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不安定な電力を買わされる電力会社もかわいそうだ

 さて、、電力会社といえば、今や原子力発電を何がなんでも「再稼働」させ、自己(株主)の利益を増大させようという「悪の根源」のようにみられている。
 しかしある意味「地域独占」という、資本主義経済から真っ向に反する体制を維持させられてきたため、時には理不尽なことも引き受けねばならない。

 3・11後、各地に「再生エネルギー」発電と称して、太陽光発電や風力発電(特に前者)が大変もてはやされている・・・しかしこれらは、補助金付きで無理やり「増やされている」無理な発電なのだ・・・過去に何回か上げているが、「エントロピーが増大した」太陽光や風力を、「エントロピーの小さな」エネルギー源に変えるためには、そのために「余分なエネルギー」必要になる・・・よってやるだけ「無駄」なのだ。
 とりあえず西日本新聞WEBから・・・淡路島のメガソーラー稼働、大阪ガス2800世帯

 大阪ガスは14日、兵庫県の淡路島に建設していた大規模太陽光発電所(メガソーラー)を本格稼働させ、開所式を開いた。出力は約9千キロワット。年間発電量は一般家庭約2800世帯分を見込み、全量を関西電力に売電する。
 大阪ガス子会社のエナジーバンクジャパンによると、兵庫県洲本市にある発電所の広さは約17ヘクタールで、約3万6千枚のパネルを設置。周辺に家がなく反射の影響が少ないことなどから建設地に決めた。2013年8月に着工し、ことし3月から試運転していた。 エナジーバンクジャパンの境内行仁社長は「子どもたちの代まできれいな電気を作り続けていく」と話した。


 これだけの面積の土地で、素直に「火力発電」やったほうが、出力も大きいだろうし、需要にまかせた調整が出来き、電力会社に余計な負担はかけないと思うのだがなぁ~
 ご存知の通り、「太陽光発電」では、その出力が日射によって左右されるため、安定した電力を供給することからは程遠い技術である。それを、「安定した電力供給」をモットーとする、9電力会社に売りつけたところで、その電力は「ゴミ」でしかない…送電線の中で、熱エネルギーとなって外部に発散されるだけなのだ。
 おまけに、出力調整用に「石油火力発電」をいつもスタンバイさせておかねばならない(もっともそのあたりの事情は、出力調整ができない「原子力発電」を主体にすれば同じことではあるが)

 古いサイトだけどこんなのがある(上から2番目) 漫画です。

・ハイ、こちら県消費者センターでございます
・恐れ入ります、実は押し売りで困っているんですが。あ、うち電力会社なんですけどね、実は…企業やら市民団体やらが風力で発電した電気を売りつけてくるんです。うちはイヤだったのに…我々電力会社に法律で義務づけられてしまって(中略)何とかならないでしょうか?
・無理!

という状況なのだ・・・

これで「脱原発して、自然エネルギーを」と主張しても、まあ無理があるだろう・・・国からの補助金(税金)がもっとウンとあれば別だが・・・

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