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左がそれなりに強くないと、「左右統一戦線」など出来ない

 さて、「安保法制」をとりあえず廃止し、安倍政権を打倒するための「野党共闘」を求める運動が活発化している…共産党、志位委員長が提案した「国民連合政府」から、今年になって始まった「「市民連合」の動きまで…とりあえず香川のデモコールも「野党は共闘!」である。

 しかし、もともと小選挙区制の中、自民党では「公認」が取れないので「仕方なく」、民主党や「第3極」に行った「自民党モドキ」政治家は、沢山いる…そんな中で「安倍政権」をぶっつぶすための「野党共闘」は至難の業であろうということはすでに述べた。

 沖縄で「オール沖縄」がなんとか形を作って、政府・安倍政権の暴虐と闘えるのは、一つには「与野党共闘」が出来たからであるが、これの出来る条件として、沖縄闘争が、いわゆる「民族解放闘争」…すなわち日米の「軍事植民地」から脱するための闘争であるということの他、実は「左翼」が粘り強く沖縄現地で「辺野古基地建設反対」を訴え、実に18年間も工事着手をストップさせてきた実績がある…ということを忘れてはならない。

 そのような「実績」があったからこそ、翁長知事は沖縄県自民党の「重鎮」で、辺野古移設容認であった人が、「左翼」の主張によりそう形で「オール沖縄」の陣形を作るほうに心を傾けたのだ。
 
 かつて中国革命における「国共合作」もそうである…日本帝国主義の侵略に、ゲリラ戦争で闘ってきたのは中国共産党の軍隊、紅軍である。だからこそにっちもさっちもいかなくなり、重慶に引きこもった蒋介石を「国共合作」に引き込むことが出来たのだ。

 すなわち、「右」が「左」によって来ようとしない限り、「オール沖縄」や「国共合作」など出来ない…それを例えば共産党は「国会の開会」時に天皇が召集する議に参加する…極端な例だが「右傾化」することで成し遂げようとすることは、間違っている。(極端な例を出したが)

 だから「野党共闘」を目指すための「市民連合」は、自覚するにせよしないにせよ、「左翼的」なことを主張して、民主党などを「左傾化」させることに全力をつくさねばならないのである。
 民主党を「左傾化」させるためには、「安保法制廃止」一点だけではダメだ…「アベ政治を許さない」、すなわち安倍政権が推し進める、新自由主義的政策、攻撃を許さないこと…これは必然的に「現代資本主義」のあり方を左から変えようというベクトルが無いと、ダメである…「現行憲法を守ろう」といった、墨守主義や「立憲政治を守ろう」といった原理主義では、ダメなのだ。

 データ等を集め、「アベノミクス」が完全に破綻している…格差は広がり、学生は勉強するために借金を背負わされ、非正規職が4割を超える状況を変えていこう…という主張を入れ、かつそれを実現させるための「実力闘争(とりあえず非暴力で良い)」を繰り返さない限り、「民主党」が左傾化することは、まずあり得ない…

 私は今現在の段階で「野党共闘」にはほとんど期待も希望ももっていない…結局は「政局」というお釈迦さまの手の平の上で転がされるものにしかならないだろうと思っている。

 左翼は左翼らしく、現在抱えている反戦・反基地。反貧困・・・反グローバリズムの「旗」を高く掲げながら「野党は共闘!」と叫ぶべきである。そうしないと、「民主党」なんかは「反自公・反安倍」のオルターナティブを出そうとはせず、単なる「野合」に終わってしまうだろう。それでは安倍。自民党には勝てない。

 世間で「左バネ」を伸ばすと、支持がなくなる…と勘違いしている輩が多いのではないか?安倍の「改憲攻撃」は、まさしく「新自由主義」政策を貫徹し、「経団連」をはじめとするブルジョワジーの利益を守るためのものであって、そこには民衆の利益は一かけらもない。
 あの竹中平蔵が「トリクルダウン」なぞ、無い…と、資本の本音を打ち出したのだ…この1点で「アベノミクス」の破綻、安倍政治の破綻ははっきりしている…そこに出される「対抗論」は、最低でも「社会民主主義的」な左翼の政策である…MV22オスプレイの購入に何百億もの出す金はあって、子どもの「貧困の連鎖」を断ち切る政策に出す金は無い…民間からの寄付に任せる…なんて政治は、もうこりごりだ!ということをはっきりと打ち出さなければならない。

 それを打ち出していれば、「野党共闘」が出来ずに「選挙」で負けても、総体として安倍政権は民衆から信用されておらず、「別のもの」を求める新しいマグマが噴き出してくるのである。そこに社会変革のヒドラを見なければならない。それがあれば、確実に「国民投票」の段階で「改憲」は阻止できる…それをやろうとしないで、どこかわけの分からないロビー活動で「野党共闘」を目指しても、何にもならない。

 自らの主張を、堂々と述べよう…アベ政治の、ここが良くない、許さない!と…そして街頭に出よう、学習会を開こう…「左」はこれをしないとダメである。

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かくめいのための理論」カテゴリの記事

コメント

○○しなければならない、ということや、○○しよう。
というあるみさんの主張に異論はないですが、そういった呼び掛けや働き掛けに多くの賛同が得られない理由はなんだと思いますか?


私は左翼の方々を尊敬していますが、同じ事は出来ない、したくないと思っています。

投稿: 平行四辺形 | 2016年1月11日 (月) 08時51分

インターネットはおもしろいですね
爺のひとり言を書きます

左翼運動の活動家の皆さんは
日本に住む生活者の方々へ共産主義を売り込むセールスマンなんですよ

車や家を買う場合で考えると、大きいお金が動くのでわかりやすいですが
「現状お使いの物はダメです、コレは良いものです」としか言わない、「どんなものかは具体的な形はまだない」と説明する
理想の車、理想の家、すばらしいカタログスペック、この全てが想像の域に留まっている状態なのです

このセールスマンから、一生物を買いたいと思いますか? 現物無しに財産を渡しますか?
本当に真面目に、生活者のことを考える人が行う行為だと思いますか?

個人的な趣味で、自分の思いを自ら形にして活動する人は、問題なく良いのですよ
それを「熱意と正義感」で、赤の他人に勧める時点で「新興宗教」に通じる胡散臭さを感じるのです

保守の、しがらみと人情と利益誘導のまつりごとは、だいたい予想がつくし取っ付きやすい
これをひっくり返すには、人材も制度設計も、全てが足りないし将来どうにかできる展望も無い
左翼運動が、デモと騒乱だけで終わるとしたら、残念なことだ

投稿: 年代物 | 2016年1月11日 (月) 11時07分

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