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これではダメだ!香川革新懇の沖縄連帯集会

 木曜日、毎週金曜日の「伊方原発再稼働反対四電前抗議行動」に参加してくる共産党の人から、「沖縄連帯集会をやるので…」と案内があったので、参加してきた。

 主催は香川革新懇 の皆様・・・「全国革新懇」は一応、保守も含めた大衆団体ということになっているが、共産党色の強い組織であることは間違いない…とはいえ、いただいた「全国革新懇ニュース PR版」には、貴乃花 光司氏や、ミサオ・レッドウルフ氏、女優の杉田かおる氏などが登場していて、多彩である…なかなか「読み物」としては面白いカモしれない。
 

 講師は、沖縄革新懇の仲山忠克弁護士・・・沖縄・辺野古で今、何が起こっているのか・・・を語るのかと思いきゃ、11月の翁長選挙の話と、そこに至る「オール沖縄」への過程が半分以上・・・なんじゃこりゃ こんなモン、「沖縄情勢」をきちんとウオッチしていれば、誰でも分かる内容じゃなイカ(もっとも、普段沖縄情勢に「興味」を示さない人が、集会参加者のほとんどなんだろう)…なるほど、共産党から立候補した、沖縄1区の赤嶺政賢氏の当選がかなり危なかったこと、前「革新知事」の「太田昌秀」氏のグループが、自らの県政時代に非協力的だった翁長氏を嫌って、下地幹夫支持に回ったことなど、面白い情報も得られたが、県知事選挙に「オール沖縄」が勝利して3か月、安倍政権が知事にも合わず、県民に何の説明もなく、暴力的に工事を推し進めている今、のんびりと「選挙」の話をされても、現地から見ると「何やっているんだ」となる・・・うがった話、春の統一地方選挙に向けての、「選挙でガンバロー」決起集会ではないのかと思うほどであった。

 今、問われているのは、辺野古現地で実力闘争が激しく闘われている時に、香川でどんな運動をしていくのか?ということだろう。抗議行動や現地支援体制、そして「ヤマトゥ」における宣伝・扇動運動・・・これを大胆に提起できなければ、遅すぎる。

 もう一つ問題なのが「沖縄差別論」に対する考え方である。沖縄県民である仲山氏が「沖縄差別論を克服し・・・」というのは、理解できる。実際沖縄現地でも「本土からの応援は来ないでほしい…」という意見もあって、確かにそれは「乗り越えられる」べきものなのだが、これを香川の人に「刷り込んで」しまうと、沖縄問題の全体像が見えなくなってしまう。
 

 薩摩による支配、明治政府の「琉球処分」から、国体を守るための時間稼ぎとして、膨大な犠牲を強いた沖縄戦、「天皇メッセージ」による米軍支配への売渡しと、その下で「本土」の基地が「沖縄」に移って来る過程…そして「復帰」後も基地が集中したまんま、沖縄国際大学でヘリが落ちても、「本土」のマスコミ報道はオリンピック報道の後…というような「無関心」・・・これ全て「本土」による「沖縄差別」の構造である。そのことに無自覚で「沖縄連帯」を語ること自体、本当の「連帯」にはならない。もう単純に「沖縄が困っているから、助けましょう」レベルでしかない。(それはそれで運動のきっかけとしては大切だが…)「ヤマトゥ」の選んだ政府が、沖縄の足を踏みつけ、「自己決定権」を奪っている・・・踏んでいる足を、どけなさいということなのだ。
 だいたい古くから、辺野古の問題に取り組んでいるヤマトゥの市民グループにおいては、この意識はおおむね共有されている。「革新」を名乗る団体がこんな意識でどうする

 「オール沖縄」を発展させて、「安保破棄の闘いを目指す」とあるが、ヤマトゥの運動体が沖縄差別に無自覚なまま「安保破棄の闘いをやっているからいいんだ・・・」ということでは、決してない。
 「沖縄基地建設反対闘争」を具体的に「ヤマトゥ」で取り組む中で、「安保破棄の闘い」を目指すようにしなければならない。

質疑応答の時間がなかったので、「感想」を書くところに、上記のことをボロクソに書いて、提出してきた…あ~あ、「革新懇」って、こんなモンかい・・・もちろん「香川革新懇」として普段の地道な活動もあるだろう…しかしそれにかまけて、「沖縄問題への取り組み」をサボっていたことは否めないであろう。

とはいえ、「共産党」組織は大きいし、それなりに人材も居る・・・なんとか「遅れ」を取り戻してほしいとは思う・・・「脱原発」の領域では、「市民派」との統一行動の芽が、ようやく出ているのだから・・・

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