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辺野古土砂搬出反対協議会総会

 昨日3日、長崎市の長崎県教育文化会館において、「辺野古土砂搬出反対協議会」の総会が行われたので、参加してきた。
 「総会」自体は3時からなのだが、1時からいわゆる「下打ち合わせ」があったので、そこから参加…
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ま、「協議会」自体は5月31日に発足していたのだが、事務局体制や今後の行動についてのお話し…ただし、参加団体が奄美大島から五島列島、北九州・門司から小豆島と広くわたっているため、ガチガチの組織にするのではなく、ゆるやかな協議体にしようということで一致…五島や天草なんかでは、今まで「辺野古基地建設」なんて考えてもいなかったところが、いきなりそれなりの運動体を立ち上げ、活動しているところもあれば、我が香川県のように、協議会ができてもほとんど何もしてこなかった(というか、高松の市民運動体では、脱原発と反戦争法以上の「別の課題」で運動をすることが無理という力量である)・・・ただ、この運動自体が、沖縄側からかなり期待されている運動なので、事務局体制はきちんとしておこうということになった。また、相互の連絡は、メーリングリストを作って行うものとした。

下打ち合わせを終えて、3時から「総会」に入る、マスコミの取材もあり、会議室は丁度よい具合に人が入る。
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まず、5月31日に作られた「協議会規約」の確認…ただし事務局体制は別途…年会費は団体1万円の他、個人会員も募ることとし、個人は3000円とした。(会費納入については、おっつけ事務局で口座を開設するとのこと)

協議会は、顧問2名…「播磨灘を守る会」の青木さんんと、「海の生き物を守る会」で、9月20日に小豆島にも来られた向井宏先生、代表は、共同代表(仮)の(仮)が取れて、そのまま「自然と文化を守る奄美会議」の大津幸夫さんと、元愛媛県議員の阿部悦子さんが付くことになった。

その後、各参加者の自己紹介…一人3分ぐらいでという「制限」がついても、これまでやってきた実績を言ったりしないといけないので、かなりの時間がかかった。
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各団体さんが持ってこられた資料…真ん中の天草のやつは上質できれい。その上の北九州の活動報告は、すごく分厚い。右の五島のチラシは、中学生にもわかるように書いたものだということだ。
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天草の採石場は、実は白亜紀の地層で、恐竜の化石や、その他昔の生物の化石がいっぱい出てくるところだそうな・・・天草自体日本ジオパーク に選定されている所である。
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門司では、こんなのぼりも作ったぞ~

もともとこの運動、奄美の採石場から辺野古にずりが出されるという問題に、大津さんが危機感をもったことから始まったようだ…奄美の砕石業者は、集落に通じる道路に土砂崩れを起こしても責任を取らず、行政も指導できない有様・・・もともと砕石法 というのがザル法で、あまり規制力が無い・・・そこで向井先生に来てもらって、採石場の前の海に潜ってもらうと、ほとんど生物が見られない、ヘドロのたまった死の海と化していた…ここで辺野古土砂搬出問題を話すうちに、どうせやるなら、関係する西日本の土取り場を巻き込んで、大々的にやろうじゃないかsign03と始まったのがこの運動らしい。で、向井先生から阿部悦子さんに話がいって、阿部さんが飛び回って大きくしてきたのが、この「土砂搬出反対協議会」運動なのである。そうゆう意味で、奄美の運動の果たした力は大きいのだ。
 大津さんは、ザル法である「採石法」を、自然環境に配慮した運用に変えていくよう、行政に働きかける、条約を作ってもらうという運動も必要だろうと定期された。
 また、阿部さんの動きは、環瀬戸内海会議 の人脈があったことも大きい…もともとバブル経済真っ只中の1990年、瀬戸内の乱開発を食い止めるためにできた環境保護運動団体のネットワークである…だから海の環境関係に強い人が多い…しかし「辺野古の問題が「我がことの問題」として気づかされたのは、阿部さんも含めてほとんどである。
 その中で、「環境」よりは「辺野古オンリー」で約9年やってきた私は、ちょっと「異端児」でもある…辺野古に基地を絶対作らせない大阪行動 でビラまき、署名取りをやり、高松で辺野古・普天間に基地はいらない高松行動 を一人団体でやり、かつ年に一度は辺野古現地に行き…というのは珍しいのである。ただ、北九州の運動も動き出したらすごくて、三上知恵監督の戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ の上映会を、6回もやったというところもある。

 ま、大阪で活動していたことから、なぜか五島の司会者の方から、「基地本土引き取り」について私に意見を求められた・・・まぁそこは「大阪の基地引き取り運動は、『大阪行動』の中から分派するように出てきたものだが、『構造的沖縄差別』論については大阪行動内でもずっと考えられてきたことだし、関西沖縄文庫 の金城さんともいろいろ話し合った結果、沖縄差別解消のための基地引き取り運動がでてきたのだろう…ただ、関西でも京丹後市の米軍Xバンドレーダー反対運動があるわけで、『反戦運動』の側から『基地引き取り』を言い出すと、別の反戦・反基地運動ができなくなるというジレンマがあってわやくちゃになる…とはいえ、「本土引き取り」=「沖縄に犠牲を押し付けない」ということは常に念頭においていなければならないだろう」というような話をした。後で総会に参加されていた、長崎県の平和運動センター?の方からは「基地はどこにもあってはいけないのだ」としごくあたり前の「正論」を言われたが、この件については未整理である。

 つづいて第二部が、夕方5時から開始…向井宏先生の「辺野古・奄美・小豆島の海底から見えてくるもの」
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内容は、小豆島での講演をもっと短くまとめたものであり、瀬戸内海と沖縄の辺野古・大浦湾は生物多様性に富んだ場所であること、大浦湾ではWWFが最近調査したところ、甲殻類の新種がゾロゾロ出てくるような場所であること、トキの「絶滅」については金をかけて対応するのに、絶滅危惧種のジュゴンに対して政府が何もしないのは矛盾しているということ、2020年の「愛知目標」、すなわち2020年までに海域の10%を海洋保護区に指定することに対し、政府は「漁業権の設定されているEEZは海洋保護区である」としたが、これは単に魚が取れるところを海洋保護区にしただけで、世界のNGOから確実に批判されるであろうということ、沖縄島や奄美大島では、海岸のほとんどが海洋保護区にあたる重要海域であると環境省が考えているにもかかわらず、閣議決定がなされていない…一部省庁、防衛省や外務省が難色を示しているのだろうということである。
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この写真は、奄美の採石場の近くの海・・・サンゴがほとんど絶滅し、海底にはヘドロがたまって「死の海」になっている。小豆島ではここまで酷くなく、海藻は生えているし魚影も多い…それでも岩にはヘドロがたまっている状況だそうな。

 つづいてピースデポ の湯浅さんから、「沖縄の米軍基地をめぐる情勢」と題したお話し…
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 その前に、在外米軍基地の多くは、第二次世界大戦の「敗戦国」に置かれていた…「冷戦」が終了し、欧州では米軍が撤退していったが、日本には5万数千人もの米軍が居る…日本だけで在外米軍の44%が集中しているということだ。これがおかしいのではないかという所から話が始まった。
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ご存じのとおり、日本本土にもそれなりに米軍基地が存在する。沖縄に一番集中している(これが問題なのだが)が、首都圏にも集中していることが分かる。
 そして、辺野古の新基地が海兵隊の航空部隊と軍港を備え持つ基地であるのと同じように、岩国で米軍基地が沖合に拡張された時、どうも港湾機能も持つようになったらしい・・米軍は自国でも持っていない、「空港と港湾の機能を兼ね備えた基地」が、岩国と沖縄に欲しいのではないかと述べた。
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最後に、世界の核爆弾の数の推移を示し、最初6個しかなかった核は、1980年代半ばに6万発を超えた…冷戦終了後今は約1/4の15700発である…冷戦期の「軍拡」は何だったのか…朝鮮半島ではまだ「戦争状態」が続いている、日本が「北東アジアの非核化」を積極的に打ち出すとともに、朝鮮半島も含めた包括的な平和条約を結ぶべきだと訴えられた。

6時半を過ぎて、ようやく総会は終わった・・・この後は近くの中華料理屋さんで、懇親会でゲソvirgo
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