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「戦場ぬ止み」を観る

 昨日は三里塚にも伊方にも行けなかった…なんせ午後1時に起きたからなぁ~coldsweats01とはいえ、今日は7時に起きることができた。市内のミニシアターで戦場ぬ止み (いくさばぬとぅどぅみ)を上映しているので、観に行くことができた。
 月曜日はMEN'sDAY ということで、1800円が300円引きだった。ラッキーmoneybagただし上映時間は11時40分からという、昼飯食うには中途半端な時間…とりあえず昼食抜きで映画館に入る。

 内容は、2014年夏ごろから始まった「仲井真」裏切り知事の「埋立申請許可」後のキャンプ・シュワブ前および辺野古の海での闘いが中心となっている。ただ、辺野古や汀間の「必ずしも基地建設に反対でない人達」や、普通の辺野古の人たちの、エイサーの練習風景、さらには過去の「キャンプ・シュワブ」建設のいきさつも描かれていて、辺野古のことを何も知らない人にとっても分かりやすい映画だったと思う。CoCooさんの静かで抑えたナレーションが、非常に合う。

 キャンプ・シュワブは沖縄で米軍基地が「銃剣とブルドーザー」で拡張される中で、辺野古・久志区も反対をした。しかし「居住地域も全部占拠する!」と米軍に脅され、止む無く条件闘争…上下水道、電気の整備等を行ってもらうと行った方法で、なんとか村を守ったのだ…ネトウヨさんが言うように、決して「喜んで」米軍に土地を提供したわけではない。
 しかし、「島ぐるみ闘争」の嵐が吹き荒れる中、辺野古区の採った行為は「裏切り」と見られても、仕方がなかった…当時の辺野古区長が那覇に飲みにいったら、罵倒されたという。しかしそれでも区長は「あの時の判断は、正しかった」と自信を持って述べる…これが沖縄基地問題の難しい所…というより「分断して支配」という「植民地支配」のセオリーにのっとった方法を、米軍が取ったといってもよかろう。S20151012_4

 その他、汀間の海人(うみんちゅ)達には、先に「補償金」なるものが振り込まれ、反対の声が挙げられなくなった…もうカメラは来ないで欲しい…とも言う。そうした中で、海人たちは「防衛省」の「警備船」になって、反対運動と対峙しなければならない…

 辺野古でも「いくら補償金をもらったか?」で、疑心暗鬼が広まる…実は海人も多額の「借金」を抱えていて、ここ十数年の漁業補償では、借金を返すのがやっとらしい。反対運動に懐疑的な海人はこう言う…「陸上で騒ぐより、カヌーをもっと出して抵抗すれば良い…」実は、簡単にカヌーに乗って「海上保安庁」と対峙することは、非常に難しいのである…金があっても出来ることではない、カヌーの練習をしてそこで闘える時間がある「人」が必要なのである。


 辺野古の「オバー」島袋文子さんが語る…沖縄戦時に、南の糸満のほうに家族と逃げた…夜、泥水を救って飲んだ…朝見てみると、死体が浮いていた血の海だった…豪に隠れていると、米兵が手榴弾を投げてきた、それから火炎放射機で火あぶりにされたが、母親や弟も含め、奇跡的に助かった…   そんな修羅場を越えてきたオバーにとって、また沖縄戦を繰り返すための基地建設なぞ、許せるハズもない…機動隊や警備員に果敢に立ち向かってゆく。それでも機動隊に後ろから引っ張られ、後頭部を打ち、病院に運び込まれる。
 彼女は「沖縄戦70年」ということで、不自由な足を引きずりながら、糸満の「血の泥水」があった場所をさがす…大きな製糖工場があったそうな。大きな建物は学校、病院であろうと、破壊された沖縄戦。

 闘う人と言えば、先日までリンパ線種の治療で「戦線」を離れていた山城博二さんも、何度も画面に登場する。基地建設を強行する者への怒り、そしておなじ「沖縄県民(警察や基地労働者)」と対立させられることへの怒りが、ストレートに伝わってくる。

 辺野古に基地を移設することが「決まった」時から、ささやかな反対運動を18年続けてきた武清さん一家も登場する。基地建設反対の名護市住民投票の翌年、長男が生まれるが、その子も17最の立派な少年だ。あとから生まれた双子の女の子もいっしょに、キャンプ・シュワブの門前でロウソクを立てて訴えるアピールを、ずっと続けてきた。

 辺野古の集落の、普段の様子、ベトナム戦争時に米兵が「明日の命は無い」と散財してきたバー、辺野古の集落の「団結」は強くて、旧盆のためのエイサーの練習も熱心だ。人口もそこそこ居るので、若い人も多い…これは私のように「闘争」だけで辺野古に行く人にとっては、見ることができない光景だろう。

 昼夜をとわず、資材搬入に立ちふさがるゲート前の人たち、フロート設置を食い止めようとするカヌー隊の人たち…それぞれ後に引けない闘いが、時には警備員、海保の連中に冗談や世間話などをしながらも続いてゆく。

 やがて、沖縄県知事選挙…翁長候補(当時)が辺野古にやってきた。決起集会には、菅原文太さんも写っていた…選挙結果を待つ人々が写る。辺野古の「賀陽のオジー」も写っていた。安次富さんも写っていた。翁長さんが当選!歓声が巻き起こる。

 しかし、防衛局は調査・工事を止めない…「アベノミクス」解散による選挙が終わってから、調査・工事は強行される。それを必死に「なって止める人たち…道路に座り込み、横になり、排除されるまで頑張る。「逮捕者」が出たら、とりあえずみんなで名護署に抗議・奪還に行く…(どこかの「逮捕者が出ても、知らんふり…の学生団体とは大違いである。そんなことでは「大衆運動」は成り立たない)

 大晦日、みんなで浜のテントに集まって年明けを待つ…反対運動から距離をおく海人、中村さんが魚をさばいて立派な刺身を持ってくる…「今年の目標は?」「辺野古の海守ろう」…辺野古の人たちの「感情」は、反対・賛成で2分割できるような、そんな単純なものではないことが分かる。

 年が明けてからは、陸上での機動隊の暴力、海保の暴力が目立ってくる…それでも人々は立ち上がる。We Shall Overcome!をう歌いながら、「座り込め、ここへ」を歌いながら…

 私たち「ヤマトゥ」の人々は、この映画を観て、何を思うだろうか…特に「反安保法制」を闘ってきた人達は…日本は「70年間、守った平和」なぞ、なかったのだ…日本の沖縄からは、B52がベトナムに飛び立ち、沖縄は「悪魔の島」と呼ばれて来た…そして今、普天間代替とはとてもえない、軍港機能を持つ巨大基地が、民意を無視して沖縄に作られようとしている。

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コメント

ベトナム戦争の出撃基地? 想定内だろ、
ベトナム人が死んでも、気にしないんだろ?

いまさら同情や共感を求めんなよ、

それに、中国が沖縄に来なきゃ戦争にならん、
安心してなよ、中国は沖縄侵略しないんだろ?

本土の人間がいくら気張っても、地元の本音はわからんよ、
「わかったつもり」になって、想像するだけだ、
よそもんが、適当なこと言うなって思ってるよ。

投稿: いちななし | 2015年10月13日 (火) 10時04分

意味なし、オチなし、意見なし…バカのコメント、ほっとくなよ!!

投稿: 飯うめぇ~ | 2015年10月13日 (火) 20時05分

Coccoさんの声なら聞き心地がよくて、きっと引き込まれるでしょうね。
沖縄で学生団体のメンバーから逮捕者がでたのですか?
または、他の団体から逮捕者が出て、そのことへの抗議・奪還に加わらなかったということなんでしょうか?

投稿: cpd | 2015年10月14日 (水) 21時26分

cpdさん、ご訪問およびコメントありがとうございます。
昨年夏からの辺野古での攻防においては、「学生団体」の逮捕者は出ていません。
現地では基本的に、逮捕は避けるが、万が一逮捕されたら、名護署にみんなで押しかけに行って「抗議」し、救援活動を行うということです。( )で書いたことは、9・16安保法制反対国会前行動で「逮捕者」13名が出たにもかかわらず、救援等なぁ~んにもしなかった「SEALDs」へのあてこすりであります。9・16については、今お友達がブログで書いていますので、それが完結してから何か書きたいと思います。

投稿: あるみさん | 2015年10月15日 (木) 22時20分

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