« おもくそ馬鹿!ネトウヨの「7月9日に在日は皆強制送還」というデマ | トップページ | ミスチルは来ないが、山本太郎は来るでゲソ! »

「大阪に米軍基地を引き取る」運動に、半分くらい賛同する

 辺野古の新基地建設現場では、現在台風で一時「中断」しているものの、シュワブ前座り込みが始まって1年経つ今も、攻防が続いている。
 そんな中、朝日新聞や沖縄タイムスで、興味深い記事が発せられた…大阪の市民団体が、「大阪に米軍基地を引き取る」運動を立ち上げたということだ。タイムス+より
「大阪に米軍基地を引き取ろう」市民団体結成、沖縄への思い
 沖縄に押し付けてきた米軍基地を引き取り、差別をやめたい-。そんな思いで大阪府民が市民団体「引き取る行動」を結成した。大阪で10年間、辺野古新基地建設に反対する運動を続けてきたが、国の作業が進む中で、長く悩み抜いた末に「本土は平等に基地を負担すべきだ、という沖縄の声に応えなくては」と決意した。今後、米軍基地がない大阪府内で在沖米軍基地の移設先を検討し、首長に引き取りを要請する予定だ。

 結成の中心は福祉職員の松本亜季さん(32)。学生時代に辺野古で座り込んで抗議に参加したのを機に、2004年から、JR大阪駅前で毎週「辺野古に基地を造らせてはいけない」と呼び掛ける運動を始めた。当時は本土移設に賛同できなかった。反戦平和の理念に反すると思ったからだ。07年からは、沖縄県系人が多い大阪市大正区のエイサー祭りの会場で基地問題の展示に関わるようになった。
 しかし辺野古の状況は好転せず、次第に「本土の人々は問題を承知の上で基地を沖縄にとどめようとしているのでは」「これ以上同じ抗議の言葉を書き続けられない」と悩みを深めた。関西に住む県系人たちが催す講演会に足を運び、沖縄の過重な基地負担を植民地や差別の視点で捉えて本土移設を訴える県民の話を聞く中で「私も安全圏に住んで平和を享受しながら、沖縄に基地を押し付けて差別してきた一人」と考え発言するようになった。
 今年3月、大阪駅前で共に新基地建設反対を呼び掛けた自営業の前野覚さん(43)らと「引き取る行動・大阪」を立ち上げた。前野さんは「本土移設が必要だと感じてはいたが、運動の輪をどう広げるか葛藤していたので心強い」と語る。
 活動の第1弾として12日、本土移設に「YES」と応える新著を出した高橋哲哉・東京大学教授らを招き、大阪市で講演会を開く。共催を呼び掛けた「沖縄に基地を押しつけない市民の会」の金城馨さん(62)は「日本人と沖縄人が対等な関係を築く一歩にしたい」と話す。問い合わせは金城さん主宰の関西沖縄文庫、電話06(6552)6709。


 今日、関西沖縄文庫 の講演会が行われたわけだが、当然高松に居る私は参加してないから、どんな人がどれぐらい集まったかは分からない…しましmixi上で沖縄問題を取り組んでいる人とは、論争になった・・・曰く、「この運動は間違っている」「基地はどこにもいらない!というのが私たちの運動のあり方ではなかったのか?」「京都には『Xバンドレーダー基地』がある…これに反対する関西圏の運動と、どう整合性が撮れるのか?」と…

 ぶっちゃけた話を言おう…この記事に出てくる2人と私は、辺野古に基地を絶対つくらせにない大阪行動 で、4年ぐらい行動を共にしてきた仲間である。そしてその活動の中で、いわゆる「ヤマトゥ」の沖縄への基地押し付け問題…「構造的沖縄差別問題」をどうするのか?ということは何度も議論されてきたし、「大阪で基地を引きうけよう」という運動が提起されることもあった。

 「反戦・反基地」運動の原則・・・「基地はどこにもいらない」は、日本の場合、「日米安保体制」を打破してこそ、実現する・・・では現在の反戦「市民運動」や「反安保。日帝打倒」を掲げている全ての党派に、それを実現する「力量」があるのだろうか?いや、市民に対して「沖縄に基地が集中していることは、構造的沖縄差別である。」と言い切っているだろうか?

 運動内だけでは言えても、なかなかそこまで「実現」してはいないのが実情だろう…それどころか「沖縄の反基地運動をやっている」ことが、「沖縄差別」をことさら見ないことへの「免罪符」として成り下がっていないだろうか?

 現在、盛り上がっている「安保法制改悪反対運動」も、根本的には「日米安保(日米同盟)を認め、自衛隊や米軍の「存在」を認めた上での運動ではないのか?(だからダメだという話ではない)・・・いつになったら「安保」を破棄して、全ての米軍基地を沖縄から無くすことが出来るのか・・・答えを出せる「反戦・反基地運動家」はいないだろう。

 もちろん、今起こっている「運動」が、日本の対米従属・安保体制を乗り越える「きっかけ」となるかも知れない。若者の団体SEALDs も、その綱領的な文章があまりにも「戦後民主主義」的な平和運動にどっぷりつかっているようなものであった(事実、この綱領的文書には、左派からの「批判」もそれなりにある)としても、彼らの何人かは実際「辺野古の現場」に行ったこともあるらしく、その中から「構造的沖縄差別」論を感じ取り、それも無くさなければ「本当の平和は来ない」と考える人も出てくるだろう。

 しかし今の「ヤマトゥの世論」では、辺野古基地建設が「強行」されるか、辺野古は止めても「普天間」が固定化されるかが関の山であろう(今、安倍政権を「実力」で倒すと、また別の方向性が見えてはくるが…)

 「ヤマトゥ」の世論に大きな「ショック」を与え、真剣に「沖縄差別」解消に向けて動いてゆくためには、どうしても「大阪で基地を引き受ける」運動が出てくる必要があるのだ。それを、これまでの「反戦・平和・反基地」運動の論理を長々と引用して「批判」「非難」することは簡単だ…しかし私はこの運動を「間違っている」と、一概に非難することは出来ないし、そういった人たちにむしろ問いたい…「では私も含め、いつ安保を廃絶して沖縄から基地を無くすということを、沖縄の人に名言することが出来ますか?」と…

 彼らは「沖縄差別」を問うために、あえて既存の運動から「批判・非難」を受けてでも、やらなければならない「汚れ役」を引き受けたのである。その精神・心活きを簡単に退けることは、誰にもできないことである。

 一応、私も「新左翼シンパ」ではあるから、究極の目的は「安保粉砕・日帝打倒!」であり、沖縄については「沖縄の自己決定権の確立」である・・・その「後者」を妨げているのが、「構造的沖縄差別」問題である。
 だから私は「大阪に引き受ける運動」について、全面的賛成こそはしないものの、こういった運動もあり得るし、やる意義はあるのだと、大いに主張したい。

参考として、次のブログのリンクを張りつけておく
前田朗氏のブログ…植民地主義からの解放のために
憲法9条擁護と言いながら、実は本土(ヤマト)の国民の圧倒的多数が日米安保条約を是認し、米軍基地を容認している。日本防衛のために米軍基地が必要だと言う。しかし、「自分の所には持ってくるな」。つまり、米軍基地は沖縄に置くべきだと考えてきた。基地押しつけは日本政府やアメリカ政府だけではなく、日本国民の選択でもあった。

私の過去記事 基地を引き受ける気概もないのに、何が日米安保ですか 

|

« おもくそ馬鹿!ネトウヨの「7月9日に在日は皆強制送還」というデマ | トップページ | ミスチルは来ないが、山本太郎は来るでゲソ! »

かくめいのための理論」カテゴリの記事

コメント

この日の集会には、約220名が参加したとのことです。沖縄タイムス+
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=123985

「重たい」あるいは「異端の」集会の割には、人が集まったほうだと思います。

投稿: あるみさん | 2015年7月14日 (火) 21時06分

私、参加しました。その一月前に高橋氏の講演が有りそれに参加してこの話に興味を覚えたのがきっかけです。
ただ、高橋氏の講演の時は刺激的な話で運動の高揚に役立つかなぁという程度の認識でしたが、まさか引き取る運動まで行くとは思いませんでした。

会自体は、半分くらいは県出身者かなぁ。こういう集会にしては若い人が多かったですね。大阪行動の方は2~3名見かけましたが、怒り心頭のようで参加されていませんでした。その数名の方々も怒り心頭のご様子でした。質問の機会を与えられませんでしたから。裏切りと映っているようです。
引き取り行動の代表のお二人は、もう長い事大阪行動の活動をされていない方のように聞いております。現実にこれからこの運動の中心はあるみさんもよくご存じであろう方が,中心で引っ張ると思います。
マスコミの注目は集めやすいと思います。テレビ大阪も来ていましたから。反権力闘争ではないので、参加のハードルも低いでしょうし。
私はやはり支持は出来ないですね。
足を踏みつけられながら連帯を強制されてきた沖縄の思いには応えたいのですが、思いは分かるが運動に参加は出来ないという立場になるでしょうね。30%ぐらいの支持でしょうね。
差別者と言われても出来ないものは出来ないと言う事になってしまいそうです。
それとオール沖縄にどう対応していくかも課題になりそうですね。難しい状況になったと思います。突きつけられる課題は多いです。

投稿: T | 2015年7月15日 (水) 00時23分

Tさん、集会の報告ありがとうございます。
「大阪行動」から来ていた人は、怒り心頭でしたか…まぁ、それも仕方ないですね。
ただ「大阪行動」そのものは、いわゆる「場」の運動ですから、来るもの拒まず、去る者追わずなので、大きな摩擦は生まれないでしょう。
あと「代表の二人」ですが、もともと仕事とかの都合があって、毎週土曜日に熱心に来るほうではありませんでしたが、「署名提出行動」やその他イベント等には、しっかり来ていましたね。実は松本さんには、5月に「中之島まつり」での「大阪行動」のブースでお会いしましたよ。「引き受け運動」については、何も言わなかったですけどね。

あと、この運動が「本物」になるためには、高橋氏のような「イデオローグ」だけでなく、アドバルーンにならないためにも、ぜひ精度の高い「普天間代替施設」の青写真を書いてもらいたいものです。そのためには「軍事評論家」「軍事ジャーナリスト」の意見も聞かなければならないでしょうし、「基地と街づくり」の関係も提示しないといけないわけで、相当ハードルが高いのではないかと改めて思います。

 いずれにせよ、Tさんが
>思いは分かるが運動に参加は出来ないという立場になるでしょうね。30%ぐらいの支持でしょうね。とおっしゃるよう、私はあえて「半分くらい支持」と表題には書きましたが、おおむねそんなところに私も落ち着くでしょう。原則、私は「普天間無条件撤去」を目指しますから…

投稿: あるみさん | 2015年7月17日 (金) 20時32分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1094529/60716737

この記事へのトラックバック一覧です: 「大阪に米軍基地を引き取る」運動に、半分くらい賛同する:

« おもくそ馬鹿!ネトウヨの「7月9日に在日は皆強制送還」というデマ | トップページ | ミスチルは来ないが、山本太郎は来るでゲソ! »