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革共同をはじめとする左翼運動の検証と総括こそ問われている(後篇)

昨日の続き・・・

 「アラブの春」と「オキュパイ」=ウォール街占拠闘争が切り開いたものは何か。それは、徹底した民主主義の重要性ということである。誰かが方針を出し、それに皆が従うのではなく、たとえ数千人の会議であれ、徹底して民主的に議論し、運動を作っていくスタイルである。日本の左翼運動はこれに学ばなければならない。われわれはいまだそこに至っていないことを痛切に捉え返し、様々な運動の現場でそれを貫く立場で、様々な党派や運動の人と議論し実践していこう。その中で、そうした作風を日本の左翼運動の作風に高めていこう。そのためには、何よりもわれわれ自身が革共同の誤りを厳しく検証し総括し、それをいかに克服しようとしているのかを、すべての人々、運動家、他党派にも明らかにしなければならない。
 同時に、「アラブの春」がぶつかっている問題は何であろうか。ムバラクを打倒した青年たちの運動は、国家権力を掌握できる大衆政党には至っていなかった。そうした中で、最も組織的基盤を持っていた原理主義のイスラム同胞団が権力を握り。さながらスターリン主義的な権力行使と独裁支配を行い、自由と民主主義を圧殺して抑圧を強めてきた。その結果、民衆が完全に離反し軍のクーデターで打倒された。エジプト人民が「アラブの春」で求めたものは、軍による独裁でもなければ同胞団による独裁でもない。エジプト人民の多数派は、もはや軍を信頼することも同胞団を信頼することもない。エジプト人民は今、「アラブの春」の民主主義の基礎の上に、同胞団や軍から権力を奪い返し、国家権力を掌握し、運営できる政治権力を樹立するために、自らを大衆政党として打ち立てる道に進み、「アラブの春」以上の数百万の大衆決起(もちろんそれは、平和的に進むものでなければ、流血を不可避とするものでもある)で、国家権力を掌握する以外にないと思う。エジプト人民の、こうした「アラブの春」を超える闘いの如何が、帝国主義による被抑圧民族への支配と圧殺に対する今日のイスラム人民の「唯一の闘い」となってしまっている原理主義運動を乗り越える道であろう。そもそもイスラムにおける原理主義運動の台頭は、PFLPやフェダイン・ハルクなどのイスラム社会において相当の影響力を発揮していた共産主義運動が、ソ連崩壊以降にスターリン主義が行ってきた農民や少数民族などに対する弾圧と虐殺のおぞましい実態が暴露された中で、共産主義運動への信頼が一気に失われてしまった結果、急速に支持を広げてきたのである。これを乗り越え、帝国主義と対決し、原理主義による圧政支配を乗り越える道筋は、徹底した民主主義に基づく社会運動の発展の中での権力の奪取であろう。実は、徹底した民主主義の中に共産主義が内包されているのである。ムバラク政権を打倒した「アラブの春」を主導した「4月6日運動」は、昨年1月27日、カイロで1万人の軍政打倒デモに立ち上がっている。

 こうしたことを考えたとき、日本の階級闘争における問題も、個別課題の運動の発展から社会運動への発展の実現。その中での協議体的な連携から出発しながら最終的には大衆政党の建設をめざさねばならないと考える。そしてそれを実現するためには、左翼運動の問題点を総括し、徹底した民主主義の作風を作り出す中でそれを目指さなければならない。
 さらに新自由主義攻撃にたいする分析と闘いの方向性の整理、そして共産主義社会の実現を目指しながら、過渡的な社会形成への一定の展望も打ち出さなくてはならない。

いちおうこれで、全文引用終了

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かくめいのための理論」カテゴリの記事

コメント

至極まっとうなこと書いてあるなぁ。
こういうのをまともな左翼と言うんだろう。

戦略もなく、ただ阿部を潰せ、米軍を追い出せとかわめく連中には、その後の展望がまったくない。思想と感情だけを優先し、そのプロセスがまったく構築されていない。

民主主義の作風を作らなければならない、と言われているにも関わらず、徹底した討論を避け、暴力とヒステリックなデモで反対派を封じ込めている左翼では、何時までもこの著者の理想にはなるまい。

投稿: ROM人 | 2014年6月26日 (木) 22時17分

記載ありがとうございます。再建協がこんなことをね…

投稿: 神道革新 | 2014年6月29日 (日) 23時29分

何を今さら、という感じがする。民主主義の問題かね。民主主義とは資本制の政治的原理であるとマルクスが指摘したことを忘れていませんか。榎原均さんを批判していたけど、HPの諸論文特に運動の総括関係の論文を一度真剣に読んでいただきたい。

投稿: hirohiro | 2014年7月 3日 (木) 20時50分

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