« 四電前抗議行動に、福島でたたかう青年登場! | トップページ | 地方自治をぶっ壊す「大阪都構想」(後編) »

地方自治をぶっ壊す「大阪都構想」(前篇)

 さて、2日の日に用事があって関西に帰り、翌日辺野古に基地を絶対つくらせない大阪行動 が「中之島まつり」にブースを出していることを思い出して、帰る前にちょこっと顔を出す…運動情報の交換の意味もある。
 さて、「中之島まつり」は連休中にちょこっと出かけるには良いロケーションであるためか、そこそこ人は集まる…で地下鉄を降りた淀屋橋の歩道のところでは、5月17日に住民投票が行われる「大阪都構想」に賛成するグループ、反対するグループがビラまきをやっていた。一応、「両方の言い分」を聞いてこのブログ記事をつくると・・・
Sdsc03003

まず「賛成派」のチラシ…というか、裏には「大阪は変われると信じている」大阪維新の会代表 橋下徹 と書かれているため、実質は「維新」の宣伝隊と思って間違いない…シンボルカラーはオレンジのようだ。当然、金もあるので立派で枚数も多い…
 構成としては、①「大阪都」にする議論は過去からあったが意見がまとまらず ②大阪はいろんなものが二重に開発され、無駄になってきた大阪のまち③府と市で一本化される広域インフラは未整備のまま・・・その結果④大阪の成長戦略を一本化できず、企業がにげていく大阪 と論が進められている。

 しかし②で上げられた大阪府と大阪市が大規模開発でつくったものとしては 

 府:りんくうタウンゲートタワービル VS 市:テクノポート大阪WTC
 府:グランキューブ VS 市:インテックス大阪
 府:ドーンセンター VS 市:クレオ大阪
 府:府立中央図書館 VS 市:市立中央図書館

のような、いわゆるバブル期に構想され、イケイケで建設されたようなものばかり…別に「二重行政」でなくても、こんなことは起こり得ただろう。また、ドーンセンターなんかは、我々市民運動的なところもけっこう利用している…大阪市・大阪府ふらいの大都市であれば、そのぐらいの公共施設は多いほどありがたい。また、図書館なんかも、「県庁所在地」だったら、県立と市立の図書館ぐらいあるだろう。実際、私は温水プールで水泳をすることがあるのだが、今、高松市の温水プールは改装中であり、この前は県の温水プールに行った…「二重行政」バンザイ(^^)である。

③のインフラ未整備について、「東京の地下鉄」は民鉄やJRと相互乗り入れをしているが、大阪市営地下鉄は乗り入れがなされていない、東京は環状高速道路が3本も整備中であるが、大阪は阪神高速の淀川左岸線が出来ておらず、ミッシングリンクとなっている…ことが上げられている。
 確かに「大阪市営地下鉄」は「市営モンロー主義」と言われる政策を取り、建設費の安い第三軌条方式でひたすら建設しまくったため「相互乗り入れ」は堺筋線の阪神電車だけである。だが「二重行政」でない東京都はどうか、東京メトロ(元営団地下鉄)と、都営地下鉄が別個に路線を持ち、運賃体系も違う…東京ももともと「山手線以内」に民鉄はターミナルを作らない…という不問律があったらしく、高度成長期に人口が東京に集中し、ラッシュを緩和するため「相互乗り入れ」をするようになったに過ぎない。
 環状道路については、まず東京圏の3本の環状道路と、阪神高速道路の淀川左岸線では地図のスケールが全然違う…しかも東京の環状道路は、内側の中央環状線が首都高速道路、東京外かく環状道路がいわゆるNEXCOグループ(昔の日本道路公団)、その外の首都圏中央連絡道路(「圏央道」と一般的に略される)は、NEXCOグループと国土交通省がちょっとずつ整備しているシロモノ…で「中央環状線」にしても、やっと今年に「全通」したものであり、東京外かく環状道路や圏央道は、反対運動もそこそこあって進んでいないところも多い…阪神高速道路も含め、いわゆる昔の「道路公団」と国土交通省のお仕事なので、様々な「政治的」なものも含んだ「国の政策」の一貫として作られるものであり、「二重行政」とは関係ない。

 次のページは、「財政難で行革が必要」なのにそれが出来ていない…だから役所・議会の作り直しが必要と訴える。そこで「大阪都」構想である…「大阪都構想の実現でみなさまが使えるお金は、府と市を合わせて4,000億以上sign03」なんだそうな・・・ハイ、ここですでにアウトですな。橋下自身が「大阪都構想の経済効果は1億円」と、はっきりと認めている…4,000億という「数字」がどこから出てきたのかは、全く分からない。
 これで「大阪都」は都市整備やインフラ整備、観光誘致を行い、解体された大阪市の特別区は、住環境の整備や高齢者福祉、子育て、教育といった「身近な」行政に特化するというもの…なるほど、「大阪市」を解体してその予算をつぎ込めば、「大阪都」が使えるインフラ整備のお金は出てくるだろう…だが、「福祉・教育」に使える金は今のまま…だったら別に「今のまま」でエエやん。
 次のページは、「大阪都」になれば、もっと行政が身近になりますよ、税金も公共料金もそのままですよ(そりゃ最初から「税金や公共料金を、上げる」と言う政治家は居ない…橋下が「敬老パス」を廃止し、様々な「福祉切り捨て」をやってきた「現実」を見られよ。あと、特筆できるのは「大阪の特別区」が持つ権限は、東京の特別区が現在持つ権限より多い…ということ…これ「だけ」は「評価」できそうだが、特別区の仕事が増加するだけでもあろう…そして極め付けなのは「効率的な職員配置を実現」して、今の大阪市の職員数13,544人を、11,652人にまで減らすということだ…オイオイ、役所増やして役人の数を減らして、きめ細かな行政サービスが出来るのか?おそらく「外注化」や「派遣・請負労働者」を活用して、経費だけ削減するということだろう。これは労働者階級にとっては「労働条件の切り下げ」につながるし、また「外注化」「請負化」の中で、新たな「利権」が発生することは、間違いない。

では、今度は「反対派」のチラシを見てみよう…

|

« 四電前抗議行動に、福島でたたかう青年登場! | トップページ | 地方自治をぶっ壊す「大阪都構想」(後編) »

たたかいとかくめい」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1094529/59874578

この記事へのトラックバック一覧です: 地方自治をぶっ壊す「大阪都構想」(前篇):

« 四電前抗議行動に、福島でたたかう青年登場! | トップページ | 地方自治をぶっ壊す「大阪都構想」(後編) »