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2015年安保闘争の中間総括(その4)…革命的左翼は何をなすべきか?

 さて、このシリーズも〆に入らないといけない…この度の「安保法制」反対運動の盛り上がりに対し、いわゆる「新左翼」「革命的左翼」は何をなすべきか?ということである。(これを書かないと、はっきりいってこのブログの存在意義がなくなるからだ)

 「安保法制」との闘いは、来年夏の参議院選挙…そこに安倍政権は「衆参同時選挙」を「改憲」を主要課題として取り組むとも報道されているが…に集約されつつあある情勢だということは間違いない。
 ここで「新左翼」「革命的左翼」の取りうる立場は何か?ということである。現状では「SEALs」的な「立憲主義を守れ」「憲法守れ」…という、とりあえず現行の「日本国憲法」下での「民主主義体制」を確立させる、いわば「民主主義革命路線」に、日本の運動は進んでいくと思う。共産党の大胆な「国民連合政府」構想もその一環である。

 しかし、山本太郎議員も指摘しているよう、これは「経団連(資本主義)」と「対米従属(戦後民主主義の基本をなす原理であり、かつ日本帝国主義が生き延びるための原理でもある)」

 だから、日本国内の「民主主義」や「立憲主義」を確立させたところで、「戦争法」の根幹がゆらぐわけではない。端的に言えば、「SEALDs」代表の奥田氏が参議院の参考人によばれて「自衛隊は違憲ではない」と言ったとこに明確に示されている。そう、「憲法解釈」でなく「憲法を変えて」しまえば、安保法制は「違憲」ではなくなる。
 その「憲法改正」は、何も自民党改憲案のような、憲法をすっかり違うものに変える必要はない…9条だけ現状に合うよう、変えればいいだけだ。「1.侵略戦争の放棄 2.最低限の自衛力保持 3.集団的自衛権を認める 4.(何かの歯止め事項)」というふうに…

 だから「新左翼」「革命的左翼」のなすべきことは、いま盛り上がっている「民衆の意識」に対して、積極的に働きかけ、「民主主義を阻害しているものは資本主義(帝国主義・新自由主義)」社会である」・「戦争も原発も、資本主義(帝国主義・新自由主義)」が根本の原因である」ということを、宣伝・扇動し、「真の解決策は、資本主義社会の転覆・・・共産主義社会(あるいは自らが社会の主人公となる社会)…の実現である」ということを、実際の運動の中で示すことである。

 もちろん、そのためには、「過去の負債」の清算をなさなければならない…と同時に、そういったことができる「新しい党(みたいなもの)」を早急に作るべきである。

 「過去の負債」とは、「革命」とは関係がほとんどなかった、いわゆる「内ゲバ体質」の総括と自己批判である…日本の社会情勢において、対立する「党派」や「団体」を「暴力でつぶす」ということは、完全に受け入れられないのは明白である。とはいえ、これは大変難しい作業である…多くの新左翼党派からみれば「革マル派」というのは完全に「自党派のためなら、資本家とも手を結び。「革命的党派」を襲撃してきたことは事実であるし、いわゆる「内ゲバ反対」の第四インターも、中核や解放派が革マルにやられていたからこそ、「安心」して「内ゲバ反対」と言えた…すなわち中核や解放派が革マルに「解体」されていたら、その刃は第四インターに向けられていた可能性が非常に高かったということだ…ただし「中核派」(革共同再建協議会も含む)」が、革マル以外の諸党派、ノンセクトグループに対して総合的な自己批判を行うことは確実に必要である。
 かといって、「暴力革命」を否定する必要なない…今回の反安保闘争でも、9月16日には13人もの逮捕者が出た…また、強大な権力を持った「政府」が「憲法」を破壊して民衆に襲い掛かってきたとき、それにたいしてあらゆる手段をもって抵抗・反撃する権利が、民衆側にはあり、それをやらなかった民衆は必ず負ける。(よっぽど政府が統治能力を喪失していない限り)

 で、こうゆうことができる「新しい党(みたいなもの)」とは何か…革共同再建協が発足したとき「自らが考える共産主義者」というものを提起した…すなわち第二、第三インターのように、「上からの指導」で動く共産主義者であってはならない…そういった組織が必要だとうことだ…これは再建協議会を結成したグループが、長らく腐敗した党中央の清水、天田、安田…そして彼らからお墨付きをうけて「地区党」を「支配」してきた「与田体制」を自らの手で打倒し、その原因を「反省」した結果、出てきたスローガンである。

 これは「動員」ではなく、個々の判断でデモや集会に出てきた「無党派」層に、きっとひびくハズだ。彼らもまた「自ら考えて」デモや集会に出てきたのだから。

 とりあえず「革共同再再建協」を事例にだしたが、この思いは、昨年「共産同統一委員会」が出した、「左翼共同闘争論」とも呼応するものである。

 あと、「新左翼」「革命的左翼」の役割はそれだけではない…中国バブルが崩壊しはじめ、資本主義がクラッシュしかけているところに、それを「左から支える」のではなく、足をくじいて倒してしまわわなければ、民衆の生きる方法は無いsign03と、はっきりと示すことである。「日本国憲法」で守られている民衆の諸権利も、「クラッシュした資本主義が生き残る」ためには、無残にふみつぶされてしまう…それを「憲法」を根拠にしながらも、それが祖y呈していたものとは「違う」システムで民衆を支え、活性化し、やがては「社会の主人公」として生きるための「手助け」をしながら、「資本主義・帝国主義・グローバリズム」を打倒してゆく「足がかり」を作らなければならない。実際、パレスチナ・ガザのハマスはそれを実行することができた…だからガザではハマス政権が成立し、今日まで持ちこたえているのだ。

 当面の「革命」は、「ブルジョワ民主主義革命」の枠内で進む…そこに大胆に「プロレタリア民主主義革命」を持ち込む…当初は「ブルジョワ民主主義革命」が勝つかもしれない…そこから新たに「プロレタリア革命」の芽を出し、息吹を吹き出すこと…これが「新左翼」「革命的左翼」の任務である。 

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かくめいのための理論」カテゴリの記事

コメント

何の不自由もなく、ただ毎日がなんとなく繰り返されている、それが私の人生です。
その人生の中で家族や友人などはかけがえのない大切な存在です。
その存在が、どのような理由であれ暴力によって亡きものにされたら…
革命に暴力が伴うことがやむを得ないなどという考え方は、幼稚過ぎるお粗末なものです。
やむを得ないということが変わらないのなら、革命などしていただかなくて結構ですので、他人のささやかな幸せを奪わないでください。
そう思います。
あまりにも無責任ではないですか?
あるみさんのことですから、もちろん前提は「対話」でしょうけど。

投稿: 平行四辺形 | 2015年9月26日 (土) 23時10分

根本的なことを聞かせてもらう、

革命勢力に、安全保障上の戦力は不用なのか?
対中国用の防衛力は、不要なのか?

という、原点の疑問です、

同一人物が服を着替えたら、言う事が変わりましたでは、
傍から見たら、単なるコメディーですよ。

革命のために、便宜上反安保と言っているのなら、
民衆を騙して運動に利用しているだけですね、

そこらへんのことを、各人民は黙って見ているのですよ。

投稿: いちななし | 2015年9月27日 (日) 02時56分

まず平行四辺形さんへ…
>革命に暴力が伴うことがやむを得ないなどという考え方は、幼稚過ぎるお粗末なものです。
というのは、逆にあなたのおっしゃる
>存在が、どのような理由であれ暴力によって亡きものにされたら…
という「亡きものにする」国家権力・資本主義体制からの暴力に対抗するための「暴力」なのです。
あなたのおっしゃる
>何の不自由もなく、ただ毎日がなんとなく繰り返されている、それが私の人生です。
が、「国家・資本」の「暴力」によってつぶされるのが、「革命的情勢」なのです(その「暴力」は「国家権力」によって「合法化」されます)…その「だだ毎日」を国家や資本が保障することが出来なくなった時…そこで民衆は立ち上がるのです。
 過去の様々な「革命」も、そうして育ってきたのです。典型的な事例が、1017年ロシア2月革命ですね…無理な大戦に参加して、国民が飢えと貧困に叩きこまれた時、多くの民衆が「暴力的」に立ち上がり、「ツァーリ―」体制をぶち壊したのですから。そういった民衆の動きを「暴力は良くない」と「革命党」が始めから制動をかけることは、許されないのです。

投稿: あるみさん | 2015年9月27日 (日) 21時25分

 続いていちななしさんへ…「革命的情勢」というのは、今や世界をほぼ同時に襲います…日本だけが「革命」を起こして、それで安泰…というわけにはいかんのです。「日本革命」は確実に中国、ロシア、アメリカ等の「大国」伝播します…というより、「共産党一党独裁」の中国で、「革命」が先行する可能性も高いのです…そんな中で「中国共産党政権」が「外征」など出来るわけが無い。資本主義体制の枠組みで出来た「国家」を「防衛する」という見方自体、誤りです。
 あえて「国防」ということをいうなら、日本革命が先行した時に、他の「資本主義国(中国も含む)」が、旧ロシア革命の時に「干渉戦争」をしかけるくらでしょうか…ただ、あの「干渉戦争」には「大義名分」がありました…ロシア内にいる「チェコスロバキア軍」(ドイツと戦っていた)…しかし「日本革命」において「攻め込まれる」大義名分が無ければ、どっこも攻めてはこないでしょう。
 革命後は「安全保障」ではなく、「日本革命」と、そこから拡散した「世界革命」を、帝国主義・スターリン主義国家から「防衛する」という任務がでてきます…それこそ、「暴力」で権力を撮った階級が新たな「軍(日本の場合は自衛隊になります)」を組織し、攻めてくる国家下の「民衆」を宣伝戦で味方につけながら「戦う」という構想しかありません。
 もう一度言います…革命的情勢…が来たとき、それまでの「資本主義・スターリン主義」「国民国家」という概念は崩れます…だからここでは「暴力」を否定していないわけです。お分かりでしょうか??

投稿: あるみさん | 2015年9月27日 (日) 21時42分

まったくわからん。

説明するつもりがあるのか?
願望と憶測しか書かれていないぞ、

あるみさんは、
革命後も軍隊を持つ、革命は武力で守る、
と言っているんだよな?

そこを確認したかっただけなんだよ。

投稿: いちななし | 2015年9月27日 (日) 22時43分

あるみさん、おっしゃりたいことは分かりますが、国家権力とは何を指しますか?
例えば自衛隊、海保、警察などの機関ではないのですか?

そして、国家が革命的状況を「テロ」と判断すれば鎮圧する部隊が派遣される…その部隊を国家権力と言うのではないのですか?

部隊員にも何の罪もない家族がいませんか?

悲しみませんか?

政治とは仮に100人の人がいれば、100人を幸せにしようとすることを目指し続けるためのものです。
しかし実際は、100人のうち、満足、やや満足、どちらでもない、やや不満、不満などの段階ごとに分ければ満足と答える者はほんの一握りになるでしょう。
それでも政治は100人の幸せを目指し続けるのです。
あるみさんの言う革命的状況の後の政治は、資本主義の今の日本よりも、より満足に感じる人間は増えますか?
資本主義に生きる日本人の一体何割があるみさんの考える政治に満足すると思いますか?

というよりも、日本人の何割があるみさんの考え方に賛同し、資本主義の破壊を望んでいると思いますか?
過去の革命を例に出されていますが、その際に振るわれた暴力を正当化することは誰にもできないはずです。

やむを得ないというのは、やむを得ない状況に至って初めて使える言葉です。
それを正当防衛と言います。

前提として、暴力を認めている時点で、私の平穏な人生を阻害する可能性のある危険な思想と感じます。

日本がどのように理屈をこねくりまわそうと、過去の戦争で他国を侵略し、他国の人間を殺したことは正当化できないことと同じなのです。


長文失礼致しました。

投稿: 平行四辺形 | 2015年9月27日 (日) 23時04分

連投すいません。

私、あるみさんと話をするの面白いです、あるみさんが不愉快でしたらすいません、コメントしないようにします。

投稿: 平行四辺形 | 2015年9月27日 (日) 23時07分

私的な総括で心苦しいが、
あるみさんの論をまとめる、土台の砂一粒にでもなればよいかなあと思うので、
恥を忍んで書く、

左翼の内ゲバとは、建物のデザインの良否なのね、
古い建物はぶっ壊して、みんなで、新しい建物を作ろうというところまでは、合意が出来てる、
しかし、どのような建物を作るのかに関しては、

関係者がそれぞれ、バラバラの図面をもって、
「この案とこのやり方がいい」と言っている状態なのですね、

雨露しのげず、崩壊の危機にある建物ならば、後先関係なく、ぶっ壊せという意見が大勢でまかり通るでしょうが、現代の日本ではそうもいきません、

左翼勢力の力を結集するには、
現状の建物の解体と新しく作る建物の図面案を、

「デザインコンペ」で決め、意志の統一を図る必要があると思うのです、

意見を出し合い、修正し、決定する、その案を皆で推進する、

このたぐいの手続きをふめない運動は、
いままでと同じ轍を踏み、バラバラのまま尻切れトンボになって終息してしまうのではないかなあ、と思っています。


投稿: いちななし | 2015年9月29日 (火) 10時38分

ハマスを肯定する時点でアウトです。せめてPFLFなら賛同しますが。

投稿: KF | 2015年10月11日 (日) 21時24分

親中核派の山本太郎のパフォーマンスは正直言ってイタリアのポピュリズム政党五つ星運動と大して変わらないように思います。
https://www.youtube.com/watch?v=lUZHjpV2AhU
(議場の屋上を占拠する映像などが映っている)

投稿: KF | 2015年10月11日 (日) 21時28分

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