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「日本」という国号は消えてもよい

 「日本」とは、東アジアに円弧上に並ぶ列島の一部を表す「地名」ではなく、「国号」すなわち国の名前である。要するに中国史で出てくる歴代王朝、「秦」「漢」「唐」「明」みたいなものだ…。その「国号」が定められたのは、研究者によっても見解が分かれるが、大方は689年に施行された飛鳥浄御原令とされる。それと異なる見解も、7世紀半ばを遡らず、8世紀初頭を下らないそうだ。「天皇」という「大王」の号もこの時に定まったといえる。

 したがってそれ以前は「日本」も「日本人」も、我々が今住む列島には居なかったのだ。もちろん、「天皇」も居ない・・・これ以前の「天皇号」のつく人物は、「大王」(おおきみ)と呼ぶのがふさわしい。

 もちろん、なぜこの時期に「日本」という国号が決まったかは理由がある。隋・唐の「律令体制」を学んで、急速に「小中華」化した列島の政治機構・・・「ヤマト朝廷」が、「唐」に並び立つ「小帝国」として自らを位置づけようとしたからだ。

 中国から取り入れた儒教から、なぜか「易姓革命」→「王朝交代」の思想が根付かなかったたのと、海に遮られることによって「異民族」の大量侵入がなかったことから「天皇」は性の無い「天皇家」のまま、「日本」という国号も変わらぬまま今日まで来た。もっとも「天皇制」に関しては、「武家政権成立」による凋落や南北朝の「分裂」など、なくなる「危機」はそれなりにあったのだが、進んで天皇にとって代わろうとした人物が、足利義満ぐらいしかいなかったため、なんとか今日まで生き延びている。

いずれにしても「日本」は地名ではなく「国号」だから、革命があれば変えることも可能である。「日本」に始まりがあれば、「終わり」があってもおかしくはない。資本主義に「始まり」があって「終わり」があるように・・・

 でも「革命」を目指す「党」に限って、党名に日本をつかたがるんだねぇ~「日本共産党」「日本社会党(もう無いけど)、「日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派」等々…ちなみに「革命的共産主義者同盟全国委員会(中核派)」は、いちおう頭に「日本」がついてんだけど、かっこ悪いからわざわざ「日本」を付けるのやめたんだそうな・・・それが正解だろう。

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かくめいのための理論」カテゴリの記事

コメント

そして天皇の代わりに書記長を崇拝させるんですね、わかります。

革命革命というが、革命を起こして良くなった国なんてほとんどないんじゃないか?ロシア、中国、カンボジアは言うに及ばず、フランス革命の九月虐殺、清教徒革命によるクロムウェルの虐殺。
むしろそんな出来事が度々怒っているような危なっかしいことを、もう一度、なんて考えるのがわからん。

実際今の左翼が革命をやったとして、自分と異なる人間は反革命的、として処刑していくんだろうなぁ。つーか現に特在会メンバーが負傷するようなリンチうけてるし。それを自浄しようともしないし。

投稿: ROM人 | 2014年6月13日 (金) 21時03分

日本と言う国号は消えても良い、そうですか。
でシナ朝鮮はどうなのでしょう。
ダブルスタンダードでなければいいのですが。
そもそも共産凶悪中国は存在すべきでないのでは。

投稿: tatu99 | 2014年6月14日 (土) 08時26分

>でシナ朝鮮はどうなのでしょう。

 一国社会主義を否定する左翼党派なら、「とっと解体しろ」といいそうですね。

 60年代、左翼ってのは中国と朝鮮、韓国は嫌いだったよなあ、というのが子ども心にも鮮明な記憶。

>そもそも共産凶悪中国は存在すべきでないのでは。

今や実質は資本主義で富裕層がごまんといるけど、共産党政権が倒れても資本主義中国は、軍備拡張して権益を確保しようとするんじゃない?

 エントリーの趣意に戻って、なぜサヨちゃん党派が、「日本」ってつけたがるかというと、「中国共産党」だの「朝鮮労働党」だのと違う、って差異化をしたいってのが一番の目的だったのではないかしら。「日本」を何ともと思う素朴な一般大衆の意識に迎合しただなんだということよりも。

 最近は、文語文も読めずに、和歌にも俳諧連歌にも能楽にも文楽にも禅にも疎い輩が、日本文化がどうのと口走るので可笑しくて。

投稿: kuroneko | 2014年6月14日 (土) 11時08分

そら、そういうルーツ潰して精神的に破壊しようとGHQががんばったからな。軍の解体、平和憲法もその一つ。

投稿: ROM人 | 2014年6月14日 (土) 21時30分

GHQががんばったんじゃなくて、無知、無教養な輩が「愛国」とか言えば、いっぱしになれると思ってのさばったからです。

なんで文楽を馬鹿にする橋下が右翼から批判されないのかわからんよ、わたしは。
人形劇の分野に人に聞いたところによると、世界大会に行くと、世界の人形劇関係者は、「あっ、日本の方ですか」って文楽の国から来たというので大尊敬してくれるんだってさ。

長唄も清元も知らず、「邦楽」と聞いてもポップスしか思い浮かばない奴ばらは右翼やめたほうがいい。

投稿: kuroneko | 2014年6月14日 (土) 22時16分

つまり教養無い奴は、右翼思想になる自由はない。
政治や思想にかかわるなと?
長唄も清元も知らない奴は左翼が導くから、黙ってみていろと?
それこそ民主主義の否定じゃねーかw

そもそも文化に詳しいから政治にも正通している…… なわけねーだろ。人形劇の職人が政治家やれるか?常連の観客が政治に詳しいとでもいうのか?

投稿: ROM人 | 2014年6月15日 (日) 06時46分

>長唄も清元も知らない奴は左翼が導くから、黙ってみていろと?

はい、論点のすりかえの見本です。
ご苦労様。

だいたい「詳しい」という話ではなくて、文楽という日本文化に無理解な政治家をもてはやすのかって話でしょ。別に橋下が文楽に詳しくないからダメなんていってないじゃん。

なにかといえば「日本が・・・」「日本人が・・・」っていうのに、全然、日本の古典文学にも音楽にも尊敬も関心もないってのはどういう料簡なんだ?
「日本」ってのは自己満足のための記号なのかよ。


ところで、うちのブログでは戦前の文献、「国体の本義」などのURLをだしておいたら、常連さんが読みにいって、それについて話題になりました。
文部省発行の戦前の公式イデオロギー。なかなか興味深いよ。

「国体の本義」
http://www.j-texts.com/showa/kokutaiah.html

投稿: kuroneko | 2014年6月15日 (日) 09時05分

別に「日本」て日本文学とか、伝統とか、そういうこといってるんじゃないだろ。

国民性や生活様式の問題だよ。文芸とかそういうのはまったく関係ない。言葉にすると色々難しいが、
たとえば
・行列はしっかりと整列する。
・初詣を祝う

そういう、日本人の日常を共有できる集団が「日本」てやつだな
アメリカならば、日曜に教会に行く。銃をもって自己防衛する。中東ならば女性が顔を隠す。目には目を歯には歯を。

日常的な生活で気づかないが、そういう日常的な文化の違いが移民問題などにおける根本的な原因になってる。何も貧困、格差だけが問題じゃない。
文化が違う相手とは、多数対少数なら手を取り合えるが、同等になると争いあう。だから「日本」人としての思考、日常を守ろうとしている。それだけだろ。


あと、橋本がもてはやされるのは単純。他がそれ以下の政治家しかいないから。彼以上の能力を持った奴がりえばよいのだが、ねぇw

投稿: ROM人 | 2014年6月15日 (日) 12時05分

 なんか急に移民問題に話を変えたね。
 「話は変わるけど」とか「ところで」とか言わないなら、別にここでしなくてもいいのに。無理にコメントしなくてもよさそうなものだけどな。

>行列はしっかりと整列する。

秩序正しく整列する国民って日本以外にもいそうだけどね。それより、大阪人は整列しないで我先に殺到するぞ、なんて突っ込む人がいたらどうしよう。

 何があっても議論に敗けたくないって発想、あんまり身近では見かけないキャラクター。
 ROM人さんて、わたしのイメージする日本人の範疇ではないよなあ。まあ、日本人にもいろいろな人がいるんだってことでしょうけど。

投稿: kuroneko | 2014年6月15日 (日) 23時49分

これで最後にしますが、はあるみさんにご挨拶。「国体の本義」、お暇な折にお読みください。なかなか考えさせられます。

投稿: kuroneko | 2014年6月15日 (日) 23時52分

「日本とは?」とたずねられれば、その違いを示すために外人=移民と比較せざるを得ないでしょ。

そんなに難しいことじゃない。こうして平和にネットができる、この日常こそが「日本」であり、日本日本と叫ぶ人たちは、ただそれを守りたい、続けたいだけ。これが保守だな。
革命はこれを徹底的にぶち壊して、全く違った世界を作りたい、今のこの生活そのものを変えたい、それだけだろ。

投稿: ROM人 | 2014年6月16日 (月) 04時25分

>「日本とは?」とたずねられれば、その違いを示すために外人=移民と比較せざるを得ないでしょ。

つまり、エントリー本文へのコメントに戻ったということね。
 普通は、「ところで、日本とはなにかということだが」とか、前置きするよね。

>「日本とは?」とたずねられれば、

どっかで誰かにたずねられたの?

>こうして平和にネットができる、この日常こそが「日本」であり、

 むかし「実感信仰」という言葉で日本人のメンタリティを表現した人がいたけど誰だったかな。

「太平洋戦争中の日本は、日本とは言えない。軍部に占領された奴隷状態だった」って保守の人が宣言してくれないかなあ。

投稿: kuroneko | 2014年6月16日 (月) 13時12分

戦時中の日本こそ、日本の姿だろw空気の読みすぎ、大勢に流される、そもそも政治に疎い。

軍部に占領されたとかじゃなくて、日本人自身が戦争望んでたからな。ぶっちゃけ日中、日米の開戦理由見れば、日本側はむしろよく我慢してるレベル。

島国かつ英語圏ではない故の悲しさかな、外国を見た人間が少ないから米国との物量差を知らない。そもそも自分で知ろうとしない、調べようとしない、大学教授や政治家の言うことが正しいと思い込む。

農耕民族で狭い土地で暮らす以上、そのような民族性になるのは仕方ないっちゃ仕方ない。それは良い面でもあり、悪い面でもあるから、一概に否定はできないけど。

投稿: 眠#蟲 | 2014年6月17日 (火) 00時19分

で、だ。国号消してどんな名前にするの?まさか今さら真・ソビエトとかにするつもりか?

さすがにそれはないだろうが、結局のところ「日本」以外にはなかなか難しい。旧植民地のように独立したなら、英語⇒独自言語で大きく変わるだろうが、今更「日本」を消してどんな名前にするのかと。

その称号が他の元日本人の共感を得られるほどにいい名前になるとは到底思えないのだが。

ぜひとも消した後、どんな名前にするつもりなのか聞きたいな。

投稿: ROM人 | 2014年6月17日 (火) 01時23分

国号を消すと言うより国境を消すのがお花畑平和主義者だったと思うのだけどね。
逆にウヨ的位置で発展的に国号を消す国境をなくすと言えば侵略主義の復活と非難されるだろうな。
日本の国号にあこがれて違法入国してまでやってくる人間もいるのが現実です。
喩えは悪いけどポッポなど日本嫌いの者ほど日本から離れない反日外国人ほど日本に押し寄せてくる。

ネトウヨは移民受け入れに否定的となっていますがサヨウヨに関わらず世界的に見て日本は過密人口なのだから合理的な左翼こそ移民受け入れは否定とまで行かなくても抑制でしょうね。

投稿: tatu99 | 2014年6月17日 (火) 08時45分

島国だから、国境線の重要さがわかりにくいのもあるだろうな。


そもそも仲が良かったら最初から一つの国になってるだろ。なんで、国境が作られたか、ぐらい考えてみればわかるだろうに…

投稿: ROM人 | 2014年6月17日 (火) 20時10分

ウヨ的位置で国境なくすのは発展的で良いことだが、サヨ的に国境なくすのは悪いことだなんて話は理解出来かねますね。どこがどう違うのか?
もっともナチス的位置で国境なくすなんてことは、人種主義で世界制覇ということであってとんでもないことですが。

国境(国号)はなくならないと思うけど仮になくなったとしても地域名は残ります。
日本の代わりに例えばヤマトとかアキツシマとかいいんじゃないでしょうか。
中国ならチャイナとかキャセイ。シナとか支那と呼ぶのは、モンゴルをモーコとか蒙古というのとおんなじでペケですよ。

仲が良い悪いで別な国が出来ているなんてことは無いでしょ。
そんなら、ある国は他の総ての国と仲が悪いことになる。逆に、国の内部は仲良しで争いはないことになるけど、そんなことはない。
世界にいろんな国が存在するのは、日本国にいろんな県が存在していることにまあ似ているところがあるでしょうね。
なんだかんだと言っても、結局世界中の国と民族は共存すべきだという原則はなくせないでしょうよ。

投稿: BM | 2014年6月18日 (水) 00時00分

>大学教授や政治家の言うことが正しいと思い込む。

軍人の言うことが正しいと思い込む。というのも大きいですよ。

 戦前のベストセラー。
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/941941/52


>なんで、国境が作られたか、ぐらい考えてみればわかるだろうに…

で、ROM人さんは、考えてなんで国境が作られたかわかったの?


 ところで、サッカーワールドカップに関連して、コートジボアールをウィキで調べたのですよ。

同国政府が翻訳国名ではなくフランス語国名の使用を他国に要請しているため(参考:エクソニム)、日本でも外務省と日本郵便は「象牙海岸(共和国)」としていた国名を用いないようになり、中国でも「科特迪瓦 (Kētè Díwă) 」を使用するようになってきている。
 そしたら、象牙海岸と言われていたかの国の名称は、フランス語ベースなんですって。


>Côte d'Ivoire は、Côte(海岸)、d'(「~の」を意味する de のエリジオン)、Ivoire(象牙)、すなわち「象牙の海岸」という意味であり、同国が独立する以前からこの地域の海岸名として日本語では「象牙海岸(ぞうげかいがん)」、中国語では「象牙海岸 (Xiàngyá Hăi'àn)」、英語では「Ivory Coast(アイヴォリ・コウスト)」、ドイツ語では「Elfenbeinküste[3]」、スペイン語では「Costa de Marfil[4]」、イタリア語では「Costa d'Avorio[5]」のように各国語に訳されていた。同国建国後もこれら各国語訳を同国の国名として各国は用いていたが、同国政府が翻訳国名ではなくフランス語国名の使用を他国に要請しているため(参考:エクソニム)、日本でも外務省と日本郵便は「象牙海岸(共和国)」としていた国名を用いないようになり、中国でも「科特迪瓦 (Kētè Díwă) 」を使用するようになってきている。

 
 日本も、「ジャパン」と呼ぶな。「ニッポン」と呼べ、まで世界に主張するぐらい、国号を大事にする国だとよかったね。

投稿: kuroneko | 2014年6月18日 (水) 01時55分

BMさん
>ある国は他の総ての国と仲が悪いことになる。
 そう。物理的に接している国とは、基本仲が悪いでしょ?英仏、スウェーデンとノルウェー、米西etc..戦争やったり、批判やったりしまくり。
 仲がいいのは旧宗主国と植民地、もしくは物理的に接触していない国がほとんど。

>共存すべき
 ありえない。文化も言語も違う存在とは、旅行などで短期的に接触するならともかく、長期的にはむりだ。日本の県や市の場合との違いは、言語が違う、文化が違う、常識が違う。日本での常識=世界の非常識なこともあるし、その逆もある。
 それの否定が文化の否定、差別助長になる以上、強引な共存・同化政策は摩擦の原因にしかならない。
 かつての大英帝国や米合衆国、大東亜共栄圏などのように、産業革命前の文明を一方的な軍事力で取り込み、教育を手中に収めて支配すること、ぐらいだ。相手の文化と宗主国の文化のバランスをうまく行えば、本当に仲の良い国家をつくることも可能。
 現に旧宗主国と植民地の場合は意外と仲の良い国があったりする。日本とパラオとか。
 やるならアフリカ地域だが、国の資産を大量投入して現地人を同化させるメリット少ないから、誰もやらん。水は水、油は油で区別すべきだ。

>kuronekoさん
 国境の元々は狩り、耕作などをするためのナワバリであり、そこの減少は食糧調達地域の減少=死だ。そら、奪われたくないし、発展するためには奪おうとする。
 自然、団結力を強化し、その中で独自の文化が生まれ、ほかの集団との差異が鮮明になっていく。
 初期こそは相手を服従させ隷属ないし殲滅してきたが、大きい群れ同士ではなかなか決着がつかない。
 そこで手打ちをしよう、ということで引かれたのが国境線。
 国境があるから戦争があるんじゃなく、戦争しないための手打ちが国境線。

 無論地形的な海や川で区切ったり、旧植民地の場合などの例外はあるが、基本はこれだろ。

投稿: ROM人 | 2014年6月18日 (水) 05時06分

ROM人さま

>基本はこれだろ。

 そうすると「無論地形的な海や川で区切ったり、旧植民地の場合などの例外」は除外するとして、その基本を踏まえて説明できる具体的な国境線、というのを指摘するのもできるんでしょうねえ。

 わたしには、ぱっと思い浮かぶような国境ってないけど、地理に弱いからかな。ROM人さんは思い浮かぶのかな。
 集団の手打ちとして形成された国境線。

投稿: kuroneko | 2014年6月18日 (水) 19時08分

戦争で会得ないし放棄した領土とかモロにそうだろw

アメリカとメキシコ、ドイツとポーランド、日本とロシア、中国もそうだ。

投稿: ROM人 | 2014年6月18日 (水) 19時46分

 戦争の結果確定した国境線は、以下の国境線発生論の説明と整合性がないと思うなあ。
 戦争、結局しているんじゃない。

>大きい群れ同士ではなかなか決着がつかない。
そこで手打ちをしよう、ということで引かれたのが国境線。
>戦争しないための手打ちが国境線。

 説明が転倒している。「戦争で会得ないし放棄した」という国境というのは、「自然、団結力を強化し、その中で独自の文化が生まれ、ほかの集団との差異が鮮明になっていく。」という発生論レベルの集団の区域を指すものなの?

 だいたい、アメリカとメキシコの間に、戦争する前には国境がなかったわけではないでしょ。ROM人さんのあげた例は、全て領域国家が出来上がって国境概念ができてからの国境線の画定の話で、発生論的な国境じゃないじゃない。

 

投稿: kuroneko | 2014年6月18日 (水) 22時39分

言い方が悪かった。
「戦争しないため」じゃないな。
「戦争しても決着がつかないから、これ以上しないため」だ。
テリトリー同士がぶつかった以上、最初は常に戦いになる。

アメリカとメキシコの間は、イギリスとスペインの植民地同士の国境線が元だ。その前のアステカになると、部族滅ぼして合併吸収してできた国境線になる。

投稿: ROM人 | 2014年6月19日 (木) 06時50分

やー、だからさ。

>その前のアステカになると、部族滅ぼして合併吸収してできた国境線になる。

というような、近代国家ではない「国家」の場合には、われわれが考えるような「国境線」があるわけではないんじゃないの?

 中国の秦・漢帝国と匈奴(って差別語かあ?)の、国境だってあいまいなもので、万里の長城をもって国境を画定した、というものではないだろうし。

 >自然、団結力を強化し、その中で独自の文化が生まれ、ほかの集団との差異が鮮明になっていく。
>初期こそは相手を服従させ隷属ないし殲滅してきたが、大きい群れ同士ではなかなか決着がつかない。

 というような共同体の発生論から、国境概念を説明するなら、せめてギリシャの都市国家、スパルタとアテネの国境とか、そういう例示で考えないとおかしいでしょ。

 近代国家なんて「拵えもの」なので、自然発生的にに形成されたわけではないんだから。

 旧ユーゴの国同士の国境なんて、前はなかったわけですよ。クルド人なんて今でも明確な国境をもってない。アラゴン王国とカスティリア王国の国境だって、どこかの国に征服されたから無くなったってものなのかなあ。

 共同体の発生から現代の国境概念がすぐに説明できてしまうというのは、それこそ海に囲まれた日本だからこその「気楽さ」のように思えますけどね。

投稿: kuroneko | 2014年6月19日 (木) 11時59分

>近代国家ではない「国家」の場合
当然国境線などないです。接触している部族が存在しない以上、戦闘がおこらないので、線引きをする必要性がないですから。

>中国の秦・漢帝国と匈奴
これも同様。手打ちをしてないから、国境線などできはしない。戦争中に国境線など決めれるはずもない。


あくまで争っていた国が、お互いに戦闘を止めるために引いたのが国境線なのだから、相手がいない、戦闘中の場合は、そら国境線はいらないですよ。

投稿: ROM人 | 2014年6月19日 (木) 20時10分


>国境の元々は狩り、耕作などをするためのナワバリであり、そこの減少は食糧調達地域の減少=死だ。そら、奪われたくないし、発展するためには奪おうとする。

投稿: kuroneko | 2014年6月20日 (金) 00時59分


>接触している部族が存在しない以上、

 近代国家でない国家の場合でも、接触している部族がいないわけではない。

 

投稿: kuroneko | 2014年6月20日 (金) 01時08分

その場合は争いになって殲滅、隷属対象になるだけのこと。片方が滅亡、逃亡、奴隷化するまで戦いが続くだけのこと。

投稿: ROM人 | 2014年6月20日 (金) 06時46分

えー意見も出尽くしたところで、このコメント欄を閉めさせていただきたいと思います。

投稿: あるみさん | 2014年6月20日 (金) 20時46分

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