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「在日特権」?そんなモンあるかボケ!(その5)

 ようやくこのエントリーも終わりそうだ…次は第6章の「住民税減税は『在日特権』か?」である。これは三重県伊賀市(旧上野市)で実際あった「事件」が「在日は住民税が半額!」という「在日特権」のみ針小棒大にネット等で拡散したものである。2007年当時の中日新聞の記事が引用されている。(人命はイニシャル)一部を紹介すると…

 伊賀市の搾取『在日』対象、税減額を利用 前市部長 1800万円着服か
 三重県伊賀市の前総務部長H被告(59)=現総務部付=が知人から約五百三十万円をだまし取ったとして詐欺と有印公文書偽造・同行使の罪で逮捕、起訴された事件で、伊賀市が数十年前から在日韓国人や在日朝鮮人を対象に住民税を減額していた措置をH被告が利用し、市内の元在日韓国人から約千八百万円を着服していた疑いがあることが分かった。
 関係者によると、減額措置は、昭和三十年代から四十年代にかけ、旧上野市(現伊賀市)で地元の在日本大韓民国民団(民団)や在日本朝鮮人連合会(朝鮮総連)との交渉で始まったとみられ、納付額を半減するなどしていた。市は条例などを制定しないまま、最近まで続けていた。(p144、以下の記事は略)

 筆者、野間氏はこの「在日特権」に関して上野市まで出かけ、関係者に取材している。いかにも在日の民族団体が役所に不当な圧力をかけて無理やり税金を半額にさせていたかのようであるが、実際のところ総連職員と市当局との間の交渉で始まり、平等を期すために民団系の在日朝鮮人にも適用されたものである。そしてこの措置そのものは市町村合併に伴い、2006年には廃止されている。今では在特会も取り上げなくなった「朝鮮商工会の免税特権/国税庁との5項目合意」と同様、すでに廃止された「在日特権」の一つである。
 ではなぜこのような措置が取られていたのか・・・ここでは金正一さんという在日Ⅱ世のインタビュー記事が続く…上野市では当時、全国初の社会党からの市長として中井徳次郎が革新市政を敷いていた。当時の上野市政は在日の困窮に対して本当に理解していたという。正一さんは続ける・・・
「私たちは同等の義務を果たしてくれましたら問題ないですと。そやけど、健康保険もない、年金もない、就職もないというなかで一方的に住民税と言われても困る。そういうことで、一時的に考慮しましょうというのが始まりだったんですね。
 そういう過程の中で、奥瀬(平七郎)さんが市長の時、この税金の減免が始まったと思うんです。結局それも、市が好んでではなくて、差別をしてはいけないということで、実際その当時は生活が苦しかったから、税だけ納めるのは要件を満たしてくれないと。そこに同和対策がでてきた。・・・」(p160~161)

 三重県の中でも伊賀地方はとくに在日人口と被差別部落人口が多かったという。「同和対策事業は1969年に10年間の時限立法として始まった同和対策事業特別措置法もとづくもので、同和地区の環境整備や社会福祉施設の建設、安価な公営住宅の提供など、おもに被差別部落をめぐるハードウェアを行政が改善することで差別をなくしていこうとするものだった。ところが、同様の貧困状態におかれていた在日韓国・朝鮮人については、こうしS20141022_2


た対策は何もとられなかった。上野市の住民税減税は、同和対策事業とのバランスをとる意図もあったと思われる。」(p162)こうして69年ごろに、上野市内に住む在日朝鮮人で納税義務のある人たちに、一律で住民税が半額になる措置がとられた。
「住民税が半額となったのは、最初の時点で申請していた在日韓国・朝鮮人だけだったという。その後就労状況が改善され、企業に就職する人が多くなると、そうした人は減免の対象にはならず、企業側の源泉徴収等で通常の税務処理が行われた。伊賀市の事件で市内の在日朝鮮人約400人のうちわずか50人ほどしかこの減免措置を受けていなかったのは、この40年間で自然に対象者が減ったためである。収入の多い歯科医師がいつまでも減免の対象となっていたのはもちろん問題で、これは役所の怠慢といわれてもしかたがないことだと思う。」(p164)
「すなわち、この半額減免問題もまた、在日韓国・朝鮮人の戦後日本での曖昧な法的地位を原因とするものだった。こうした一種のアファーマティブ・アクションあるいは救済措置が、時代が進むにつれて実態にそぐわなくなり、最終的に行政側の不正行為というかたちで幕引きとなったことは非常に残念だが、これを在日韓国・朝鮮人が戦後むさぼってきた利権のように言い立てるのは、あまりにも現実を無視した暴論といわざるをえない。」p165と筆者は結論づけている。

それでは最後の第7章「ヘイトスピーチとしての『在日特権』について述べる。その前にこの章では、これまでの「在日特権」のデタラメさについてもう一度簡単にまとめられている。それらをふまえて「以上見てきたように、『在日特権』論はひとことで言えば針小棒大であり、野村旗守の言うように『ないものをあると言い、あるいは少ししかないものがいっぱいあると言って相手を不当に攻め立てる』ものでしかない」(p177)を確認しておこう。
「在特会の言う『在日特権』のほとんどすべてが、そのおおもとをたどっていくと1952年のサンフランシスコ平和条約に行き着く。ここで在日韓国・朝鮮人が日本国籍を喪失したことが、実際には日本で生活基盤を築き上げていたにもかかわらず日本人に著しく劣る法的地位で生活せざるを得なくなったことの原因だ。この構造においては、在日韓国・朝鮮人は一貫して日本人よりも低い地位におかれ、限定された権利しか享受できなかったわけで、戦後50年をかけてそれらの状態が少しずつ改善されてきたにすぎない。その改善された部分を取り出して、あるときはほかの外国人と比較し、あるときは日本人貧困層と比較することによって、あたかも不当な利権であるかのように論じるのが『在日特権』デマの本質なのである。」(p178)
 彼らは「日本人差別をなくせ」と口にしているが、「特別永住者資格の問題については『同じように(国民としての)資格のない」ほかの外国人と平等にしろと言い、無年金者への福祉給付金については、「同じように(年金を受給する資格のない)日本人無年金者と平等にせよとする。(中略)しかも平等を実現するために権利のない側を底上げせよと主張するのではなく、権利のある側から権利を奪い取る方向での主張が大半である。これがジャーナリスト安田浩一の言うところの「下から見上げる差別」であり、同時に彼らの主張がヘイト・スピーチであることの証左である。」(p182~183)そう、「在日特権」を言い募ることそのものが「ヘイトスピーチ」なのだ・・・それが最悪の暴力的展開をともなって現れたのが、2009年12月4日に起こった京都朝鮮第一初級学校への襲撃事件である。

 最後に筆者は「ヘイトスピーチ」について語る…「ヘイトスピーチは『憎悪表現』と訳されるが、この場合の『憎悪』とは単に憎しみをわす一般名詞ではなく、特定の意味をもつ一種の専門用語だ。この点が誤解されやすく、またマスメディアでは「死ね」や「殺せ」という言葉が主にクローズアップされたために、そうした攻撃的な暴言のことをヘイトスピーチというのだと思ってしまった人も多いのではないかと想像する。実際の意味としては有田芳生参議院議員などが提唱する『差別扇動表現』の訳のほうがしっくりくる。
 ヘイト・スピーチやヘイト・クライムという言葉におけるhateとは、『マイノリティへの憎悪』を指す。つまり、少数民族、性的マイノリティ、障害者、ホームレスといった社会的弱者に向けられる憎悪のことであって、実質的には差別発言と同じ意味だと考えていい。」(p189)・・・「こうした用法のhateは古くは1920年代に見られるが、これが世界で一般に広く使われるようになったのは90年代以降のことだ。その直接のルーツは人種差別撤廃条約第4条の文言のなかにある。」(p190)「また、ヘイト・スピーチのspeechとは、単に演説や発話にとどまらず、たとえば絵や映像表現、特定の場所で特定のシンボルを掲げるなど表現行為全般を含んでいる」(p191)・・・だからmネット右翼やらがブログ等で「在日特権」宣伝をすること自体、十分なヘイト・スピーチであるわけだ。
 ドイツでは(私自信、ドイツの例を出して日本はどうのこうの言うのは好きではないが)刑法で民衆扇動罪(ドイツ刑法典130条)を定めており、ヘイト・スピーチは明白な犯罪とされている。「ドイツの民衆扇動罪は、言論の自由という観点からはずいぶん思い切った措置に見える。単純に比較すれば、ドイツでは日本よりも言論の自由がより制限されているといってよい。しかしホロコーストの経験は、その制限を正当なものとするに十分だとみなされている。それは、戦後ドイツの法律が、戦闘的民主主義の概念を導入しているからだ『自由の敵に自由なし』をスローガンとする戦闘的民主主義においては、民衆扇動罪の保護法益は『主たるものとして公共の平穏、従たるものとして人間の尊厳』である。これは、差別扇動の直接の被害者をマイノリティではなく、公共=社会全般とする考え方だ」(p195)まあ、我々左翼も「差別は言論ではない!」ときっぱり言っているが…「マイノリティねの憎悪を煽る表現が侵すのは、まず社会の多様性そのものであり、ひいては自由である。民主主義社会は多様性と個人の尊厳を保証することで成り立っているから、ヘイト・スピーチは民主主義社会そのものを蝕むものだといえる。」(p196)
「もちろん、ヘイト・スピーチはそれが直接的に向けられた被差別当事者の尊厳を侵すという意味でも、許しがたいものである。とくに差別用語を含んだん暴力的言動、ほとんど肉体的暴力に近い衝撃を与えることもあるという。(中略)こうした反応は、沈黙効果と呼ばれている。」(p197)「これは、差別する側とされる側が、常に非対称の関係になっていることが原因だ。(中略)この非対称性こそが、差別発言=ヘイト・スピーチを言論の自由から除外すべき第一の理由である。マイノリティの出自や性的指向、あるいは障害などを、それらの属性をもたない者に攻撃されて、有効な対抗言論を繰り出すことは原理的に不可能だ。彼らを諌めたり諭したりすることはできるだろうが、それは本来被害者が担うべき役割ではないであろう。」(p198~199)・・・ここで筆者は述べていないが、ヘイトスピーチに対する「カウンター行動」の大切さを示しているのだと私は思う。また、差別する側とされる側の非対称性は、はずせない問題である。「国連の人種差別撤廃委員会が日本政府への勧告として京都の朝鮮学校襲撃事件を取り上げた際には、桜井は何とアパルトヘイトを持ち出し『アパルトヘイト政策は外国から来た白人がもともと住んでいた黒人を差別し、黒人たちが立ち入ることのできない区域を作りました。今、在日朝鮮人が享受している特権は、現在も続くアパルトヘイトそのもの』などという反論を国連に送って失笑を買った。これも、マイノリティとマジョリティの非対称的構造を無視したことに起因する倒錯である(ちなみにかつての南アフリカにおける白人は、数的には少ないものの、政治的・経済的に黒人よりもはるかに優位に立っていたので、マイノリティではなくマジョリティである。)」(p200)

 1965年に採択され、1969年に発効した人種差別撤廃条約に、日本は1995年にようやく加入した。人種差別撤廃条約は締結国における人種差別や民族差別を撤廃するために、すみやかに国内法を整備するよう求めているが、日本は何の対策もとっていない。「在特会とその周辺団体のデモや街宣活動は、明らかに人種差別撤廃条約が禁じるものと合致している。ところがその正当化には『表現の自由』が使われている。ヘイト・スピーチやヘイト・クライムを禁じる具体的な法律が日本にはないのだから、現状ではいかんともしがたいのだ。」(p201)
「政府は2013年にいたってもなお、『正当な言論、表現の自由を委縮させる危険まで冒して対応しなければならないほどの状況だとは考えていない』と、国会で答弁している。ならば我々にできることは何か。ヘイト・クライム法の議論をすると同時に、ヘイト・スピーチに対して常に対抗言論をぶつけていかねばならないだろう。本当に面倒で暗鬱たる気分になるが、それが自由と民主主義のコストである以上、この社会全体で負担していかねばならないのだ。
『在日特権』という概念は、歴史的事実と経緯をいびつにねじ曲げて適当に組み合わせたデマであり、在日韓国・朝鮮人に対する明白なヘイト・スピーチである。このことを改めて強調して、筆をおく。」(p202)

あーあ、やっと終わった…まあ、200ページ1600円+税の本だから、差別社会を無くそうとする人はぜひ購入するなりして、「在特会」等差別者を社会から一掃するための理論武装としてほしい。

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コメント

>住民税
何度も言うが、それなら大使館に連絡して本国に援助を要請しろと。
>在日朝鮮人約400人のうちわずか50人ほど
なにが、わずかだ。8人に一人が補助を受けるって、相当な割合だぞ。
あと、何度も言うが、嫌なら帰れ。もしくは帰化しろ。

そもそも戦争から半世紀も過ぎているのに、いまだに補助が必要とかありえねぇわ。

>SF条約
じゃぁ聞くが、当時日本国籍はく奪について誰か声を上げたか?
日本人に残りたいと、日本人として日本で生きたいと発言したか?
俺は寡聞にしてそういう話は知らないがね。
逆に戦勝国と言い張って、日本中で好き勝手やってたという話なら山のようにあるが。

敗戦した時点で戦勝国だ、と悠々と国籍捨てた連中が、何を言っているのやら。
嫌なら早々に帰化すればよかっただろ?
日本人と同じ権利は欲しい、でも朝鮮人の国籍を捨てるのは嫌だ。敗戦国の国民になるのは嫌だ。
でもかえって祖国の戦争に参加して命を賭けるのも嫌だ。

>ヘイトスピーチ
「私は韓国が嫌い」というのは、ヘイトスピーチじゃないと云う人も多い。でも、その言葉を発するとき、たいていの人の瞳の奥には何かが潜んでいて、何かを踏みにじろうとしている。 在日と云う属性を持った自分にとっては、十分にヘイトスピーチになる、そう思う。

こういう発言をしている連中がいる以上、規制なんてできるわけがないだろw韓国が嫌い、というだけで逮捕されるよな国がお望みか?

そもそも韓国で連日のように行われている反日運動はヘイトスピーチではないのか?日本側だけを一方的に自粛させ、韓国側の行動は無制限に許可する、というのは明らかに恣意的な行為じゃないか?一方的に、半永久的に、日本人は韓国人のヘイトスピーチを受け入れ、自分たちは声を上げるな、というのが左翼の主張なんですかね。

投稿: ROM人 | 2014年10月31日 (金) 00時08分

現在、在特会は言うに及ばず、野間氏をはじめとするカウンター側も批判する講演のためのレジュメを書いております。差別問題は一筋縄ではいかないむずかしさがありますね。

レジュメの一部を紹介します。反差別運動の同伴者としての新左翼批判にもなると思います。

以下に示したレジュメは、自分の体験が根拠です。


https://twitter.com/tamo2_1965/status/527086193393934336

https://twitter.com/tamo2_1965/status/527076881116299264

投稿: TAMO2 | 2014年11月 1日 (土) 09時44分

 ビジネスを通じて、韓国企業には凄い嫌悪感があります。それさえも「ヘイト」とされて抑圧された反動での嫌韓ブームがあり、嫌韓ブームの主力は韓国や中国と接触したビジネスマンだという分析が有力です。すなわち、若者の妄想ではなく、甘いも酸いも知った中高年が嫌韓ブームの主力です。

 ま、そういうことを身近の具体例を取り上げて講演する予定です。

 その上で、在日へのヘイトはお門違いも甚だしい、と。在特会はソウルでデモをすればいいのです。

投稿: TAMO2 | 2014年11月 1日 (土) 09時47分

嫌悪感を具体的に書いておいたほうがいいですかね。これだけじゃありませんし、身の回りも韓国企業のダメダメさに振り回されています。サラリーマンエンジニアは取引先を選べませんからね。

ある装置を小生の属する会社の韓国子会社が購入することになりました。日本製品を購入することが出来れば何の問題もないのです。だが、韓国は日本から輸入するとなると色々と手続きでいちゃもんをつけてシッピングに時間がかかるのです。ドッグイヤーと言われる激しい競争の分野ではそんなのを待っているわけにはいかないのです。仕方なく、韓国製を買うことになりました。

韓国側が出してきたものは、「見てくれはいいけど中身はずさん」という、韓国製品の典型的なものでした。とても精巧な作りで、基本的には日本の技術でできています。で、日本で出来たものならば、日本人の職人さんの手によるもので、几帳面に作られているのでずさんさはありません。で、韓国は「日本の技術を導入しているから大丈夫」と言って納入しました。だが、韓国の職人は、技術の本質=細かいところを理解せず、見た目だけ似させて作っていました。使用開始後、半年で装置はガタガタです。オフスペックを出しまくるから子会社は大損害です。

品質保証を外れている場合の補償条項があるので、補償を求め、無償での修繕を求めました。だが、「しっかり作り直すならばそちら(我が子会社)が費用を出せ」言ってきます。無償ならば一部手直ししかしない、と。これじゃあイタチごっこで、いずれまたどこかが壊れるのは明白です。

そのことを「科学的に」指摘すると、韓国ベンダー(納入者)はむくれます。


こういうことの積み重ねが、「嫌韓ブーム」の背景にあるのですよ。「嫌韓本」の代表とされる『悪韓論』には若干悪意を感じるも、共感こそすれ否定できませんでした。「ああ、その通りや」と。

http://red.ap.teacup.com/tamo2/1983.html

投稿: TAMO2 | 2014年11月 1日 (土) 11時02分

まずROM人さん
>なにが、わずかだ。8人に一人が補助を受けるって、相当な割合だぞ。
これは伊賀市での実例だけですから、全国の「在日」がどのくらい「住民税の減免」を自治体の裁量で受けていたのか分かりませんので、コメントのしようがありません。
>当時日本国籍はく奪について誰か声を上げたか?
日本人に残りたいと、日本人として日本で生きたいと発言したか?
日常的な差別があったにしても、とりあえず当時は「生活保護」が分け隔てなく受けられたわけですし、「在日」を排除した「国民年金制度」が出来たのは1958年です…わざわざ「日本人」になる必要は感じられなかったわけです。
それと「帰化」ですが、様々な理由があるものの、差別が酷かった当時、たとえ「帰化」しても「あいつは帰化した朝鮮人」といわれて差別をうけるような社会であったことは容易に想像がつくと思います。めんどくさい「帰化手続き」をうけるくらいなら「通名」をつかって日本で細々と生きることを選んだ人も多いのでしょう。
>ヘイトスピーチ
「韓国が嫌い」ぐらいの感情では、ヘイトスピーチにはなりません…それが現在日本社会の一部を構成している「在日への差別」(もっとひどくなると、ジェノサイドの扇動)になるものを規制しなければならないということです。
ちなみにここでも韓国の「反日運動」を持ち出されていますが、これは日本社会と「韓国社会」が変わることでしか克服できないでしょう。「向うがやってるから、こっちもやっていいんだ」では、子どものケンカと同じです。

投稿: あるみさん | 2014年11月 1日 (土) 22時57分

TAMO2投手殿
私の会社は、韓国や中国とのおつきあいが全くないものですから、そのへんについては分かりませ
ん…お分かりになっているようなので私から書くのもなんですが、「ある国の悪いところ」を非難することと、「その国から来て、半分以上市民権を持っている人」を差別・排斥することは全く別のことです。
>そういうことを身近の具体例を取り上げて講演する予定です。
どこでどのような講演をするのかは存じませんが、がんばって下さい。

投稿: あるみさん | 2014年11月 1日 (土) 23時03分

昔会社にいた時、ふとした弾みで同僚からカミングアウトされ民族名も知らされたことがあります。
まあ別に「ああ、そう」という感じて気にも止めませんでしたし、その後もその話題に触れることはほとんどありませんでした。
会社の他の同僚の中にも薄々気が付いていた人もいるようですが、誰も話題にすることもなく、普通に言い争いしたり悪口を言ったりしてました。
つまり、誰もそんなこと気にしないし意識することはないという関係でした。

で、その人右翼と関わりがあるんですね(構成員ではないけど)。 その人が、今もし在特のヘイトデモの現場に出くわしたらどういう態度を取るのだろうか?と考えてしまいます。
シバキ隊に批判が出ているようですが、右翼が単にレイシストと一線を画したいがためにカウンターに参加しているとも思えません。もっと純粋な動機ではないかと思います。
もちろん、実際の現場を見ずにどうのこうも言えないとは思いますが、右翼がレイシスズムと闘うとしてカウンターに参加して来ることには必然性があると思えるのです。(もともとアジア主義を掲げているわけだし)

ヘイトにたいしてヘイトをぶつけているという批判があるようですが、どうなんでしょう?その二つのヘイトは同じものと言えるのかどうか、私にはよくわかりません。

投稿: BM | 2014年11月 1日 (土) 23時58分

>面倒くさい。
結局自分の怠慢じゃねーか。生活保護はあくまで温情なんだよ。それを今までもらっていたことを感謝されるならともかく、打ち切ったことで恨まれる筋合いはない。
国籍にしたって、面倒くさい、程度にしか考えてない。つまりその程度しか日本に対して想いれがないんだろ?お金をもらえてありがたいという意思も感じられない奴に、援助なんかしたくないわ。(これは日本人の生活保護者に対してでもだが)

差別が激しいって、そりゃ首相官邸襲撃やらGHQが戒厳令出すレベルの報道やってたら嫌われるわw化して日本人になりたくなかったってことだろ?
個人個人は知らんが、それはアホなことやった同胞を恨めとしか言えん。


ついでに言うなら、阪神教育事件は朝鮮学校の独立性の確約だ。つまり、日本人としてではなく、朝鮮人として生きたい、という在日の行動。どこが日本人として生きようとしていた、というのか俺には理解できんw


>向うがやってるから、こっちもやっていいんだ
左翼が韓国側にそれを求めているならともかく、いつも最終的には「韓国側の要望を丸呑みしろや」って主張だからなぁw
大人の対応、大人の対応、ってやってたら、結局前部持っていかれるんだよ。外交ってのはお互いに無理難題押し付けて、その中で駆け引きを行って妥協点を見つけていくの。どこの国でも、一歩引いたら二歩踏み込んでくる。それが外交。
実際北方領土取られ、竹島とられ、尖閣狙われても遺憾の意しかできない。
竹島で虐殺されても、国民を拉致されても、遺憾の意しかできない。
これが大人の対応というのなら、俺は一生子供でいいわ。

投稿: ROM人 | 2014年11月 2日 (日) 02時03分

>化して日本人になりたくなかったってことだろ?

なんか消し忘れの文章が残ってた。ここは読み飛ばしてw

まぁ韓国側からしても
「俺たちが戦争で大変だったときに、日本で悠々と過ごしていた奴」ってことで、在日は差別対象らしい。
まぁ、都合に合わせて日本人と韓国・朝鮮人を使い分けてればそういう扱いになるわ。

投稿: ROM人 | 2014年11月 2日 (日) 02時10分

>阪神教育事件は朝鮮学校の独立性の確約だ。つまり、日本人としてではなく、朝鮮人として生きたい、という在日の行動。どこが日本人として生きようとしていた、というのか俺には理解できんw

民族としての「誇り」を取り戻すために、自国の言葉や歴史を学ぼうとするのは、日帝の圧力が無くなった戦後すぐにおいて、ごく自然な信条でしょう。「民族」=「国籍」ではありません…

少なくとも「大日本帝国」は「多民族国家」として自己を意識していたようです…それが急に敗戦後「単一民族国家」として意識するようになった。

事例は違いますが、北海道のアイヌ民族についてはどうお考えでしょうか?彼らは江戸後期から明治時代にかけて、「同化政策」を強制させられ、「アイヌ語」はほとんどすたれてしまいました。
 しかし70~80年代に「反差別」の思想が「深化」する中で、「アイヌ」としても民族性や、アイヌ語を「復権」しようという運動が表れています…「民族の誇り」を取り戻そうとしているのです…ただし彼らは「日本国籍」です。

投稿: あるみさん | 2014年11月 2日 (日) 20時47分

>民族としての「誇り」を取り戻す
民族の誇りを主張するなら、祖国に帰ってください。日本人として生きるのなら、祖国の誇りではなく、日本人としての誇りを背負ってください。
国民になる、というのはそういうことだ。文化も思想も、その国の色に染まり、祖国ではなくその国に尽くします、ということだ。

民族の誇り?韓国で言ってみろ。「お前ら朝鮮戦争の時何もしなかったくせに」って言われるから。俺もそう思うわ。国を捨てるか、捨てないか、はっきりしろってことだ。

民族の誇りと言うならば、金の問題くらい他民族を頼るな。まずは同胞に力を貸してもらえよ。
ま「朝鮮戦争で何もしなかった売国奴」と切り捨てられるのがオチだろうけどなw

>アイヌ
 自主的に文化を学ぼうとするのは誰もとめんよ。
ただそれを、学校のカリキュラムに入れろと叫ぶ奴がいるか?一時的な文化体験としてならばともかく、日常的にそういう授業をしようとは思ってない。ましてやそのために暴力闘争なんてしないしw

 要求を通したいなら選挙で訴えろ。在日が嫌われるのは外国人だからじゃない。ましてやその時々の状況に合わせて自分を日本人、アイヌ人と切り替えたりはしないだろ?在日はそれを平気でする。

投稿: ROM人 | 2014年11月 2日 (日) 21時06分

そういえばあるみさんは、個人の証言だけをもってきて、「慰安婦は悲惨だったんだ!」とかのたまってたっけ。それに合わせて、俺も戦後の朝鮮人について色々引用してみるわ。

>韓国のイメージ 戦後日本人の隣国観 より
彼らは敗戦国にのりこんできた戦勝の異国人と同じように、混乱につけこんでわが物顔に振舞いはじめた。 在日は戦後の混乱に乗じて徒党を組んで武装し、暴行・強奪・強姦・殺人・・・・やりたい放題した 。
土地も焼け跡の繁華街や一等地等に一夜づくりのバラックを構え、家を建て地主が抗議しても脅迫や暴力で我が物とした。
闇市も日本人から強奪したものを暴利で売って金儲けし、儲けた金で日本人から奪った土地でパチンコ屋や焼き肉屋を始めた。
それに一部の日本人を覚醒剤(以前はヒロポン)漬けにしてるのも朝鮮人でありヤクザの資金源にしてる。
何かにつけ「差別だ差別だ」と叫び、現在まで様々な権利を要求し手に入れ今では日本人以上に優遇されているが、在日の要求は止まらない。


まぁ一人の著者の証言だが、駅前にパチンコが多い事、パチンコ経営者に自称差別されて貧しかった在日が多い事を考えると、ねぇ。不動産侵奪罪だって、この在日による土地の強奪が原因でできたって話も聞くし。


吉田茂首相がマッカーサーに宛てた「在日朝鮮人に対する措置」文書
>(2)大多数の朝鮮人は、日本経済の復興に全く貢献しておりません。

>(3)さらに悪いことには、朝鮮人の中で犯罪分子が大きな割合を占めております。
彼らは、日本の経済法令の常習的違反者であります。彼らの多くは共産主義者ならびにそのシンパで、最も悪辣な政治犯罪を犯す傾向が強く、
常時7000名以上が獄中にいるという状態であります。


まぁこっちもこっちで物証が無いので参考程度だが、これが事実なら嫌われても当然だと思うがw

投稿: ROM人 | 2014年11月 2日 (日) 21時19分

あのね…
>民族の誇りを主張するなら、祖国に帰ってください。日本人として生きるのなら、祖国の誇りではなく、日本人としての誇りを背負ってください。
国民になる、というのはそういうことだ。文化も思想も、その国の色に染まり、祖国ではなくその国に尽くします、ということだ。

民族=その「民族国家」ではないのだよ。だからこそ「アイヌ」の事例をだしたのに、まるで理解できてない…
異国で「民族性」を守ろう、取り戻そうという時に、自らで「民族の言葉」を学ぼうとするのは、むしろ当然の権利ではないですか…GHQがそれを無視して「日本の教育を受けろ」と無理するから、反対運動が起こり、暴動にまで発展したのですよ。

まあ、こんなことは「言葉を奪われた」ことのない「日本民族」には、到底分からないのだろう。

前にも書いたと思うが、戦後、朝鮮人が闇市などで「戦勝国民」ぶって、日本人に乱暴を働いたり、無茶やっていたことは知っています。しかしそんなのは戦後の混乱期だけのこと…それをもって現在「差別」してよい理由になぞならない。

吉田茂発言は、ほとんど「正しい」だろう…多くの在日朝鮮人が戦後革命期に「日本共産党」に入党し、「日本共産党」とともに革命闘争をしたのだから…「反共」の吉田茂にとっては、>彼らの多くは共産主義者ならびにそのシンパで、最も悪辣な政治犯罪を犯す傾向が強く、
常時7000名以上が獄中にいるという状態であります。
という認識であったのも当然だ。

なぜ多くの在日朝鮮人が「日本革命」に参加したか…それは差別をうけることによって、日本帝国主義の矛盾をよりいっそう受ける立場であったからだ。また「天皇制」の「洗脳」を受けていなかったことも大きいだろう。
そのような「日朝連帯」革命は、日共の誤った方針と「朝鮮戦争」、そして日共自体が朝鮮人党員を「自国の党で活動しろ」と追い出すことで終わる(「日共もまた「差別者の党である)」今、日本共産党の公史に、「在日朝鮮人の革命」については一言も触れられていない。
 ともあれ、これも「戦後革命期」の話であって、今現在、在日朝鮮・韓国人を差別して良いという理由にはならない。

投稿: あるみさん | 2014年11月 4日 (火) 21時40分

>むしろ当然の権利ではないですか
異民族に守ってもらわないと維持できない民族の誇りってなんだよw自主的に学び、知ることは誰だって禁止してねぇだろ。アイヌだろうが琉球だろうが、自分たちの民族文化ぐらい国に頼らず自分で守ってるじゃねーか。問題はそれを維持するために金をよこせ、教育システムを改変しろって喚くことだ。
アメリカでもイギリス系、日系、ドイツ系など様々な人種がいるが、彼らが「日本語教育を組み込め」だとか「イギリスの歴史を学ばせろ」なんて言うか?
学校でアメリカの言葉、文化、歴史を学び、そういった故郷のルーツは家で教わるもんだ。
それを学校で学びたいというのなら、半島でやれ。

>しかしそんなのは戦後の混乱期だけのこと…それをもって現在「差別」してよい理由になぞならない。
だったら併合していた時の事(しかも条約で解決済)を引っ張っている連中はどうなんだよ、って話だ。
だからこそ条約がある。
「今までの事は水に流しましょう」
ってのが条約。SF条約にしろ、その他の国交回復の条約はそういうもんだ。
さて、それを無視して賠償金おかわりやら、内政干渉をバリバリやってくる連中はどこの誰でしょうか、っていう。


>言葉を奪われたことのない
 奪う奪わない以前に、併合前は識字率が10%なんですが…… しかもハングルは劣等文字として軽蔑されて、漢文が主流だったのですがそれは……
 ちなみに併合して20年たったら、ハングルの識字率は60超えてるぞ。これをどう見れば奪ったと言えるのかしらん。
 そもそも日本に住む以上はハングルいらん。自主的に学ぶならともかく、学校側が配慮する必要性はない。日系アメリカ人で日本語が話せない奴なんて珍しくないだろ?。移民、移住ってのはそういうもんだ。

>差別して良いという理由
とりあえず上げた文章をもう一度。

>何かにつけ「差別だ差別だ」と叫び、現在まで様々な権利を要求し手に入れ今では日本人以上に優遇されているが、在日の要求は止まらない。

まさにこれ。日本人と同等ないしそれ以上の待遇がなければ、すぐに差別という。公務員の国籍条項も差別で、生活保護の国籍条項も差別で、酷い奴は参政権が無いのも差別とか言い出す。
国民と外国人に差があるのはあたりまえだろ。外国人に厳しい≠差別だ。
外国人同士の間で、国籍、もしくは人種によって法律的に不平等がある常態を差別と言うのだ。
少なくとも今の日本では、欧米、その他国家の外国人と在日との間に、不平等な関係は存在していない。むしろ在日の方が優遇されていることが多い。

個人、もしくは1集団による嫌悪や憎悪の的になることはあるだろうが、それまでは責任が持てん。民主国家である以上、意思の統一なんて不可能だからだ。


そして戦後のやりたい放題は差別する理由にはならないが、嫌い、怖れ、恨む理由には十分に値する。生活保護率の高い彼らに税金を分けたくない。未だに犯罪率の高い彼らを帰国させて安全な街に住みたい。これも差別か?
人は先入観を捨てれない生き物だ。俺だってどんな美人でも「某学会員ですとか言われたらノーサンキューだ。在日に対する反応はこれと同じ。また、韓国人が日本人に対する反応もこれと同じ。
それだけのこと。

投稿: ROM人 | 2014年11月 5日 (水) 01時07分

最後に。
>しかしそんなのは戦後の混乱期だけのこと…それをもって現在「差別」してよい理由になぞならない。

そう。「現在」は、だ。では当時はどうだ?
それだけ大暴れしていた連中の同胞の近所に住みたいと思うか?仕事で雇いたいと思うか?


住民税や生活保護の根拠として、貴方は「過去に差別を受けて、まともな職に就けなかった」というものを上げている。帰化しなかった理由についてもだ。

だがそれは自業自得、もしくは同胞が馬鹿やったからだろ?それを理由に差別をする必要性はまったくない。だが同時に自業自得で嫌われた結果に対して、日本が補助を与える理由もない。
何故盗人に追い銭せにゃならんのかと

投稿: ROM人 | 2014年11月 5日 (水) 01時57分

大阪での講演は、2015年2月28日の夕方(詳細未定)、場所は恵美須町の討論バーです。今の題は「反差別の困難さについて 同和教育体験者から ~ネトウヨは当たり前の”現象”である~」です。

大阪で同和教育を受けたくせに、左翼運動に係ったという奇特な人間からの、レイシストおよび反レイシズム運動批判のための講演です。「そんなの出来る人間、キミしかおらん」と言われました。

しばき隊とか見ていると、部落解放同盟が被差別大衆から孤立したことが被って仕方がありません。

投稿: TAMO2 | 2014年11月 8日 (土) 16時32分

ネットで小生が体験を書いて、「差別やぁ!」と言われた事例もガンガン書きます。

例えば、xx電機の重役に「どうして在日を採用しないのですか?」と聞いたとき、「自分な、共産党が武装闘争してたときを知ってるやろ、その時な、町工場で働いていた在日が工場から工具や資材を持ち出して、武装闘争に使ってたんやで、そんな人たち雇って事が起こったら、責任取らされるの会社やで」とか言われた話とか、ね。

投稿: TAMO2 | 2014年11月 8日 (土) 16時35分

(続)
大企業重役とそのお話しをしたのは1985年頃で、そういうことがあったのは1950年頃ですね。確かに昔話です。だけど、会社ってのは万が一のリスクを考えるところだ、というのだけは書いておいていいでしょうね。

正直、今でも日本共産党絡みの人間を雇わない会社はたくさんあります。かつての「傷」が癒えているわけでもなく、伝承もされていますしね。60年経ても、です。

投稿: TAMO2 | 2014年11月 8日 (土) 16時39分

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