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なぜかいきなりグラムシ・・・

 革共同再建協議会の理論誌「展望」13号(最新のヤツ)に、「日米関係と自衛隊の激変(改憲情勢が意味するもの)」と題して、大伴一人氏が書いた論文がある。主題はもちろん日米同盟や自衛隊の動向や軍事情勢なのだが、最後の第5章「われわれは革命党として何をなすべきか」で、なぜかいきなり「アントニオ・グラムシ」が出てくる。p111において
 グラムシは、マルクス主義者であり、レーニン主義者であり、その革命論をファシズムの時代に対応したものとして発展させたのが国家論としての「鎧を着けたヘゲモニー論」だ。レーニンの『国家と革命』の市民社会論拡大だといえる。
 またサバルタン(従属的社会集団)論は、今日の被差別人民の社会運動(女性、少数民族、「障害者」、沖縄、部落解放闘争、アイヌ民族など)や農民運動を含み、現代革命論では絶対不可欠な闘いだ。発展すれば、世界革命の展望さえ持っていると思う。
 安田一派が「血債の思想」を投げ捨ててスターリン主義化している今日、スターリン主義の尻尾を危ういところで切り捨てたわれわれは、アントニオ・グラムシの革命論から内容を学び取ることは、重要なことだと思う。(グラムシの革命論については別の機会に詳しく述べたいと思う)

とまで持ち上げているじゃなイカ・・・革共同全国委員会時代から「レーニン」は出てきても、「グラムシ」は一切、出てこなかったところに、突然である。なんじゃこりゃ・・・

ということで、「グラムシ」さんにはほとんど触れていなかったので、Wikiで探して見ると、書きかけ項目でアントニオ・グラムシがあった。

グラムシは、サルジニアの生まれ・・・イタリア共産党創設者の一人、ファシスト、ムッソリーニから恐れられ「投獄」されていたのだそうな。
 興味を引くのは、イタリア北部の工業都市、トリノで労働者自主管理による「工場評議会運動」を展開していたということ・・・これは多分、プロレタリアートが権力をとらないまま、労働組合が生産手段を「奪取」して「自主生産」をしていたものであろう。なるほど、これなら「スターリン主義的」あるいは「第二インター的」な「社会主義=国有化」論と対抗する、そしてマルクスが最後的に目指した「生産協同組合」になるんだろうなぁ~

ちなみにグラムシはどうもまとまった著作というものを著しておらず、獄中で書かれた厖大な「ノート」をテキストにしたものが出版されているらしい・・・そこに「ヘゲモニー論」だとか「サバルタン論」とかが記されているのであろう。

しかし、今まで一言もふれていないものがいきなり出てくるというのが、現在の革共同再建協議会の「混迷」を表していて、なんだかなぁ~という感じである。

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