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まもろう平和・なくそう原発inこうちpart2基調

 昨日の高知での集会の基調報告…ちなみに参加者は1200名とのこと。

 「まもろう平和!なくそう原発inこうち」の集会は、昨年11月24日に続いて2回目です。
 昨年7月1日、「集団的自衛権行使容認の閣議決定」が行われ、今年9月19日に「戦争法」が強行可決されました。そして、10月には愛媛の中村知事が伊方原発の再稼働を容認し、続いて高知の尾崎知事も「安全対策は合理的」「再稼働はやむを得ない」と態度表明をしました。原発はなくても電気は足りているし、原発をやめればむしろ電気料は下がる。原発稼働に何の正当性もありません。辺野古新基地をあくまで強要する政府は、翁長知事による「埋め立て承認取り消し」に対し、行政代執行をかけるとし、裁判闘争が行われている今でもキャンプシュワブゲート前・辺野古沖海上で抗議を続ける人々を暴力で排除し、工事を強行し続けています。
 私たちの運動の原則は4つです。「忘れない」「諦めない」「騙されない」「手をつなぐ」です。
 私たちは、歴史の傍観者になってはいけません。歴史の当事者であり、歴史を自ら作る者たちです。
 安倍内閣の悪政の構図は、反知性主義であると同時に国民主義、立憲主義否定の神輿の上に乗ったファシズム政策です。その同じ神輿の上に、原発再稼働、沖縄の辺野古基地建設、秘密保護法、TPPが乗っかっています。そして、その神輿の担ぎ手は、日本会議などに属する歴史修正主義者、軍事産業に活路を見出す巨大企業、金融資本、そして、権力の監視ができないマスコミなどです。
Sdsc03832 私たちは2013年7月の参議院選挙、2014年12月の衆議院選挙と苦い政治的な経験をしました。原発再稼働、平和の危機が迫り、国民的な運動が盛り上がる中での政治的な敗北であります。
 私たちは、三度目の敗北を喫する訳には行きません。
 「戦争をする国」の構成要素は3つです。1つは、戦争を欲する権力者。2つ目は、戦争を遂行する軍隊とその法体系。3つ目は、戦争に歓喜する国民。少なくともそれを黙認する国民です。
 私たちは、選挙と言う民主主義的手段でそういう権力者を選びました。そしてその権力者が、「多数」を暴力として使い戦争法を強行しました。そして、その内閣が依然、高い支持率を維持しています。私たちは、そのことに重大な注意を払う必要があります。
 戦争法強行、原発再稼働はじめ個別の政策には、国民多数が反対しています。これら悪政の根っこは一つ、アベ政治そのものです。しかし、安倍内閣不支持、安倍内閣打倒には必ずしもつながらない。ここが、問題です。
 安倍首相がやりたいこと(目的)は、「九条明文改憲」です。そのためには政権維持、高支持率が必要。アベノミクスはそのための手段です。
 そのためにやっているのが、「円安・株高」政策であり、景気をよくした「ふり」です。
 もう一つが、国民向けの政策を「やったふり」です。
 賃金も、最賃も上げる「振り」をする。「低所得者対策」と称して3万円の年金給付金も配るし、「軽減税率」も検討し、やる「ふり」をする。原発を再稼働させるため、「世界一厳しい基準」だとうそぶいて原発の審査も「したふり」をする。住民合意も「得たふりをする。」
 こうして、アベノミクスの「ごった煮」が出来上がる訳です。これが国民の目をくらませています。
Sdsc03851  「騙されない」これが、3つ目の合言葉となります。
 私たちには理論だけでなく、展望が必要です。それが、最後の合言葉の「手を結ぶ」です。
 私たち国民には、安倍政治に代わる政治的な受け皿が、必要です。だから、私たち憲法アクションは、「野党は団結せよ」のアピールを出し、県内政党に団結を呼びかけ行動しています。来年7月の参議院選挙で野党は、戦争法廃止の一点で無条件に団結する必要があります。そうしなければ、国民に見放される、そのことを肝に銘じるべきです。3度目の政治的敗北は、「民主主義の死」を意味します。原発再稼働の全国展開、原発依存社会への逆行を意味します。
 私たちには、「戦争法廃止」の共闘の流れを全国に発信する使命があります。何故なら、私たちは全国より一歩先を行っているからです。
 9月19日を「民主主義が死んだ日」ではなく、「新たな民主主義の誕生の日」とするため、奮闘しましょう。福島の人々と連帯し、伊方原発の再稼働を阻止し、豊かな高知の自然を次の世代に引き継ぎ、自然エネルギーの花開く高知を作りましょう。沖縄の人々を孤立させず、全国で、高知で辺野古新基地建設反対の世論を作る努力を続けましょう。
 平成の自由民権運動を高知から全国に発信しましょう。政治を私たちの手で動かしていきましょう。

 ところどころ私的には「問題だなぁ~」と思うところもあるが、高知ではどうやら「野党共闘」の準備が出来つつあるらしい…これが「全国に広まるか」は、まだ未知数だし、中央レベルでは「民主党」と「維新」が統一会派的に(・・・これは「戦争法」に本当に反対する共産党や社民党を外した「政権奪還論」である)動いている情勢もある…「平成の自由民権運動」と、さらりと言ってしまうのもどうだろう・・・しかし、なかなか練りこまれた基調報告であると思い、手元のチラシより転載した次第である。

 

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コメント

「戦争法廃止」も結構ですが、来年の参院選挙あるいは衆参同時選挙の真の狙いが「憲法改正」である以上、「自民による改憲を阻止」を掲げないと対抗出来ないのではないでしょうか?

安倍政権は「改憲」は全面には出さずに別の「飴」のような政策を出して来るでしょうけど。

投稿: BM | 2015年12月14日 (月) 22時41分

現実を見れば、どんな聞こえのいい理屈を並べようが、「○○しなければ」「打倒○○」とか言ったところで、何一つ実現できない。

それが全てではないでしょうか。

投稿: 平行四辺形 | 2015年12月15日 (火) 08時06分

BMさん、確かにそうですね…「おおさか維新」の橋下も改憲する気満々ですから「野党共闘」といっても、こんなものまで「仲間」に入れる必要はないです…もっとも「アベ政治」のことですから、「一億総活躍(死ぬまで働けってことか?」みたいなわけのわからんオブラートに包んだ政策を全面に出して選挙戦に臨むでしょうけれど…
 平行四辺形さん…何一つ実現できない…わけでは決してないのです。日本の原発は3年ぐらいは止まってました(その中で電力が足りなくなって「大規模停電」なんて起こったでしょうか?政府は必ず嘘をつきます)…辺野古基地建設も、本当はとっくに「完成・運用」されているハズなのですが、18年間「基地建設も止む無し…」が沖縄でも多数を占める状況から始めて、今や翁長知事を先頭に「オール沖縄会議」が発足するまでに至りました…「諦念」はよそさまのブログでお願いします。

投稿: あるみさん | 2015年12月15日 (火) 21時14分

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