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海原雄山、怒りの言葉(前篇)

 昨日のエントリー美味しんぼ「福島の真実」 をより多くの人に感じてもらうため、ここでは作品中での海原雄山氏の怒りの言葉を紹介しよう。まず110巻から、津波で破壊された漁港と魚市場を見ての言葉
「震災から8か月経って、復興どころか廃墟同然。この姿が、福島が今味わっている苦しみがどんなものなのかをわれわれに語っている。復興も不可能な、この苦しみの本質はなんなのだ。士郎、おまえ、語ってみろ。」(p49~50)

線量の低い場所で取れた自然栽培の食べ物を食した後の言葉
「この畑も風向き次第では放射性物質を浴びただろう。風向き次第でこの豊かな自然を失っていたかと思うと、身の毛がよだつ。この、”危機と紙一重”というのが、福島の真実だ。」(p88)

南相馬市の立ち入り禁止区域の手前まで行った時の言葉
「豊かな南相馬の地に、今ははいることができない。南相馬だけではない、いくつかの地域に立ち入ることができなくなった。それは国土を喪失したに等しい。」(p107)

会津の郷土料理を食べてからの言葉
「安全なものは安全、危険なものは危険、きちんと見極めをつけることが福島の食材には必要なのです。消費者に真実を伝えなければいけない。それはわれわれの役目です。」(p126)

有機農法の水田(これは「地域循環」でやってるので、落ち葉や草、米糠、もみ殻に放射性物質が付いていると、、資源が回らない…有機農法を止めて農薬を使う普通の農業に戻る人も出ている)を見学してからの言葉
「こんな日本を誰が想像したか。国土が破壊され、渡部さんのように正しい志をもって努力している人が苦難を味わい、今までの同志も挫折せざるを得なくなる人が出てくる。この厳しく辛い真実をわが身に叩き込んで、骨身にしみるまで掴み取らなければ、われわれは将来へ向けて一歩も踏み出せないのだ。」(p146)

原発事故前に取り込んだ材料を使って(事故後は山が汚染されて、材料が取れない)作った「凍み餅」を食べ、思わず涙した雄山氏の言葉・・・
「千栄子さんのこれまでのあまりに厳しい境遇を考え、そして、今、目の前にある食材が飯館村最後の食材。少なくとも向こう10年以上は手に入らない貴重なものと思うと万感胸に迫った。いったいどれほど貴重なものをわれわれは喪失してしまったのか。豊かさも喜びも輝きも幸せも。失ってはならぬものを失ってしまった。」(p186~187)

 誰も帰って来れなくなった「死の町」の情景を見、「死の町」発言で辞任させられた大臣の話題の後の言葉
「真実を知らせたくない人間、何もかもうやむやにごまかしたい人間。そしてその嘘の上塗りに手を貸すマスコミ。」(p205)

 作物が放射能を吸収しないよう工夫をこらした実験農場を見て、そして食物自体の線量は「安心」できると皆が一瞬ほっとした後の言葉
「ここの空間線量は毎時0.7マイクロシーベルトだ。いくら食べものの放射能が大丈夫でも、この環境で暮らすことが良いことか。・・・簡単な問題ではないようだ。」(p224~225)

 再び、試験田を見ての言葉
「この試験田の取り組みを見れば、米作りの復興を願う福島の人たちの心が痛いほどよくわかる。」

以上、111巻に続く。

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