« 江ノ電完乗闘争 | トップページ | 湘南モノレール完乗闘争 »

「アベノミクス」と一体の「集団的自衛権」

 どこそこを「侵略したでゲソ~」という話ばっかり続くと面白くないので、真面目な革命的な記事を・・・といっても、先週いただいた「百万人署名運動全国通信」第203号からなんだけどね・・・
 通信の真ん中に、ジャーナリストの斎藤貴男さんが「インフラ整備と集団自衛権の関係」と題して書いている。要するに、アベノミクスの第3の矢「成長戦略」にふくまれる「インフラシステムの輸出」と、「集団的自衛権」とは、切り離せないものなのだ・・・ということだ。
 内容の一部を、引用しよう・・・
 どうゆうことかと言うと、インフラを輸出する相手国政府とのいい関係の下で、資源を安定供給してもらおうという。ただ、資源のある国は内紛を抱えてることが多いので、大規模なインフラ輸出は、地元の人には侵略と移りかねない。となると、そこへ行った日本人がいつ攻撃され、危険な目に遭うかわからないので、国策ビジネスに従事する日本人は日本国として守らなければいけないということになる。つまり、インフラシステム輸出を進め、ましてやそこに資源を絡ませれば、軍事力のバックアップが必要だ、戦争が不可避だということになるんです。植民地支配が伴わないだけで、実態は帝国主義そのものだと思います。
 

 全くそのとおりだ・・・日帝がもう日常的にPKOなどで「海外派兵」状態にあるのは、まさにこのような時に「日本人」を守るためにあると言っても良い。しかしこれだけでは「個別的自衛権」でなんとか対応が可能とも考えられる。
 そこで斎藤氏は続ける・・・
 この間、集団的自衛権については中国の太平洋支配への対抗などとばかり言われていて、そいゆう要素がゼロだとは言いませんが、むしろ中東とかアフリカとか中南米などで自由貿易体制を阻害するような体制が現れたとき、アメリカはまた戦争に出てゆく。そのとき米兵は死傷者を減らし、米国の財政負担を減らすためにも日本も金と人を出す。これが集団的自衛権の第一の目的です。しかし、それはアメリカだけの都合ではない。米国企業が行っているような所には日本の企業も進出していますから、日米の利害は一致するわけです。そこで一緒に戦争するための集団的自衛権なのだと思います。

 さすが斎藤貴男・・・よくぞそこまで見抜いている。単に「アメリカの戦争に日本が無条件に巻き込まれ、参戦させられる!」ということではないのだ。
 さらに最後には、原発もリニアもインフラ輸出のシンボルであり、日本がそのショールームであることを述べた後に(ショールムだからこそ、どんな問題があっても安倍政権はそれを隠して「原発再稼働」をしてゆくわけだ)こう述べている。
 インフラシステム輸出というのは商品の輸出などとは比べものにならないくらい規模が大きいし、資本投下です。しかも、外需獲得で日本国民が多少潤ったとしても、常に戦争の構えをしながら世界中から収奪してゆく構造です。だから帝国主義なんです。だけどこうゆう話、帝国主義云々の話って、市民運動も含めてなかなか一般受けしないですよね。
 今の慰安婦の問題がその典型ですが、加害責任を語ると極端に抵抗される。戦争はやっちゃいけないねという場合も、原爆を落とされたとか東京大空襲があったからとか、被害者としての戦争しか考えてこなかった。だからまず、帝国主義の現状や加害者としての戦争の歴史についてみんなで認識を共有する。そのうえで、日本の帝国主義的政策を見据えつつ、新たに独自の価値観を見出していくしかないのではないでしょうか。


 なるほど、安倍が靖国神社に参拝したり、河野談話を見直すと言いだしたり、ましてや公約として掲げても居ない「集団的自衛権を認める」閣議決定をだしたりする・・・そしてそれを許してしまう民衆の構造を鋭くついている。

 今度の衆議院選挙は、野党がだらしないし、「小選挙区制」そのもの、あるいは定数是正の問題をほったらかして行われるペテン的なもので、本来は全民衆から「棄権」をつきつけられても仕方がない・・・だが、いろいろネットやミクシィの意見を読んでいるうちに、ともかく選挙で「アベノミクスと集団的自衛権」にNO!を突き付けなければならないと考えている・・・もちろん、最後に安倍、そして帝国主義を倒すのは、民衆の武装した実力闘争であることを踏まえるのは、いうまでもない。
 沖縄県民は、「基地建設YESかNOか」の選挙で蜂起し、仲井間・自民党基地建設県政を打倒した・・・今度は失敗しても「インフラ輸出」になよらざるを得ないアベノミクスと、それをささえる「戦争のできる国・・・集団的自衛権」にNO!を突き付け、安倍政権を打倒しようではなイカ! 

|

« 江ノ電完乗闘争 | トップページ | 湘南モノレール完乗闘争 »

かくめいのための理論」カテゴリの記事

コメント

 それが外交だろ。一歩下がったら二歩踏み込む。一歩下がったら二歩踏み込まれる。押し込まれ、奪われるほうが馬鹿なのだ。もちろん、奪うことで禍根を残し、後々の損害に繋がらないように手を打つ。
 そうして彼らはインフラを手に入れ、日本は利益を手に入れる。これのどこが悪い?こちとら慈善事業じゃねーんだ。ギブ・アンド・テイクは当然だろ。それを帝国主義ってなんだよw。


あと慰安婦の問題は左翼が根本的におかしい。
加害者被害者ではなく
「嘘をつかれた」
ことが重要なのだ。

ほんの二十年前はどうだった?
・南京では数十万の民間人を虐殺した
・数万人の慰安婦が日本軍の奴隷にされた
・朝鮮人は奴隷のような扱いだった
・日本はハングルを弾圧して、言葉を奪った
etc

こういったことを左翼はずっと主張してきた。結局すべて針小棒大な話ばかり。
中国の戦死者のように、検証も確認も行わずにすべて鵜呑みにして巻き散らかされたプロパガンダだったわけだ。
そして一方で、通州事件、尼港事件、竹島虐殺など、日本が被害者の話は全く教えない。

真実を教えるのではなく、「反体制」「反日」に仕向けようと偏った知識を与えた結果が、今の反韓反中…… いや、反左翼運動だ。逆にいえば、戦後の日教組らが「日本が悪かった!」「中国様や韓国様には無条件で贖罪しなければならん!」とかやってなければ、ここまで反左翼運動にはつながらなかった。

結局のところ毎度のことだが「自分たちが悪い」という結論には絶対至らないのが、左翼のある意味すごいところだw
過去の誇大プロパガンダについての反省もせず、いつも「政府が悪い」「ネトウヨが悪い」「米帝が悪い」で終わらせる。
まず、なんで自分たちが支持されないのかを見つめなおしてみるべきだろ。
敵は変えられずとも、自分たちは変えられるわけなんだし…

投稿: ROM人 | 2014年11月29日 (土) 22時54分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「アベノミクス」と一体の「集団的自衛権」:

« 江ノ電完乗闘争 | トップページ | 湘南モノレール完乗闘争 »