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2015年安保闘争の中間総括(その3)

 さて、「安保法制」は形式的であれ議会を通り、安倍政権は「米国とともに戦争ができる国」づくりへのクーデターを果たしたわけであるが、今のところ「反対運動」側の「落ち込み」「無力感」は見られない…この連休中や週末にも、異議申し立てのデモや集会が開かれるし、「SEALs」やその他団体、野党も含め早くも来夏の参議院選挙を見据えた行動を開始しているようだ。典型的なのは日本共産党の「戦争法(安保法制)廃止の国民連合政府」の実現をよびかけます において「日本共産党は、「戦争法廃止の国民連合政府」をつくるという〝国民的な大義〟で一致するすべての野党が、来るべき国政選挙で選挙協力を行うことを心から呼びかけるとともに、その実現のために誠実に力をつくす決意です。」と述べている。報道によれば、例えば共産党が全選挙区に候補者を立てる方針を改める・・・というようなことも言っているようだ。一応その前提として、「安倍政権を追い詰め、すみやかな衆議院の解散・総選挙を勝ち取ろうではありませんか。」とも呼びかけている。
 その他のグループが「次の選挙」に向けているのは、とりあえず来夏の参議院選挙である・・・しかし10か月近くこの「安保闘争」が今の勢いを続けることは、かなり大変なのではないか?とも思う。与党側がなりふり構わず「ポピュリズム的経済政策」をとってバラまきを行い、「消費税10%棚上げ」なんてこともやれば、しぼんでしまう。また、今回国会前や街頭で行動してきた「普通の人・学生」は、すぐに普段の生活に戻ってしまうだろう。

 共産党の掲げた「(共産党が引く)野党共闘、国民連合政府構想は、わりと今行動している人にとっては好意的に受け止められているようだ…「あの共産党が…ここまで言うか!」ということである。

 ただ、共産党主導で「野党共闘」ができるかどうかは、非常に厳しいと思う…民主党は右から左までいるが、左は「市民運動系」であるし、右は右で自民党以上の「軍事優先主義者」もいる。「維新」や「日本を元気にする会」なんかは問題外であろう。「生活と山本太郎・・・」は、太郎君をどう口説くかということと、「小沢一郎を総理にする」という取引ができればなんとかなりそうだが…それでもまだ小勢力だ。
 それよりも「野党共闘」の段階で、共産党の看板…「安保政策」「反基地」などに曲がりなりにも取り組んできたものを、降ろすことも出てくるだろう…そうすると、過去の社会党が「自衛隊は合憲」と認めて政権入りして以降、あっという間に支持者を失って凋落・・・ということにもなりかねない。(もっとも、「中央集権的組織運営」によって、そうはならないかもしれないが…)
 最も危惧されるのは、沖縄・反基地闘争からの「召還」である・・・沖縄現地ではまだ「闘おう!」と党員や支持者が頑張っているのを、見捨てることにもなりかねない…それぐらい危険な賭けでもある。

 と、いうことは逆に、「安保は沖縄から」というふうに考えればよい…「安保法制」で一番危険度が増すのは、米軍基地が集中している沖縄である。また、対中国戦争の最前線として、宮古、石垣には自衛隊配備、お隣の奄美大島には、ミサイル基地が設けられようとしている…ここで「集団的自衛権は『違憲』だが、個別的自衛権は『合憲』」というところの分岐も起こる。さしあたっては「日米安保自体は必要」と考えている翁長知事路線のもと、「辺野古基地建設反対運動」を本土で盛り上げつつ、「安保闘争」を継続し、安倍政権打倒を目指すのが近道だsign01また、不屈に闘い続ける沖縄県民から、ヤマトゥの人々が学び、それを安倍政権打倒の力にするのだ。

 もちろん、この「一点突破、全面展開」方式だけでいいとは言わない…様々な手がある。「違憲訴訟」もそうだが、「廃止法案の提出」方法もある…「違憲訴訟」よりも簡単であり、かつイラク特別措置法においては民主党から3本、廃止法案が出されたことがある。衆参の「ねじれ現象」もあって、衆議院本会議では通らなかったものを、参議院では通すことが出来た…もちろん廃案になるが…議会での議論を通し、それを国会外の民衆が支えることによって、「安保闘争」の盛り上がりを維持しつつ、「誰が民主主義にとって味方なのか、敵なのか」をあぶりだしてくれるであろう。なお、廃止法案の提出についてはここ に詳しく書かれている。

 とりあえず、ブルジョワ法的、制度的内での闘い・・・はこれで展望が開けるのではないだろうか?

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かくめいのための理論」カテゴリの記事

コメント

なるほど、

対中国用の防衛力整備だとキッチリ理解した上で、
防衛力整備に反対してるんだな、

おもしろい、

中国が対日海洋戦略を修正して、武力を海外に展開しなければ、
防衛力が無くても、日中戦争は無い、

中国共産党が武力で他国を押さえつける、政治手法を変えることができれば、
防衛力が無くても、日中戦争は無い、

武力の少ない所・無い所に人民解放軍(笑)はくるよ、
チベット・ベトナム・フィリピン・ブータン
みんな侵略だ、人民が望まない侵略を、中国はする。

この現実から目をそらさずに、平和を考えてくれ、たのむ。

投稿: いちななし | 2015年9月23日 (水) 07時34分

ふたつぐらい聞くが、ベトナムは地上軍、空軍はソ連からかなり援助を受けていましたよね…それでも中国が攻めてきた(中越戦争)…これはソ連と中国が「対立」している所に、統一ベトナムがソ連寄りになったという「イデオロギー的理由」がありましたね。今の日中間に、そんな対立ってあるの?
 そもそも、資源も何もない日本を、わざわざ海を渡って占領統治(何もない無人島を占拠するのはともかく、人がそれなりに住んでいる所を統治するのは難しい)する利益が、中国側にありますかね?
 チベットの場合、辛亥革命後の中華民国政府も「チベットは独立国ではなく、中国領」と考えておりました。(だからあそこの問題は解決が難しいのです)あとブータンは国境紛争でしょうが、国境紛争なら中国は強いソ連軍とも過去にやってましたね。
納得のいく説明を、お願いしますね(^^)

投稿: あるみさん | 2015年9月23日 (水) 17時10分

対立事項と、利益としては、
尖閣諸島を中国の領土として欲しているのに加え、2013年より、
沖縄を日本の領土としてみなさない、旧琉球王国として冊封体制内の土地として扱う戦術にでている、
これは、中国の第一列島線の内海化に属する戦略の一環で、
太平洋に、中国海軍の展開力を与え、アメリカと対抗し、
2020年までに第二列島線内の制海権を確立するという、れっきとした
中国人民解放軍の国防指針です、
沖縄を含む第一列島線を内包する領域の領有化を目指す事は、
重大な日中対立事項ですね。

2つ目についてだが、相変わらず我田引水の解釈をする人だなあ、弱いとこに「しか」来ないなんて書いてないでしょう、弱けりゃ当然来るよってことです、(中ソ戦争知らんとか有り得んでしょう)、それに、ブータンは軍を持たず、一方的に軍隊によって領土を取られてるだけですね、
つまり、中華人民共和国は、武力侵攻で政治問題を解決する国だって事です、

隣国として、防衛力を整備しましょうってのは、しごく真っ当な政策ではないですかってことですよ。

投稿: いちななし | 2015年9月23日 (水) 20時04分

ごめんなさい、
かんちがいしてました、ブータン軍ありますね、
失礼しました。

投稿: いちななし | 2015年9月23日 (水) 20時10分

他にも勘違いが無いか確認してたんだが、

よくよく見てみると、あるみさんの指摘した中国軍は強い奴らとも国境紛争の戦争するってのは、
日本にとっては、さらにタチが悪いってことだよなあ、

もっと強い軍隊と安保同盟が必要な、理由の補強になっちゃうよね。

投稿: いちななし | 2015年9月23日 (水) 20時46分

ちょっと不思議なんだが、中国がする戦争は普通に容認してるよね、しょうがないって感じで、
解放軍に殺された人に関しても、別に気にしてないようだし、

中国は良くて、日本と米国はダメって事だよね、
「戦争いやだ!」の主張に対して、全然つりあわない態度だよね、戦争そのものには反対じゃないんだからさ、

単純に、沖縄は中国に占領されろ、又は独立して中国と同盟しろって主張のほうが、わかりやすいじゃん、
革命的祖国敗北主義を主張してるし、沖縄の基地にも反対してるんだから、
「日米が防衛するのは反対!中国の侵攻はOK!」って書かないと意味不明でしょ。

投稿: 出先からななし | 2015年9月24日 (木) 16時42分

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