風力発電所…ついにぶっこわれる
さて、私が仕事で参加できなかった3・14原発やめろデモin高松 は、最終的に60名の結集で終わった。報道したのは毎日新聞社のみ、地方版に出たようだ。地元四国新聞は一切報道せず…まあ、宣伝期間も少なかったし、ホントは原発事故の起きた2011年ごろに、共産党と市民派を含めた「統一戦線」的なグループをとっとと立ち上げておくべきだったのだろうが、なにぶん両者の「出会い」が遅すぎた…「原発」から比較的遠く離れ、保革対立とは縁遠いのんびりとした香川県では、なかなか「世の中を根本から変えよう!」という運動は浸透しないのだろう…とはいえ、国政レベルにおいては、「集団的自衛権」行使のための法整備…しかも当初安倍が「説明」していたものとはずいぶん食い違う内容のもの…が成立しようとしている。また、香川県には善通寺に陸自第14旅団司令部等が駐屯する駐屯地がある…自衛官に対する働きかけも含めた「反戦運動」も起こしていかねばならない・・・が、この体たらくである・・・あ~あ
と、前フリが長くなったが、本題はこちら・・・四国新聞WEBより室戸風力発電所を廃止/四電、劣化で運転困難
四国電力は13日、高知県に設置している室戸風力発電所を3月末で廃止すると発表した。主要設備が劣化し、運転継続に耐えられないと判断した。
同発電所は、1994年9月から運転を開始。出力300キロワットの風車を1基備え、一般家庭約140戸分に当たる年間約50万キロワット時を発電してきた。
しかし、昨年5月の点検で不具合が見つかり運転を停止。現行機の生産が既に終了していることから、改修困難として発電所の廃止を決めた。
20年前の「旧式」の風力発電とはいえ、やはり20年「しか」耐久性が無かった…間違いなく、この風力発電の建設と維持管理に「投入」したエネルギー量よりも、取り出した電気エネルギー・・・140戸分年間約50万キロワット(しかも「風」だから、ホントに50万キロワットも発電できていたのかどうかすら疑わしい)量のほうがはるかに少ないだろう・・・四電できちんと計算してみると良い・・・「脱原発派」を論破する「根拠」が出来るかもw もっとも、火力と水力で十分電力は足りているんですけどね・・・こんなオンボロ風力発電に「期待」しなくても、十分「脱原発」は可能である
風車を効率よく回す技術、それを電力に変える発電機の技術は一応「完成した技術」であり、これ以上の「効率化」は今の所考えられない。「3乗則(風速が2倍になると、風力エネルギーは8倍にもなる)に支配される、風力発電所の出力の不安定さは、自然が相手なのでどうしようもない・・・「条件」の良い場所ほど、環境が過酷になるから、例えば現在開発が進められている「海上風力発電」など、20年前のオンボロ風車よりもさらに大量のエネルギー投入をしないと成り立たない。投入エネルギーを取り戻す前に、ぶっこわれて「廃棄物」になることは確実である(処理のしようがない「核廃棄物」よりはウンとましだが)エネルギー収支的には、意味がない。
もう一度言おう・・・「再生可能エネルギー」の完成をみなくても、脱原発は可能であり、「再生可能エネルギー」を進めるほど、それに投入するエネルギー量・・・具体的にいうと、現在では石油・石炭等の「化石燃料」あるいは別の「効率」のよい方法で発電した電気エネルギー・・・が増大し、「エネルギー資源の無駄遣い」をすることになる。
こんなものに頼らずに、とっとと「脱原発」しようではなイカ
| 固定リンク
「かくめいのための理論」カテゴリの記事
- 設計変更を許すな!奥間政則さんの学習会(2020.06.29)
- けんじと太郎でタヌキを追い出せ!(2020.06.18)
- BLACK LIVES MATTER”よりも”大切なこと(2020.06.14)
- コロナ禍での社会ヘゲモニーを握ろう!(2020.05.15)
- 憲法1条を守れば天皇制はなくなる?(2020.05.05)
「技術屋さんのお話」カテゴリの記事
- 辺野古、護岸工事が打ち切られる⁉(2020.04.05)
- コンクリート船を見に行く闘争(2020.04.03)
- 辺野古ではまともなコンクリートを打つ気がない!(2019.11.27)
- エコで資源利用効率が低下する話(2019.10.04)
- 三陸の「復興」もしくは国土強靭化を見て…(2019.09.17)
コメント