地震・津波はやっぱり恐ろしいでゲソ
昨日巨大地震最新情報と伊方原発という講演会に行ってきた。講師は高知大学総合研究センター防災部門特任教授の岡村 真先生である。
まず、南海トラフで起きると想定される地震の震源域が、東日本大震災の事実をふまえかなり広くなったこと・・・これが香川県の近くまでやって来た。岡村先生の曰く「活断層の有無に関係なく、地震はどこでも起こる」とのこと。
で、最悪の場合、香川での震度は6弱~強へ、やってくる津波の想定高さは4mにもなる・・・だから自分の住んでいる場所の標高を把握して、どこに避難するか考えておくことが大切なんだそうな。ちなみに高松市内・・・標高の低いところがほとんどであるが、栗林公園あたりでは標高5mにはなっているそうな。また、海岸の新しい埋立地はかさ上げされているので標高2mぐらいあるが、市内には0mの地帯がある。そこからは津波の水が引かないであろうとのこと。ビル、マンションの3階以上だったら大丈夫なこと(木造は2mくらいの津波で流されるからダメ)、津波が来るのに1時間以上(徳島の鳴門で、地震発生後54分で津波が来る)あるので、避難してもしばらくは何もないため、避難場所から帰ってしまわないよう(東北でもそれで犠牲になった人がいる)・・・避難に使う施設や経路等は、普段から使っていないと使われないこと・・・「公共事業」で整備した避難路なんかも、普段からの訓練で使っておく必要があるということだ・・・と、いろいろと防災に必要な知識も身についた。
さらに香川県には「ため池」が多いので、降水期における地震では土堤の破壊による山津波にも注意しなければならないとのことであった。ちなみにコンクリートの重力ダムが地震でぶっこわれた例は、今までないそうな。
さて次は中央構造線による地震である。伊方原発は沖合い数キロのところに中央構造線が走っている。こんなところで地震が起きたら、P波とS波の来る時間差は1秒ほど・・・その間に制御棒を落として原発を止めることが出来るのか原発を止めることができず暴走すると爆発して、放射能が福島第一原発事故の時より多く出る・・・内海である瀬戸内は死の海と化す・・・伊方原発は520ガルの揺れに堪えられるからと「豪語」しているが、日本では岩手・宮城内陸地震で4000ガルを越える揺れを記録している(ギネスブックに申請、登録されているらしい)果たしてそんな揺れに堪えられるのか・・・ということであった。
とにかく、改めて地震と津波は恐ろしい・・・津波に関していえば、揺れの長い地震の後には津波が来るものと考え、早く避難するしかない・・・というのが現状である。肝に銘じておくでゲソ
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