日帝時代の初めに戻ってしまったことをあらわにするだろう。そして日帝時代になされた開発の遺産が、解放後の韓国の工業化過程で非常に制限的な役割しか果たすことができなかったこと、帝国主義的侵略を正当化するために掲げる「開発」の実際は、「従属」と「差別」の強要であったことを明確にするのである。自国の利益を貫徹するために、隣国の自由意志を踏みにじる帝国主義的侵略が、野蛮化、反文明化の過程であったことを明らかにするところに、本書の目的がある。(p10)

と記されている。

完全な学術書を訳したものだから、構成および内容も難しく、お値段も高いmoneybag構成(目次)は以下のとおり
第1章 問題の提起
第2章 農業開発
第3章 工業開発
第4章 近代教育と技術の発展
第5章 不平等と差別
第6章 連続と断絶ー開発の遺産
終章  開発無き開発


となっている。

第1章、問題の提起 1.植民地開発の帰結で、歴史的統計で有名なマディソンのデータから朝鮮に関する部分だけ抜粋してグラフにしたものがある。それによると・・・
 マディソンの推計によれば、1911年の朝鮮の一人当たりの国内総生産は777ドルであった。日帝時代にピークに達した年度は1937年であり、1482ドルであったが、日中戦争以降に減少の趨勢に変わり、1944年には1330ドルまで減少し、1945年には616ドルに急落した。1945年のレベルは1911年よりもさらに低かった。そして1945年に解放された時、朝鮮は当時の世界で最も貧しい農業国の一つに戻っていた。(p17)

この謎・・・というか、原理について、本書の紹介をネタとして、植民地支配というのがいかに非道なものであるか、論じていこうと思う。 

|

« 7・12よんでん行動1周年 | トップページ | 開発と収奪の植民地朝鮮(その2) »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

とりあえず日本の非道さをする際には、李氏朝鮮時代との差もしっかり記述してもらわないと、困ります。

「こんなにも酷い扱いだった!」
「いや、李氏朝鮮時代見てみろよ……」
というオチは面倒なので。

投稿: ROM人 | 2013年6月25日 (火) 07時25分

突っ込みどころが多すぎてw
>解放後の韓国経済はまた日帝時代の初めに戻ってしまった
>開発の遺産が、解放後の韓国の工業化過程で非常に制限的な役割しか果たすことができなかった

逆の言い方をすると本来の姿に戻った。日本と同レベルの教育制度を確立したのにこれも無駄だった。
永遠に謝罪と賠償を言うだけの知的レベルだったのだと。
たぶん独立後も売春が盛んだったなんて一言も書いてないでしょうが、今でこそキーセン観光は言われないけどその昔は日本からの観光客と言えばおじさんの買春旅行でした、今も続く日本からの女の観光客を拒否するのが真の自立でしょう。
客に媚を売りながら裏では悪口ではビジネスとして駄目です。(日本女相手の還流タレント、これでは形を変えた売春志向)
ものづくりより手っ取り早い売春に走る思考回路経済構造だったといえば間違いでしょうか。

韓国の一般人が悪いと言っているのではありません、政治体制がどうにもならないと感じているのです。(他人事だからどうでもイイと言えばそれっきりです)

投稿: tatu99 | 2013年6月25日 (火) 07時55分

そりゃ併合時代に日本相手に富を作った国民は非国民。半世紀たったけど、今になって財産没収するなんて法律を作る国家だからなぁ。

例え日本が聖人君子みたいな対応を朝鮮人にしていたとしても、こんな政治じゃ結局極悪非道として扱われるわなw

投稿: ROM人 | 2013年6月25日 (火) 21時04分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1094529/52162924

この記事へのトラックバック一覧です: 開発と収奪の植民地朝鮮(その1):

« 7・12よんでん行動1周年 | トップページ | 開発と収奪の植民地朝鮮(その2) »