都知事選挙でだいたいの勢力が分かった
飛び石連休を利用して今日まで「四国侵略」旅行に行っていたので、今日、東京都知事選挙の結果について書く。
私が「四トロ同窓会2次会」で予想したように、「低投票率で舛添の勝ち」というのが、見事に当たってしまった・・・スゴイでゲソ~ 投票率は46%程度と、3番目に低い値だそうな。
では、舛添氏211万票、宇都宮氏98万票、細川氏96万票という結果を見てみよう。投票日は大雪の翌日で寒く、足元も悪いため投票率が落ちたとされている。しかし「脱原発」をまじめに東京都政の課題とするような人は、這ってでも宇都宮氏か細川氏に投票するので、「まじめな脱原発者」は、200万人弱はいる・・・いちおう舛添氏とは僅差であるが、東京の有権者1000万人のうち1/5は「脱原発をまじめに考える」コアな人としてよかろう。
ただ、なんとなく「原発って、いらねぇいじゃないの」的な人もそこそこいて、それが舛添氏に流れている。世論調査で「脱原発」を示しているのは6割ほどだから、投票に行った人のうちの1/6が舛添氏に流れたとみてよいだろう。
脱原発派候補の宇都宮氏と細川氏をどう見るか…については、とにかくコアな「脱原発」票をほとんど2分したということで、いろいろな見方ができると思う・・・それこそ「候補者が一本化すれば」勝てたかも・・・と思うのは早計だ。コアな「脱原発」層は200万弱、これでは舛添氏には勝てていない・・・投票率が伸びれば・・・というのも、伸びた投票者はおそらく舛添氏に入れるだろうから(仮にもし田母神氏が出ていなかったら、コアな保守層60万票が舛添氏に加わる)から、一本化しても「脱原発知事」はよっぽどのことをしないと勝てない。むしろ前回2012年の都知事選挙の宇都宮氏が情けなさすぎたわけだ。そうゆう意味では、宇都宮氏、細川氏とも「勝てる候補」ではなかったのだ。逆に両者の実力」は伯仲しているので、細川氏が「勝てる候補者」であれば、宇都宮氏もまた「勝てる候補者」であったと考える。
ともあれバックに小泉信一郎という「最強のワンフレーズポリティクス」男がいても、もはや小泉旋風は吹かず、細川ペストを都民は選択しなかった・・・逆にコレラ舛添を選んだわけだ。とりあえず石原―猪瀬―舛添という「これまでライン」は変わらないわけだから、「脱原発」をはじめ反貧困、福祉や教育、労働問題、マイノリティーの問題等を闘う様々な人々は、「自らはまだまだ少数派である」ということを念頭において、これまで通りオーソドックスな闘いを続け、強化してゆくしかない。それがコレラに対する治療・予防方法である。
と同時に、宇都宮・細川で「分裂」した(かのように見える)脱原発運動においては、大衆運動の分裂を防ぎ、これまで以上に創意工夫した闘いを行っていかねばならない。(とはいえ、左翼で細川を支持したた鎌田慧と「革命21」は、グーで2、3発殴ってからでないと、なんか共闘する気は起らん)
あと、田母神一派が60万票・・・というのは、ある意味戦慄すべき数字である。ネトウヨもしくはそれに近い、歴史修正・国権・軍隊・差別大好き集団が首都に60万もいるということは、恐るべき事態である。
また、NAZEN系候補、鈴木たつお氏は1万1千票と、完全な泡沫結果となってしまった・・・ドクター中松氏や、マック赤坂氏にも届かない・・・大丈夫か、革共同中央派
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コメント
雪ということを考えても投票率ひっくいなー
まぁアホな候補者が原発原発と、騒ぐ騒ぐ。原発問題やりたいなら国政いけ、都知事は都政をやりゃぁいいんだと、ねぇ。選挙を玩具にしてイデオロギーの発表会にする連中は立候補しないでほしいわ。
いや、イデオロギーでも都政に関係してるならともかく、完全に国政のネタを使うとか、都民を馬鹿にしているとしか思えん。そりゃ、行く気も失せるわ。
まぁ、ワタミみたいな人間のクズを国会議員として出している時点で、馬鹿にされても仕方ないのかもしれんが
投稿: ROM人 | 2014年2月11日 (火) 21時41分
細川候補について
せめて、HPくらい作ろうよ・・・。
投稿: 焚火派GALゲー戦線 | 2014年2月11日 (火) 21時59分