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ROM人君の大誤解!

さて、ヘイトスピーチに屈せず 大阪行動  のコメント欄でROM人君が大きな勘違いを示しているから、書いておこう・・・いわずとしれた「従軍慰安婦問題」と河野談話見直しにかかわる問題だ。
 >日本兵の証言はもちろん、アメリカ軍の調査結果、日本軍の資料、その他第三者の情報を淡々と述べることで、感情ではなく理論で対抗した。
その結果、とうとう諸悪の根源である河野談話の検証までこぎつけた。
との下りである。

 アメリカ軍の調査資料、日本軍の資料、その他第三者の情報を丁寧に調べ上げたその結果は「従軍慰安婦は、日本軍の責任によってもたらされた、重大な人権侵害である」「従軍慰安婦は、性奴隷制度であった」という事実しか出てこない。(まあ、このへんのところは吉見義明教授の名誉棄損裁判 …従軍慰安婦問題を研究してきた吉見教授の著書を「ねつ造だ!」とした日本維新の会の桜内文城を名誉棄損で訴えたもの…で明らかにされるだろうし、何回か書いてきたが日本の裁判でも「補償」はできないけれど事実関係は認められているということからも、ひっくり返しようのない事実である)
 なぜ、それを見直すのか、いかにも「右派運動のおかげ」というように勘違いしているが、政権中枢にいる安倍ちゃんとそのお友達が、日本軍の責任なんてのを絶対に認めないだけの話であって、たまたまそーゆ奴が政権の中心にいて「河野談話」が邪魔になっただけの話なんですけどね。

 あとは、単に日本軍の責任を認めたくない連中・・・認めると自己のよって立つものが”崩壊”する連中が、アメリカ軍の調査資料、日本軍の資料、その他第三者の情報の「都合のいいところ」を引っ張て来たり、自己流に都合のよい解釈をして、ブログ等でデマを毎日のように書き続けた・・・ウソも百回つけば、本当になる・・・とはヒトラーの盟友、ゲッペルスの言葉だそうだが、文字通りそれだけの話・・・真面目に新たな知見を取り入れて河野談話を「見直せば」、右翼さんの狙いとは真逆の、もっと日本軍の責任等に踏み込んだものにならざるを得ないからね。(もっとも安倍政権が真面目な見直しをするハズはないから、見直せば国連をはじめ世界の人権団体の常識から完全に浮き上がった、文字通り日本の孤立を招くものになるだろう)

 じゃぁ~左翼側に問題がなかったのか・・・というと、おお有りで、これら右派の垂れ流すウソを徹底的に叩いてこなかった・・・というのが上げられよう。
 とはいえ「歴史修正主義者」の相手をすることは大変だ・・・たつてROM人君と「南京大虐殺」について少し議論したことがあるが、こちらが「南京大虐殺を否定する言論を詳しく否定するサイトここ を否定できるだけのものを持ってこい」と言っても、それももって来ずに議論してくる始末(それゆえ私はROM人君を1か月間の出入り禁止処分にした)その他相手側の土俵と、こちら側の土俵とが違う場合もある。従軍慰安婦の場合がまさにそうで、「軍の責任の有無」が「軍による強制連行の有無」にすりかわり(というより、当初の「従軍慰安婦」の報道とかがセンセーショナルな「軍の強制連行」というミスリードによったところにそもそもの原因があるのだが・・・で、左の運動側はその誤りに気が付いて、軍・国家責任、人権侵害問題であるととらえたのに、右の側が「強制連行の有無」だけに拘泥していて、それが肥大化しちゃったモンだから(あと「慰安婦とされた人」の証言の食い違いをあたかも針小棒大に取り上げて、「慰安婦」=「ねつ造」としちゃった所)話がかみ合わない・・・とくにまともな研究者ほど、そんな戯言にいちいち付き合っているヒマもない・・・せいぜい、啓蒙のための従軍慰安婦FAQ なんかのサイトを何個か作るのが関の山。

そうそう、1997年に上杉聡氏の「脱ゴーマニズム宣言(小林よしのりの「慰安婦」問題)という本が出たなぁ~ち001ょうど「慰安婦問題」へのカウンターも含め、「新しい歴史教科書を作る会」なるものがつくられ、「従軍慰安婦」はなかった、あるいは単なる商行為だったキャンペーンが張られていた時だ(今の「慰安婦否定論」もそのころから何ら進歩していない…南京大虐殺否定論のように)。漫画家、小林よしのり氏も連載誌「SAPIO」で、慰安婦否定、たいしたことない論を繰り広げていた…そこに真っ向から批判、否定した著書である。
 面白いことに、小林氏はそれまであらゆる反論、”誹謗”等に対しては、自分の著作「ゴーマニズム宣言」でやり返すという、ある意味言論人らしい行動をとっていた。しかしこの上杉氏の著作に対しては、批判のために自分の漫画が掲載されていることを「著作権法違反」として裁判闘争にうって出た・・・これは逆に、小林氏の論が上杉氏に完璧に論破されていて、ぐうの音もでなかったことの逆証明なのである。すなわち、この書がもう少し世に出ていれば、慰安婦問題における日本人の認識も、もう少しまともになっていたであろう。
 ただ、裁判自体は、上杉氏一部敗訴の形になる…そして上杉氏もまた、「この本で相手を相当やっつけた(その中には、「朝まで生テレビ」での討論での感触も含まれる)と思い、裁判闘争を止め、本も絶版にしてしまった…これは大きな間違いであった…その後15年以上、「従軍慰安婦問題は、たいした問題ではない」「韓国側のねつ造だ」「性奴隷ではなかった」という「言論」を野放しにすることにつながってしまったからだ。

 「ウソの百回繰り返せば、本当になる」ということだけが、「河野談話見直し」のバックボーンとなっているだけである。もちろん、最初に言ったように、「河野談話」が邪魔な、ボンボン安倍政権とそのお友達(それを止める「リベラル」な政治家は、もはや自民党にはいない)達がネトウヨの支持sign02で動いているだけである。左翼の「失敗」は、こういった歴史修正、リビジョニズムに適正に対応しなかったこと・・・これが今の「在特会」のようなヘイトスピーチ・ヘイトクライムを跳梁跋扈させる一つの原因にもなっているのだ。

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かくめいのための理論」カテゴリの記事

コメント

その報告書はどこソースよ。
こっち側のは「米国戦争情報局心理作戦班報告」でググれば出てくる。そっちの発言内容ググったけど、駐米韓国大使のニュースとか、マクドゥーガル報告書分析しか出てこない。マクドゥーガルなんて、あの吉見にすら色々突っ込まれた怪しい資料だしなぁ。25%しか生き残らなかったとか、何の裏付けもなく提示してるような奴だし。

ちなみにその吉見の本はは捏造ではないからな。資料としてはよくまとめてあるのは確か。だが、それを思いっきり曲解して付け加えているのが問題。感想部分をすっ飛ばして資料だけ読んでみればいいのに。


>南京大虐殺を否定できるだけのもの
細かい突っ込み多いけどまとめるのめんどくせー、と思ったらすでにそのサイトをピンポイントで論破してくださってる人がいたわwいやー、ネットって便利ww


”捕虜の処刑”は虐殺か?~「南京事件」肯定派「ゆう」氏を論破してみました
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n155583

『南京大虐殺(南京事件)』での一般市民殺害は?~スマイス報告を中心に
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n151348

>「軍の責任の有無」が「軍による強制連行の有無」にすりかわり
 強制連行抜きで慰安婦問題における軍の責任って何よ?
 別に当時としちゃ売春は合法、貧困から売春で稼がなければ食っていけない人間だって、別に朝鮮人だけではなく日本人だってそうだった。そして少なくとも日本軍は騙して働かせることを禁止し、現に斡旋業者を逮捕している。そりゃぁ完璧じゃないだろうし、日本軍が聖人君子の集団でないのだから犯罪もあるだろ。
 そりゃたしかに当時の貧困から、苦しい過去をあったことは否定せんが、だからといってその責任を日本軍に押し付けるのは違うだろ。


 あとは左翼の拡大解釈と誇張による自滅ってのも問題。
 在日は強制連行の子孫だ!ハングル奪った、創氏改名で尊厳破壊した!虐殺した!⇒全部嘘、誇張でした。とかやってりゃ、そりゃぁ信用失うわw

投稿: ROM人 | 2014年3月 9日 (日) 09時50分

最後に安倍と戦争責任の関係だが。あるみさんの主張の通りなら、第一次安部政権の時にやってるわな。

それにネットを利用しての慰安婦否定派の増加がなければ、いくら与党で半数以上の議席を有しているとはいえ、ここまで韓国にたいして強気になれなかった。どこぞの左翼みたいに「我々の勝利!」などというつもりはない。ただ、やっと日本がまともになり始めた、と思う。
安部政権はウクライナ支援を回避したり、靖国つかって韓国支援回避したり、インド東南アジアと組んで中国包囲網作ったりと、かなり上手く立ち回ってるわ。ほんと、これであとは内政が良いのなら問題ないのだが…… こっちは色々ダメだからなぁ


つーか検証することに反対するとか、思いっきり事実隠蔽したい、と言ってるようなもんだろ。もし慰安婦が本当に悲惨な存在だったと思うなら、その資料を共産党なり社民党なりに送り付けて、その検証の場で使ってもらえばいいのに。

投稿: ROM人 | 2014年3月 9日 (日) 10時06分

慰安婦問題は事実関係でなく日本の政治手法にあると思うのです。
国会討論でも野党が政府をつつく、事実関係でなく騒いだ者勝ちです。
野党といいながら具体的な政策でなく反対のポーズだけの談合政治です。
与党は心得て取引に応じる、与野党の裏金分け合いです。
堂々と裏金を表に出したのが政党交付金だ、共産党を除く裏金分捕り合戦の歴史です。
河野慰安婦問題も事実関係がなくても妥協して相手の顔を立てる、その構造です。
河野談話は根底に相手国の政権が困っているから助けると日本国内の野党対策と同様に甘く見たのでしょう。
ところがとんでもない相手で右の頬を出したら左と拡大する。
時期的にも韓国の経済不振と貧富の格差です、韓国内をまとめるには国是の反日です。
理由は如何あれカネよこせ、慰安婦問題などとってつけた理由です、本音は事実関係は如何でもよいカネよこせ。
靖国でも何でもよい理由をつけてカネよこせ、今のところ日本に追いつけないオカシイ、競争社会妬みの国です。
日本の存在そのものが気に食わない否定するのが根底にあるのです。

投稿: tatu99 | 2014年3月 9日 (日) 10時12分

>その報告書はどこソースよ。
私はなぁ~んの報告書もブログに上げてませんよ(
^^)
ネタ元はすべて、吉見教授の本(岩波新書「従軍慰安婦」)や、上杉聡氏の本です…本の中身を読んで、じっくり「批判」して下さい。
あと、古い本ですが、こーゆーのもあります。
「従軍慰安婦」をめぐる30のウソと真実 吉見義明、川田文子(編著)大月書店 1997年

投稿: あるみさん | 2014年3月12日 (水) 20時55分

あんな分厚い本丸暗記とか無理だわww何ページのどことか示してるならともかくww

つーかその吉見自体が
「実際に朝鮮半島で『強制動員命令』を直接明示した証拠はありません。しかし日本軍が慰安婦の
強制募集を主導したという証言と証拠は無数にあります。」
と言ってる。強制で募集とか意味がわからんが、とりあえず軍命令による連行はなかったのはあのアホ教授も認めてること。

 そもそも募集して主導するのは当たり前だ。略奪暴行抑止のための施設なのだから、日本兵が満足できるだけの数が必要。そして募集するからには、スパイの問題はもちろん、違法性が無いように監督するのも当然。それを曲解して強制的に募集とか意味不明な造語を作って、自分の願望を予測のようにして発言してるだけ。
 一応白馬とかの個人犯罪、借金の方で売られた、というのは出てくるが、軍が組織的に犯行を行った、というのは結局ない。
 何度も言うが、証言なんて捏造できる。ある程度整合性がある程度で証言が絶対視されるような状況だから、痴漢冤罪が社会問題になったりしてるわけで。証言はあくまで物証への補助でしかない。

投稿: ROM人 | 2014年3月12日 (水) 21時29分

おまけ
ROM人君が貼り付けた、y1892aさんへの「ゆう」さんの反論…あ~あ、ホントにネットって便利(^^)

http://www.geocities.jp/yu77799/nankin/y1892a.html


投稿: あるみさん | 2014年3月12日 (水) 21時45分

小林氏はそれまであらゆる反論、”誹謗”等に対しては、自分の著作「ゴーマニズム宣言」でやり返すという、ある意味言論人らしい行動をとっていた…「著作権法違反」として裁判闘争にうって出た・・・これは逆に、小林氏の論が上杉氏に完璧に論破されていて、ぐうの音もでなかったことの逆証明なのである。

これはおかしいでしょ?漫画家が自分の漫画を勝手に引用されて本を出されたら、訴えるのは当然です。論破どころか、論争する手段を大きく間違えていますよね?それを論破されたから訴えた、と言う理論は理解出来ない。

投稿: たまたまの通行人 | 2014年3月13日 (木) 14時37分

じゃぁ俺もまたネットの便利さを利用するか。
スマイス報告書について
http://1st.geocities.jp/nmwgip/nanking/Smy.html
要約
・調査方法がずさんすぎるうえに、意図的に誤解を生みだそうとしてる。証拠になるか!


幕府山について
http://1st.geocities.jp/nmwgip/nanking/Bakufu.html
要約
・証言を時系列的に並べれば、ふつうに事故にしかならん。命令があったとか言うが、証拠として出した日記には、その命令とされる証言の後にも、捕虜の処遇について悩む記述がある。処刑命令でてるのに。

つーか、口頭命令で動かせるほど軍隊はゆるい組織じゃないから。

・安全区掃討
当時の国際法を知らないから言えること。南京戦時は、指揮官が白旗掲げて「降伏します。文書にサインします」とやって、初めて捕虜として認められる。
個人で白旗を掲げても、捕虜にはならない。それを捕虜と採るかどうかは勝者の権利。捕虜と判断したならば捕虜として裁判をしなければならないが、捕虜としないならばその場での殺害は国際法上問題ない。 兵士を置いて逃亡した指揮官を恨め、としか……

・民間人虐殺
もう論外。敗残兵探しで忙しいのに、わざわざ時間と銃弾を使う余裕なんてあるわけない。現地入りしたカメラマンからも虐殺の証言はない。個人的な犯罪者はいただろうが、軍が集団で虐殺できるほどに、日本軍の装備は充実してない。戦争中だってのに、撃っていい弾丸の数とか決められるような貧乏軍隊だったし

投稿: ROM人 | 2014年3月13日 (木) 19時27分

脱ゴー宣、かなり昔に読んだけど、「何がいいたいのかよくわからない」って印象しかないわ。なんか慰安婦のネタのはずなのに、あっちこっちに話がずれて、根拠とか論点が見えなかった覚えがある。あくまで小林よしのりを批判したい本であって、慰安婦問題に斬り込みたい、という風ではなかった記憶が


つーかアマゾンのレビューを見れば、わざわざ読み返す必要のある本とは思えんなww

投稿: ROM人 | 2014年3月13日 (木) 19時42分

ハーグ陸戦条約は、「兵器を捨て、または自衛手段が尽きて降伏を乞う敵兵を殺傷すること」を明文を以て禁止している(第23条)。

学説では戦闘中やむえない場合などの例外はありうるが、「南京」の場合は実質的な戦闘終了後の出来事で、国際法での正当化は困難。

だいたい「幕府山事件」の場合、投降した捕虜をいったん収容して、わずかながら食事も与え、山田支隊長は「捕虜の始末」に悩んでいるのに、これを「捕虜でないから殺害は正当化される」なんて、まともな論壇では相手にされない暴論。

安全区掃討にしても、そもそも本来の意味での「便衣兵」などほとんどいなかったし、たとえ「便衣兵」であったとしても処分には「裁判」の手続きが必要、ということは、まともな論壇では常識。

しかし知恵袋の有名なトンデモさんy1982氏とか、ヤフーで誰も相手にされない「マイ理論」を展開していたnw氏とか、他にもう少しまともなサイトはないの?

だいだいご自身からして、「ROM人」が長々と語る、って、矛盾していないか?

投稿: スグル2世 | 2014年3月16日 (日) 04時01分

>現地入りしたカメラマンからも虐殺の証言はない

ウソ。白井茂証言を知らないの?

>捕虜と判断したならば捕虜として裁判をしなければならないが、捕虜としないならばその場での殺害は国際法上問題ない。

ウソ。日本軍はもう中国兵をはっきり拘束してしまっているわけで、いったんとらえた兵士を「捕虜としない」で殺害するのであれば、裁判で「戦時犯罪人」であることを認定する必要がある。

投稿: スグル2世 | 2014年3月16日 (日) 04時06分

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