原発事故で避難ができない佐多岬
先日日曜日の「交流会」で購入したDAYS JAPANの特集は「伊方原発を動かすな 佐多岬住民が見捨てられた 原発周辺・災害危険個所418」である。
この本、幅がデカいから全部スキャンできないのでゲソ
伊方原発は、佐多岬の付け根に位置する。原発事故の時に陸路で逃げようとすると、事故っている原発の横を走る国道197号線を「原発に向かって」避難しなければならない。
それは無理だということで、フェリー等で海を渡って逃げることになる…しかし前回の記事 でも書いたように、南海トラフ地震や中央構造線による地震で津波災害が起きた場合、船で逃げることは不可能だ。
それに加えて、佐多岬半島…全体が日本三大地滑り地帯といわれる「三波川変成帯」から成る地質である(どうゆうわけか、伊方原発のある所だけ「地盤が強固」なんだそうだが…)従って、国道や港に出るための道路が、地震や大雨の時にあちこちで崩れる恐れがあるのだ。もし、そんな時に原発で過酷事故が起こったら…確実に逃げられない。
佐多岬は、国道から細い道をウネウネ入って、小さな集落が点在する所である。原発以西には40集落、約5千人が暮らしている。
しかも、「原発」が来たにもかかわらず、人口は減り、高齢化が進んでいる・・・集落に住むお年寄り達は、なんとか狭い道を通りながら暮らしているが、要介護の人も多い。そんな時に過酷事故が起こったら、誰が要介護の人を背負って逃げるのだろうか・・・そこに津波やがけ崩れ、土砂災害が複合的に起こったら・・・しかし記事には「それでも県はたたみかけるように、複合災害においても、佐多岬半島で孤立が予想される集落はゼロだと断じる」と書いてある・・・お前ら、現場見たこと、あるんかいと、どやしたくなるくらいだ。
実はこの記事、太田あゆみ高松市議のブログ記事 を見て立てられた企画だそうな…元愛知県会議員の安倍悦子さんと、伊方原発を止める会 の事務局長、草薙順一氏が佐多岬を案内する形で進められてゆく・・・その前に「佐多岬半島危険地図」なるものがあって、どこに何件・何人、60歳以上高齢者率〇〇%の集落があって、それを土石流危険渓流や急傾斜地崩壊危険か所、地滑り危険か所がもうあちこちちらばっている状況に戦慄させられるのだ。
まさに「伊方原発再稼働」は、佐多岬半島に住む五千人にとっては「棄民政策」としか言いようがない。
おりしも原発の「根本」にある八幡浜市では、住民投票で原発再稼働の是非を問う動きがある。住民投票を実現する八幡浜市民の会 である。再稼働の賛否を問う住民投票条例をつくる運動だ。条例制定を求める署名運動は12月2日で締め切りだが、署名数は1万人の大台を越えそうだとのこと(八幡浜市の人口は約3万6千人)…ぜひ条例を成立させて、地元から「伊方原発再稼働NO!」を突き付けてもらいたいと思う。
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