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「安定」を選んで不安定になる話

 今回の参議院選挙…香川で当選した磯崎氏はしきりと「政治の安定」を訴えていた。もちろん「アベノミクス」の効果が地方に行き渡っていないことは百も承知だから、中小企業対策を手厚くする等の公約も掲げていた。おそらく「一人区」となった選挙区は地方ばかりだから、似たり寄ったりの「公約」を掲げていたと思う。もちろん、自公自体「政権の安定」をキーワードにしていたことは、言うまでもない。

 しかし自公政権のやってきたこと、やろうとしていることは「安定」とは逆のことばかりであった。
 まず、憲法解釈を閣議決定で変え、「安保関連法」を民衆の反対運動が渦巻く中、強行採決した。TPPを「秘密会議」で進め、その中身を公開することなく批准しようとしている・・・TPPは農業部門のみならず、医療、保健、製造業その他多くの産業に悪影響を及ぼすものだ。また、年金運用機構(GPIF)での「株式」での運用は、これまで25%くらいだったものが、安倍政権によって50%に引き上げられた…これは株式市場に年金基金を流し込んで、相場を吊り上げ、「アベノミクス」の成功を演出するためでもあったのだが、イギリスのEU離脱を期に起こった相場の乱高下により、5兆円の損を出したといわれている。(正式な運用益の発表は7月下旬…選挙後である)・・・これで「国民生活」が安定するわけがない。そして「改憲勢力」が2/3以上となったら、公約の最後のほうにちょこっと書いた「改憲」を言い出す始末…しかもどの条項を、どう変えるのか全く分からない、これから議論する・・・というものだ。数で押し切る…とはいえ「政治の安定」もまた怪しいものだ。

 だから野党統一候補および「護憲野党(民進、共産、社民、生活)」は、あえて相手の土俵にのり、「自公政権では、安定はない!」と丁寧に訴える必要があったのだ。

 もちろん「憲法・改憲」を争点に上げることは大切だ…だが世論調査でも政治に求められていることは「子育て・教育」「雇用・景気・労働」のほうが比重が大きい…だからこちら側からの「対案」すなわち、「持てる者、企業に相応の負担をしてもらい、これらの対策に充てる」「そうすれば内需が増大し、景気も良くなる」ということを、もっとはっきり打ち出すべきだったのだ。

 どうしても野党側は、今回の選挙で「憲法問題」に触れざるを得ない所があったので、そのへんが疎かになったことは否めないだろう。「相手の土俵」に乗ることは、必要なことでもある。アウェイで勝ってこそ、本当の実力だろう。

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