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やっぱり危険で使い物にならないオスプレイ

 さて、未来185号 の最終ページに、反戦自衛官の小多基実夫さんの寄稿「特殊作戦部隊とオスプレイの横田基地配備、その狙いは何か」(上)というのが掲載されている。その中で、やはり「普天間基地」に配備され、かつ日本の自衛隊が購入しようとしている「MV22オスプレイ」が、防衛にも災害救援にも役立たず、かつ危険な機体であるかということが縷々説明されている。それを今回は簡単に抜粋しようではなイカsign03

①輸送機としての輸送力が弱い…米軍や自衛隊が使用しているCH47は兵員55人、車両の積載も可能だが、オスプレイは車両も積めず、兵員は24人と半分以下。
②機体価格は2倍以上…陸上自衛隊が購入するMV22オスプレイは17機で付属品・整備費ともに総額3600億円・・・1機211億円となる。最新型ステルス戦闘機F35Aの202億円よりもさらに高価
③操縦に通常の固定翼機やヘリに比べ、各段に高度な技術を要し、パイロット養成にも多くの時間と費用を要する
④構造的欠陥による事故の多発…25年の開発過程で4件、計36人の死亡事故を起こしている。その数字は「アポロ計画」の2倍以上の歳月と、10倍の人命を奪った異常さである

④について、具体的な記述がなされている。
今年の5月17日、ハワイで訓練中のMV22が墜落炎上し、乗員2人死亡、重軽傷者21人の事故を起こしている。原因は、着陸直前45秒間にわたって地上から巻き上げた砂埃がエンジンに吸い込まれ、停止、出力停止を起こしたものと指摘されている。
 海兵隊はこの砂埃吸い込みの出力低下をあらかじめ予測しており、「巻き上げた砂埃による視界不良等で60秒以内に着地できない場合な着陸中止」と定めていたが、この事故をうけて60秒以内を30秒以内に変更した。

 また、高温排気のダウンウォッシュによる森林や草地の火災が多発し、着陸予定地の演習場では事前に草刈を行い、消火器を持った隊員を待機させている状況である。すなわち「どこにでも離着陸できるので災害時の救援に最適」という触れ込みとは裏腹に、コンクリートで耐熱舗装された飛行場や空母の甲板など以外では使い物にならない。(話は変わるが、ネパールで地震が起きた際、せっかく被災地に飛んで行ったオスプレイがまだ建っている建物をぶっこわしてしまうというAFOなことをやらかしたことも、記憶に新しいであろう)
 その他、編隊飛行時に、前機によって起こされる後方乱気流によって、後続機が墜落した事故も報じられている。軍用機の基本である編隊飛行が墜落を起こすというのは、t明的である。
 着陸モード転換時に強い追い風に遭遇した場合、揚力を失って墜落の危険性があるといわれている。また、着陸時に無風状態だと、自機によるダウンウオッシュに入り込み、急に揚力を失って墜落する場合もあると言われている。
 さらに、さんざん言われている事であるが、オートローテーション(エンジン停止時の軟着陸機能として全てのヘリに備わっている機能)を有していない、備えることができないという根本的な欠陥がある。

 今回の東北地方の大水害では、消防・警察・自衛隊のヘリは総動員状況であったにもかかわらず、オスプレイは参加できていない。自衛隊と米軍の日米共同演習でも雨天のため、強風のためという理由で度々参加を中止している・・・そして「そもそも安全に飛行ができるレベルに達していない『試作機』『未完の航空機』なのである」と小多さんは結論づけている。

 これを見ると「オスプレイは他のヘリ・航空機よりも事故率が低い」という「オスプレイ安全論者」の言うことも眉唾ものである・・・なにせ「危険」だと思ったら「飛ばない」「演習に参加しない」というのであれば、そりゃ「事故率」も下がるであろう。
 また「合理性」を追及するハズの「軍隊」で、こんな「欠陥機」がなぜ正式採用され、古いヘリコプターの代替機とされるのか…もうお分かりだろう。「軍産共同体」という資本の論理が働いているからだmoneybag…資本主義、新自由主義は自国の軍隊とも結託し、自国の兵士をも危険にさらすような「未完の航空機」でも平気で採用するのだ。

 海兵隊兵士の皆さん、自衛隊の兵士の皆さん…危険なオスプレイに搭乗することを断固拒否しようsign03君たちの後には、労働者階級・市民がついているのだvirgo

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コメント

おもしろかったです、
優れたエンターテイナーの語り口ですな、

1.本気で国と自衛隊を納得させうる精度を持った話なのか
2.ブログ読者を反オスプレイに持っていく程度の話なのか

あるみさんの、本気度というか、読者に対するスタンスを問われる話題ですな(なめてんのか真面目に向き合ってるのか、どっちかな)

投稿: 酒うめえ | 2015年10月11日 (日) 08時01分

オスプレイ以外の航空機はOKと言う事でFAですね(失笑)

投稿: 2枚舌 | 2015年10月15日 (木) 07時41分

この記事は、「オスプレイが危険でない」ということをデータで示して悦に入っているミリオタへの批判と、欠陥機であっても(すなわち「自国の兵士の命などどうでもいい)「政治力」で導入させる、軍産複合体という「帝国主義の腐敗」問題の提起という意味で書いております。

投稿: あるみさん | 2015年10月15日 (木) 22時23分

あるみさん、
その主張は、オスプレイや軍需産業に反対していても、
沖縄に軍隊を配備することに反対してはいないんですよ、

自衛隊員と米海兵隊員を気遣ってくれるのは良いですが、
手段と目的が混乱しておかしくなってませんか?

冷静に分析すれば、「オスプレイの配備」を妨害して利益をえるのは、台湾と朝鮮半島周辺で紛争になった時に、日米と利害が反する側にいる国ですね。

効果があれば利用するのが人間の性なのです、
毎年1万人近くの死亡者を黙認して自動車社会があるのですよ、軍隊がこのくらいの批判に耳を貸すわけないでしょう。

投稿: 酒うめえ | 2015年10月16日 (金) 06時27分

オスプレイ使いにくそうだし、導入がどれだけの抑止力向上につながるのか分かりにくいですよね。

高価な武器買っても、それに見合う効果が見込めなければ宝の持ち腐れとなりを他の武器を買っといたほうが良かったということになり、つまり抑止力向上を妨げる結果となってしまいます。

米軍のように圧倒的な海上優勢航空優勢を築くことが前提のもとでならオスプレイの使い道はあるかも知れませんけどね。
例えば、朝鮮半島有事や台湾海峡有事の際に航空優勢下に迅速に特殊部隊や海兵隊を展開させるのには役立ちそうです。

しかし、日本の場合は違いますよね、多分。
オスプレイ導入しなければならない合理的な理由は乏しいでしょう。
オスプレイ買う金があるならF35買うほうがマシですよ。

投稿: BM | 2015年10月17日 (土) 23時51分

酒うめえさん
>その主張は、オスプレイや軍需産業に反対していても、
沖縄に軍隊を配備することに反対してはいないんですよ
ってアンタ、このブログはガチガチ党派の機関紙じゃないんだから、常に「沖縄に軍隊を配備することに反対」の主張を上げないとイカんわけ!?

前に追い出したネトウヨさんのほうが、よっぽどマシな質問、突っ込みを入れてきましたよ。

投稿: あるみさん | 2015年10月19日 (月) 22時18分

BMさん、まさにご指摘の通り、オスプレイは「特殊部隊の潜入のため」に導入されるものだそうです。実は元ネタは上下2本の連載記事で、未来186号に反戦自衛官の小多基実夫さんが、そのように書いています。

投稿: あるみさん | 2015年10月19日 (月) 22時23分

いやあ、ごめんなさい、
沖縄に基地はいらないって、立場かと思ってました、

私の勘違いですね、失礼しました。

投稿: 酒うめえ | 2015年10月20日 (火) 20時36分

いくら反対したって無駄なのにねえ
涙ふけよ(笑)

投稿: | 2015年10月21日 (水) 21時20分

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