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2016年9月

二つの憲法観が並立しているが、実態はこうだ!

 未来第207号 を入手したので、読んでみた。4面に「焦点 象徴天皇制は『国民の総意』か ビデオメッセージが投げかけたもの」という汐崎論文があり、5面に「検証 憲法9条は幣原の発想 改憲派『押し付け憲法』論は破産」という、須磨論文がある。このうち4面の汐崎論文には表題にこそ書いていないものの明確に、矢部宏冶氏の「日本はなぜ、『基地』と『原発』を止められないのか」や、古関彰一「日本国憲法の誕生」(岩波現代文庫2009年)から引用して、「憲法がマッカーサーによって押し付けられたもの」であると書いている…具体的には「GHQ案の憲法第1条は、現行憲法第1条とほとんど同じである。このような憲法の制定過程は、象徴天皇制が「国民の総意に基づく」ものではなく、マッカーサーによって『押し付けられた』ものであることを明らかにしている」と、5面の見出しと「異なる」見解が並んでいるように見える。
 しかし、5面の須磨論文は、たしかに「世界」2016年5月号に掲載された堀尾輝久氏の「憲法9条と幣原喜重郎」およびそれを受けた東京新聞の「9条は日本側が提案―マッカーサーの書簡発見」(2016年8月12日)の特集記事を紹介したものである。と同時に、「幣原をそんなに美化していいのだろうか。」と書いている。そしてこう続けている。
 「1951年2月に平野三郎は幣原に会い、聞き書き(憲法調査会によって印刷され、現在、国立国会図書館に収蔵)をおこなった。そこでは、幣原の最大の問題意識は天皇制の存続にあり、天皇制がアジア侵略戦争の根源であるとして、天皇制の廃止を求める諸国にたいして、幣原は戦力不保持と象徴天皇制をセットにすることで、連合国から天皇制の存続の合意を取り付けたと書かれている。」・・・ということだ。
 要するに憲法9条と1条(を含む象徴天皇制)はセットであるということだ…それは戦後革命期に、敗戦帝国主義国が「生き残り」をかけ、軍隊よりも天皇制の存続を重要視したということである。その過程で天皇ヒロヒトも含めた日帝政治委員会と、連合国軍最高司令官・マッカーサーとの合作である「現憲法」が「GHQの手によって」作られた…という歴史的事実は、動かすことは出来ない。

 この2つの論文の「醍醐味」は、一見矛盾した「見解」が並んでいることではない。どちらも現在の憲法問題…特に汐崎論文は、現天皇の退位に関して「象徴天皇制」がいつ「国民の総意」を得たのか?という根本を問うところが「革命的左翼」としての視点から抉り出されている…を「革命的左翼は、どう切り込むか?」という問いかけとその答えである。
 汐崎論文は結論として「天皇のビデオメッセージをめぐって問われなければならないのは、『生前退位』の是非ではない。アキヒトを最後の天皇とするのかどうか、すなわち天皇制の存在の是非である。日本人民の主体的な選択が問われている」と結び、須磨論文は「ことの本質は、天皇制護持を求める幣原と軍事的再生を阻止するマッカーサーの意志が一致したのであり、どちらが先に『9条』を提案したのかはまったく意味のない詮索である」「とはいえ、憲法公布から70年間、くりかえし『押し付け』を論拠にして9条改憲攻撃が吹き荒れてきたが、かろうじて人民の力で守ってきた。憲法9条は侵略戦争で数千万のアジアの人々と自国民を犠牲にしたことにたいする謝罪と反省の国際公約である。」と結ばれている。

 現行憲法は人民から見れば、戦後革命の「敗北」による「妥協の産物」であると同時に、またそうであるがこそ、国家権力=日帝を縛るもの、日帝に人民から「押し付けた」ものであることを明記して、この記事を閉じよう。

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ホロコーストのリハーサル~障害者虐殺70年目の真実

 昨日、NHKのETV特集(アンコール)ホロコーストのリハーサル~障害者虐殺70年目の真実 を観た。相模原で起こった障害者施設での大量殺人事件で、犯人とされる男が「ヒトラーの思想にはまった」などと発言したこともあっての「再放送」なのだろう。「(治療の見込みのない)障害者を殺す」ということが、どうゆうことなのか考えさせられる放送内容であった。
 ヒトラーが政権を取る以前から、「社会ダーウィニズム」…すなわち「強者が生存し、弱者は生き残れない」という生物界での一現象(実際、生物界では「強者」も「弱者」もうまく「共存」しているわけであるが)を人間社会に当てはめた思想がまかり通っていた。特に「精神病」が薬物等で「治る」ことが出来るようになった結果、精神科医の中から「治らない精神病の患者」をどうするか…ということが考えられてきたらしい。また当時は精神病も含め、多くの病気が「遺伝する」と考えられており、「国民経済」にとって治療の見込みのない「遺伝病」「精神病」の患者は子孫を残してはならず、また淘汰されなければならないという思想、思考が共有されていたようだ。
 ヒトラーの「我が闘争」に「ドイツ民族(アーリア人種)の優秀性」を保つために、「社会ダーウィニズム」的発想が取り入れられていたことは、むしろ自然なことであったのだ。なぜなら当時ドイツ精神病学会のトップぐらいが、そういった断種や「死を与えること」を当然と考えていたからだ。
 かくしてヒトラーが政権を取った後、ユダヤ人への迫害とともに、精神障害者や「不治の病」を抱える「労働力として使えない…価値なき人々」への迫害が始まる。始めは施設に閉じ込め、断種手術を行うところから始まったが、1939年9月1日、折しもポーランド侵攻開始日に「T4作戦」として、「精神障害者」を肉体的に抹殺してゆくということが行われる。
 まず「精神障害者」等のリストを作り、その患者の状態…治るのか治らないのか、働けるのか働けないのか…ということが調べられる。そのリストを元に、4名の「精神科医」がチェックし「死を与える」かどうか判断される…「死を与えられた」障害者は、バスに乗せられて抹殺施設に送られ、ガス室で殺される…というシステムが作られた。
 そのシステムには、ドイツ中から精神科医、看護師ら、精神病院で働く人も「動員」された…恐ろしいのは、そこが「虐殺施設」であることを後で知っても、「自分は悪いことはしていない」と普通に証言してしまうところである。「命令に従っただけ」「法律(があると信じて)に従っただけ」と考えてしまうのだ。
 この「T4作戦」は、ある神父の勇気ある説教によって実態とその恐ろしさ…すなわち「非生産的」であるという理由で精神障害者が殺されるなら、次は別の病者、傷病兵、そして働けなくなった老人も殺されてゆくだろうという、しごくまっとうなもの…を告発され、良心的な人々があらゆる方法…といっても当時はネットはおろか、電話もないので手書きのコピーのみ…で広められることによって中止させられる。あのヒトラーでさえ「国民」の声を完全に無視することは出来なかったのである。
 しかし「T4作戦」が中止された後でも、虐殺施設は残され、そこで働く医師達は「治療の見込みのない精神障害者」」を、餓死はモルヒネ大量投与によって殺し続けてきたのである…ここに当時の「社会ダーウィニズム」の根深さ、深刻さが見受けられる。
 そしてもっと悲しいことは、「T4作戦」によって殺された病者の家族が、「殺された」家族がさもいなかった者のようにふるまうことである。放送されたケースでは父の妹、すなわち自分にとって叔母にあたる人が殺された女性も、父から叔母の存在については何も聞かされていなかった…偶然、妹と一緒にいるまだ少年であった父親の写真を見つけ、初めて叔母の存在を知ることが出来たということである。これは障害者を二重に「虐殺」する行為である。
 取材を受けたドイツの歴史家は最後にこう語る…物事にはなんでも始まりがある。その始まりの段階で(おかしなことが行われていれば)気づいて止めることが大切だ…と。
 
 私たちの身の回りで、すでに形を変えた「T4作戦」が始まっていないだろうかsign02

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蓮舫新体制で、「野党共闘」はどうなるか?

 さてこの間、民進党代表選挙が行われ、蓮舫氏を代表とする民進党体制が固まった…しかし、旧民主党政権を「自爆」においこんだ野田元首相を幹事長に据えるなど、「なんだこりゃ?」…の体制に違和感を持つ人も多いだろう。実際、蓮舫氏は自ら「保守」と名乗り、「辺野古基地建設の見直しは行わない」など、自公体制との対決軸が全く見えない「民進路線」を取るようだ…これで「選挙」に勝とうsign02ということ自体、危ういものだ。
 ぶっちゃけた話、「野党共闘」というのは「安部政治」を打倒するためのものである。だから民進党は共産党や山本太郎氏並の、自公政権に対する「対抗軸」を打ち出し、無党派層をとりこんでゆかないと支持率のアップは見込めない…自公政権との「違い」がなければ、結局「自公のほうがマシ」となる…よって安倍政権への支持率も50%を超えるという結果がでてくるのである。

 前にも書いたように、「共産党」は民衆からの「野党は共闘」という声に真摯に耳を傾け、全ての選挙区で独自候補を立てるという路線を捨て、一人区では香川を除き、候補者を立てないと宣言し、事実「野党共闘」が成立した。このおかげで32ある一人区のうち、11区で「反安倍」勢力が勝つことができたのである。逆にやらなかったら、もっと負けていた…というわけだ。
 だが「民進党」は、そこから学ぶことが全くできていない…特に今回の指導部はそうだ。日刊ゲンダイの9月22日付け記事、高野孟氏安部悪政の下地つくった戦犯が幹事長自公民大連立の悪夢 にはこう書かれている。

 「野田佳彦幹事長」には驚いた。旧民主党OBの何人かと話をすると、みな「安倍政権下で起きている悪いことのほとんどは、野田政権時代に始まった。そのことを蓮舫新代表は知らないとでも言うのだろうか」と怒っている。その通りである。
 第1に、安保法制。野田政権の国家戦略会議フロンティア分科会は12年7月、憲法解釈を変えて集団的自衛権を行使を認めるべきだと提言し、それを「能動的な平和主義」と名付けた。それと連動して自民党もほぼ同時期に「国家安全保障基本法(概要)」を発表して政権交代後に備えた。
 第2に、武器輸出。藤村修官房長官は11年12月、佐藤・三木両内閣以来の武器輸出3原則を見直して「包括的な例外協定」案を発表した。それを受けて安倍は14年4月、同3原則を廃止した。
 第3に、オスプレイ配備。米国の言いなりで受け入れ、12年10月に沖縄に配備を強行させた。
 第4に、尖閣国有化。12年9月、中国への根回しを欠いたまま尖閣諸島の国有化に踏み切り、日中関係が一気暗転、安倍政権の扇情的な「中国脅威論」キャンペーンに絶好の材料を提供した。
 第5に、原発再稼働。野田内閣は12年6月、3.11後初めて大飯原発3、4号機の再稼働を決定し、7月から運転させた。また同時に、再稼働の「新安全基準」を定め、それを担う「原子力規制委員会」を設置する法案を成立させた。同委員会は12年9月に発足し、せっせと再稼働推進に取り組み始めた。それを受けて安倍は、全面的な原発復活・輸出路線に突き進んだ。
 第6に、TPP。最初に「参加を検討する」と言ったのは菅直人首相だが、野田は11年11月「参加のため関係国と協議に入る」と表明、12年に入り各国に政府代表団を派遣し始めた。それを引き継いで安倍は13年3月、TPP参加を正式表明し、甘利明特命大臣を任命して交渉をまとめさせた。
 第7に、消費増税。野田内閣は12年2月に「社会保障・税一体改革」大綱を閣議決定し、8月に「14年に8%、15年に10%」とする消費税法改正案を成立させた。これをめぐる安倍との駆け引きの中で、やれば負けると分かっている解散・総選挙を打って、同志173人を落選させ、安倍に政権をプレゼントした。その野田が蓮舫の傀儡師になって、一体どのように自民党と対決して政権を奪い返すというのだろうか。見えているのは「自公民大連立」という悪夢の予兆だけである。

と、まあ長々と引用したが、「アベ政治」の悪政に線路をしいたのが、野田元総理その人なのだ…そんな人を幹事長に据えた党を「野党共闘」で勝たせたとしても、結局「自公民大連立」になるだけではないのか?ということである。

そうなると、もう「議会政治」内では共産党、社民党、生活の…党の3党に頑張ってもらうしかないわけだが、共産党を除くと…というか、共産党だけでも「絶対に勝てない」のであるから、絶望的だ…

 それでも民進党は「党利党略」もあってか、「野党共闘」を完全に否定してはいない…毎日jpでは党首会談:4野党、選挙協力協議 衆院補選に向け合意 とある。補選レベルなら、「野党共闘」は崩さないということだ。
 なるほど、個別選で勝ち、「自公」少しずつダメージを与えながら、勝機をつかむという手も無くは無い…しかしそこだけである。

 新左翼の私がいうのもなんだが、もう「市民運動」側は選挙戦術に係るにおいて、「野党共闘」よりも「共産党を応援する」という戦術をとったほうがいいのではなかろうか?そうでもしないと「民進党」が本気で自公と対決できる党に変わることが出来ないだろう…自公との対決軸がはっきりしているのは、この党ぐらいなのだから…

 それがやれないのであれば、いっそ自分達で「新しい党」を作るぐらい考えないと(もちろんここから「既存の新左翼」なぞ、ゴミ箱に捨ててもらって良い…それらが「解体」した中から、新しい人材や考えを引っ張ってくれば良い)ダメだろう。

 本来、これは「既存の新左翼」が成すべき仕事であった…「社共に変わる新しい労働者党をつくる」というのが、かつての革共同のスローガンであった…それが全くできない今、上記の二戦術を、「市民運動」が担わないといけない…「既存の新左翼」は、その触媒(もっとも化学反応において、触媒は無くならないものなのであるが)として働かなければならないだろう。

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引っ越し準備ほぼ完了…

 明日の朝8時に、引越屋さんが来る…部屋はだいたい片付いてすっきりしたものだ。6年半あまりこの6畳間に住んでいたので、やはりなんか寂しい気がする。
 しかし割と大量の荷物があった…実家に帰ってうまく収納できるか不安になる…数日間はこれにかかりきりになるだろう。

 住民票の転出届も出した。車も売り払った…あとは明日の朝「破砕ゴミ」(扇風機とかその他でかいプラスチック製品)をどかっと出した後、引越屋さんが来て、荷物出し…その後簡単に掃除機をかけてから、実家に向かうことにした。

ミスチルの「足音」でも貼り付けておくか…

 

今日は10月に異動する寮生もいっしょに、軽く食事会(当然、飲みあり)  ではでは…

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高松19日総がかり行動

 本日19日、「安保法制」が強行採決されて1年、それに対抗する「総がかり行動」が高松・瓦町駅前で14:00から行われたので、参加してきた。
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雨が降っているので、参加者の集まりが悪い…13:51分でこの程度
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傘もささないといけないので、プラカードとかを掲げる人も少ない…それでもこんなものが。Dsc04943

まず、「市民連合@かがわ」の代表・・・希少糖の近藤先生 からあいさつ…「野党共闘」の一定の成功を評価。
つづいて、「緑かがわ」から、太田あゆみ 高松市議・・・「新しい憲法のはなし」の一節を朗読。
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この時、なんか急に雨が土砂降りになってきたが、別に彼女が「雨女」というわけではない。
続いて、新社会党のお方(名前失念)
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長々と何かしゃべっていたが、残念ながらメモとっていない。
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人はこのくらい集まった…普段は300名程集まるから、今日は200名ぐらいといったところか…雨も小降りになる。
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社民党県議の高田義徳 氏…「駆けつけ警護」が可能になった、南スーダンへPKO派兵を批判。
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日本共産党の松原氏…今回、香川選挙区では「野党統一候補」が唯一、共産党であったため、これも野党共闘を評価…統一候補であったたなべ健一氏も隣で立っていた。
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民進党衆議院議員、小川純也 氏…代表選で「新体制」が発足(これについては別途述べたい)したことで、その発言が最も注目される人である…で「代表選で玉木雄一郎 氏も、私の師である前原さんも、9条1項2項は手をつけないといってくれた…非常に大きなことだ。」「代表が誰になろうと、幹事長が誰になろうと、(野党共闘の)原則は変わらない」(ホントか?)と述べた。
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宗教者9条の会の牧師さん…「殺されたくないから、殺してはいけない」と安保法制を批判。
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最後、ママの会@かがわの女性から、コールの練習…コールの紙、回って来てないんだけれど…
 てなわけで、いつもの常盤街商店街に下りて、「ピースウォーク」に出発~
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ハンドマイクの数が足りないのか、いまいち盛り上がりに欠ける…「安保法は 発動させない!」「南スーダンPKOに 行かせない」と、昨年にはなかったコールが入る。「戦争したがる 政府はいらない!」「こどもを 守ろう 大人が 守ろう!」とかも…
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田町交番前を右折して、そのまま北上…
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商店街デモでは、雨にぬれないのがいいのだhappy01

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丸亀町商店街を北上…そのまま三越・高松中央郵便局前で流れ解散…総括集会みたいなことをやりたかったらしいのだが、主催者のトラメガがぶっ壊れたので、何にもできなかったそうな。
 三越前で「市民連合」がらみで知り合った香川大学の先生と学生に「大阪に帰ります」とご挨拶…またいろいろ意見とか下さいと言われたので、「いやぁ~大阪では『新左翼』的になりますからね…ドンドン市民連合的なものを批判するカモしれませんよ」と…
それと、大阪は「維新」との闘いがメインになるという話をしたら「大阪のおばちゃんのポピュリズムをなんとかしてくれ~」とのこと…

こうして、私の高松での長いようで短い活動は、終わったvirgo

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辺野古訴訟、国側勝訴を弾劾!

 沖縄県が辺野古埋立許可を「瑕疵がある」として取り下げたことは違法だとして、国が沖縄県を訴えた裁判の判決が、昨日あった。予想どおりの「反動判決」である。沖縄タイムスより…
裁判長「普天間の被害除去には辺野古しかない」 辺野古訴訟、県は上告へ
 沖縄県名護市辺野古の新基地建設を巡り、石井啓一国土交通相が翁長雄志知事を訴えた「辺野古違法確認訴訟」で福岡高裁那覇支部(多見谷寿郎裁判長)は16日、国側の請求を全面的に認め、県側敗訴の判決を言い渡した。多見谷裁判長は「普天間飛行場の騒音被害を除去するには、辺野古に新基地を建設するしかない」と指摘。翁長知事が下した辺野古の埋め立て承認取り消しの違法性を認め、国の是正指示に従わず違法に放置していると認定した。
 在沖海兵隊の地理的優位性や抑止力などを理由に埋め立ての必要性を認めるなど、国の主張に沿った内容であり、県民の反発が高まるのは必至だ。
 辺野古の埋め立て承認や取り消しを巡り、司法判断が下るのは初めて。県側は判決を不服として、23日までに最高裁へ上告する方針で、年度内にも判決が確定する。 訴訟では知事が取り消し権を行使できる裁量や、国が都道府県の事務に介入できる範囲が争点となった。
 判決は承認取り消しについて「処分の違法性を判断するには、仲井真弘多前知事の承認処分を審査する必要がある」と指摘。「前知事の判断に瑕疵(かし)はない」とし、翁長知事の取り消しは裁量を逸脱しているとした。 国交相の是正指示は「都道府県の法定受託事務の処理が違法であれば、指示が許可される」と述べ、適法と判断した。多見谷裁判長は、埋め立て承認の要件を定めた公有水面埋立法に、国防・外交に関わる事項も含まれると指摘。知事の審査権が及ぶとしながらも、「国が説明する国防・外交の必要性について、具体的に不合理な点がない限り、県は尊重するべきだ」と強調した。
 辺野古埋め立てによる新基地建設については「沖縄県の負担軽減に資する」と国側の主張を採用。沖縄の民意について「建設反対の民意に沿わないとしても、普天間飛行場などの負担の軽減を求める民意に反するとはいえない」とした。
 その上で「新基地建設は県民の民意に反し、地域振興の阻害となる」とする県側の主張を退けた。
 飛行場の騒音被害は「深刻な状況」と認定する一方、新基地建設をやめた場合は被害が続くと警告した。
「沖縄の声なぜ聞かない」判決受け集会
 名護市辺野古の新基地建設に反対する「オール沖縄会議」は16日、辺野古違法確認訴訟の判決を受けた集会を裁判所前の城岳公園で開き、参加した1500人(主催者発表)が「不当判決や政府、権力に屈せず新基地を阻止しよう」と翁長雄志知事を支え続けることを確認した。21日も午後6時半から県庁前県民広場で抗議集会を開く。 共同代表の高里鈴代氏は「不当判決に怒りを持って集会を開く」と呼び掛けた。登壇した県選出野党国会議員や市民団体の代表者からは「司法は沖縄の声を聞かない国と同じなのか」「民主主義の重要さを国内外に訴えよう」などの声が上がり、シュプレヒコールで辺野古阻止の継続を確認し合った。

 まったく、国側の「これまでの主張」を一方的に繰り返すだけの、醜い、そして内容の無い判決である。また県側が用意した代理人への尋問を一切していない、一方的なものだ。
 また本来であれば、県側が「埋立承認に瑕疵があったので、それを取り下げた」と主張しているわけだから、国側は「瑕疵はなかった」ということが争点にならないといけないハズだ。それがすっぽり抜けている。

 果たして国側は「瑕疵がなかった」ということを証明できたのであろうか…まぁ、出来る訳ないだろう。2013年の末に、当時の仲井間知事と東京で「密談」して決めた埋立承認だからな。

 もっともこの反動判決が出ることは大いに予想された。なにぶん裁判を担当した多見谷裁判官は、三里塚の市東さん農地取り上げ裁判 で「大活躍」したヤツである。そんなヤツがわざわざ沖縄に派遣されて、「国策」と闘っている沖縄を相手に判決を出したのだから、ある意味「当然の判決」とも言えよう。

 県側はさっそく上告し、最高裁で争われることになる・・・しかし、安保に関して法的判断をこれまで放棄してきた最高裁で、この判決がひっくり返るとはとても思えない。上告は棄却され、判決は確定するだろう。その間数ヶ月、辺野古の工事が止まるものの、確定判決後(いや、国の高江でのやり方を見ていたら、判決がでないうちから)工事を再開してくるに違いない。

 ただし、沖縄県側も「あらゆる手」をつかって、…工事のための保安林解除を認めないなど…工事着手できない方法を考えているだろう。また、今高江で闘っている人たちも含め、それ以上の人たちが辺野古にかけつけ(辺野古のほうが行きやすい)、工事の阻止行動をとるであろう。

 問題は「本土」の側である…本土世論が結局「多見谷判決」と同じ(「無関心を決め込む」ことは多見谷判決の論理を認めることになる)であれば、なにも変わらない。折しも選ばれた民進党新代表、蓮舫議員は「辺野古基地建設推進」を掲げている(なぜか対立候補の前原氏、玉木氏は違いをだすためか「辺野古見直し」を掲げていた)…このような野党第一党に頼るわけにはいかない。

 「本土」における沖縄の自己決定権を認めさせるための、「本土の人々」の闘いが求められているのだvirgo

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本日付で会社を辞職…大阪に帰るでゲソ

 実は本日付で、長年勤めてきた会社を辞めることになった。

 なぜ辞めるのか?本ブログを数年読み続けた人は分かるかもしれないが、四国に来てから毎年のように1~2ヶ月、「病欠」をするようになった(そのため「三里塚」にも行けない状況も続いた)…また、病欠しなくても、体調不良が時々出て、朝起きられず昼過ぎまで寝ている…当然、その日は年休を取ることになる…年休の「計画的取得」が出来ず、鉄道による「侵略旅行」もままならない。

 なぜ、こんなに急に体調不良が続くのか…肉体的、内科的に検査しても悪いところは絶対に出て来ない…まぁ、「双極性感情障害」が出るのが酷くなったわけであるが、それもなぜだか良く分からない。(それに「躁」になるシーンはほとんど無い…薬で「躁」を押さえているような状況だ。もっとも「双極性障害」の場合、躁になるほうがタチが悪い。出来ない約束をする、カードで大量の買い物をする等、あとで鬱になった時に思いきり困るからだ。

 昨年は9月半ばから11月半ばまで病欠した…仕事から離れると1か月ぐらいで体調は良くなる…病欠明けは「よし、次から仕事頑張るぞ!」とか「今年は『病欠』しないようにしよう」といったやる気も出ていた。
 しかし、今度は違った…2月末~3月の年度末にかけ、体調不良が出だし、朝、起きられなくなった…もう「ガルパン」の冷泉麻子 状態である…あ~あ…この時に何かふっきれちゃって、「もうこの会社で働くのは無理だなぁ~」と思った。

 仮に休んで体調が良くなっても、現場に行かないといけない日に「体調不良」がまた起こるかも知れない。これでは会社にも迷惑をかける。
 もちろん会社側としても、私の「病気」にはそれなりに配慮はしてくれた…がゆえに、現在のポジションがある(ただし50歳近くになっても、「役職」もない単なる平社員である)が、根本的解決にはならなかった…
 
 多分「会社で働く」ということと「自分の相性」が会わないまま、ジグソーパズルの1ピースとして「無理に」収まっていたものが、今回ついにポーンとはじけ飛んだ感じなのである。

 4月から再度「病欠」を続け、会社側も「考える時間」をくれるため「病欠期間」を伸ばしてくれた(その間、父親が亡くなるという出来事もあった)が、まぁいろいろ考えて8月には「会社を辞める」という結論を出した次第である(病欠中にいろいろ「活動」はしていたが、遠方に出たのは5月連休時の沖縄行きと、7月末の伊方現地ぐらい)

 ということで、本日付けをもって会社を辞め、無職となる…実家に帰って母親と二人暮らし、退職金はそれなりに出るので当面の生活は困らないが、何か「身の丈」にあった仕事を探さないといけない。なお、引っ越しは「燃えないゴミ出し」の都合により、22日となる。

 というわけで皆さま…四国侵略をあきらめ、関西に戻ってきます。

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10・9三里塚全国集会招請状

 秋の三里塚全国集会は、10月9日(日…3連休中日)である。招請状を反対同盟のHPから紹介する。
10・9全国集会へ招請状発す
 

招請状

 全国の闘う仲間のみなさん! 三里塚芝山連合空港反対同盟はきたる10月9日、「最高裁の強制収用を許すな! 第3滑走路粉砕! 安倍政権打倒!」の全国総決起集会を開催します。みなさんの全力での結集を訴えます。三里塚闘争は今年、50年を迎え、7月3日には多くの賛同を得て東京集会を成功させました。50年にわたって、成田空港建設という、政権の命運を左右する国策=国際空港建設に反対し続け、その完成を阻み続けています。数十万の人びとが闘いに加わり、沖縄で福島で各地の諸闘争で、闘いを担っています。三里塚はなお、全人民総反乱の根拠地なのです。
 危機に陥る「資本主義・日本」を維持するために、安倍政権は非常手段を総動員しています。その最大の攻撃が安保戦争法を軸とした戦争政治です。今秋、いよいよ戦争法の運用に向けた自衛隊の訓練が始まります。憲法審査会の再開による改憲攻撃が具体化しています。天皇メッセージによる国民総動員が画策されています。朝鮮半島での戦争的挑発がくり返され、戦争の危機が迫っています。反戦・反核・反権力の砦であり、政権ののど元に突き付けられた刃=三里塚闘争の勝利こそ、これをうち破る力です。10・9集会は安倍政権と対決する集会です。
 何よりも市東さんの農地を死守する闘いへの決起を訴えます。農地法裁判の最高裁闘争では上告から1年が過ぎ、反動判決がいつ出てもおかしくない緊迫した状況に入りました。5万人署名を推進し、強制執行を許さない全人民の闘争態勢を強固にして、市東さんの農地を何としても守りましょう。
 さらに、第3滑走路建設の攻撃です。空港間競争で追いつめられた成田空港会社(NAA)は生き残りをかけて、でたらめ極まりない第3滑走路建設に走っています。これは軍事使用目的と一体です。しかし、反対同盟・地域住民の怒りの前に、国交省、NAAは、裏切り者・石毛博道や地元利権団体を先兵にした翼賛運動にすがろうとしているあり様です。10・9集会は第3滑走路攻撃粉砕の陣形をいっそう強める集会です。50年の闘いに踏まえ、安倍政権との死活をかけた闘いをかちぬくために、三里塚闘争陣形を格段に強固で壮大なものにしなくてはなりません。40年以上、労農連帯の絆を深めてきた動労千葉をはじめ6000万労働者との連帯、260万農民との連帯こそ勝利の核心です。
 新自由主義の圧政が世界に戦争と格差・貧困を生み出しています。こうした現実に労働者民衆が立ち上がっています。韓国民主労総の仲間をはじめ、国際連帯をいっそう強めたいと思います。辺野古新基地建設、高江のヘリパッド工事強行と闘う沖縄の人びとと団結をうち固め、帰還の強制・小児甲状腺がんの多発と闘う福島の人びとと連帯します。経済産業省前反原発テントの撤去を弾劾し、反原発を闘うすべての人びととつながりたいと思います。さらに、関西新空港反対住民をはじめとする広範な市民、300万学生の皆さんと共に闘います。反対同盟はあらためて三里塚実力闘争を宣言します。10・9集会へ、すべての皆さんの参加をお願いします。
2016年9月7日


 ゲゲ~ッと、出たのは7日じゃなイカ…しかも、残念なことに今回行くかどうかまだ分からん…10月1日、2日と天草で「辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会」の総会があって、それに出席しなければならないからだ…体と金が持つか…というところである。

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自衛隊による機材運搬は軍事訓練の一貫だ!

 昨日、高江のヘリパッド建設現場に、自衛隊のヘリが現れ、重機を吊り下げて機材搬入を行った。琉球新報WEBより
国、米軍着陸帯工事に自衛隊ヘリ投入 県道越え重機運搬
 【ヘリパッド取材班】東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場での新たなヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設で、沖縄防衛局は13日午前9時すぎから自衛隊のCH47輸送ヘリ2機による重機の輸送を始めた。午前11時現在、3回にわたって4トントラックやキャタピラのついた作業用車両などをG、H地区に運び込む様子が確認された。米軍施設建設のために自衛隊機が出動するのは異例。米軍北部訓練場のヘリパッド建設に絡む工事で自衛隊機による重機が輸送されるのは初めて。
 重機は新たにヘリパッドを建設するN1地区やG、H地区と県道70号を挟んだ場所にあるメインゲート内にあるヘリパッドから、重機などをつった状態で県道の上空を輸送している。県道では車両の通行もあり、安全上の観点から県民の批判が高まるのは必至だ。
 自衛隊機は13日午前6時すぎからN1付近の上空を旋回するのが確認された。その後、メインゲートそばのヘリパッドに着陸。同日午前9時前から重機の輸送準備が始まった。ヘリは陸自木更津駐屯地の中央即応集団第1ヘリコプター団に所属している。
 建設に反対する市民らはダンプカーによる砂利搬入の阻止行動を取ったが、午前11時30分現在、ダンプカーは確認されていない。
 メインゲートでは建設に反対する市民らが「県道の上空を飛ぶな」「自衛隊機まで使うのか」などと怒りの声を上げた。
 自衛隊機による重機搬入の様子を確認した沖縄平和運動センターの岸本喬事務局次長は「自衛隊機の使用だけでも考えられないが、県道70号を越えての輸送は許せない。まさに県民の頭越しで超法規的措置だ。これが法治国家と言えるのか」と憤っていた。
【琉球新報電子版】


 ここで、使用されたのが千葉県、木更津の中央即応集団 の第1ヘリコプター団であることに着目しよう。HPにもあるように、「ゲリラや特殊部隊による攻撃等が生起した場合に、各地に部隊を迅速に派遣します。」と書いてある。9年前に編成された、方面隊と同様の防衛大臣直轄の部隊である。司令部は神奈川県相模原市在間駐屯地にある。
 使用されたヘリコプターはCH47輸送ヘリで、武装こそないものの「非常に使い勝手の良い」ものらしく(ミリヲタさんのサイトを見ると、随時様々な改修を行っていて、いろんな種類がJとかJAとかいろんな種類があるようだ)2015年3月段階で陸上自衛隊は55機、航空自衛隊は15機保有している…沖縄の「工事」でわざわざ「中央即応集団」のヘリ部隊を使用したのは、それが防衛大臣直轄…すなわち防衛大臣が直接命令して動かした…ということだけではない。高江の住民や反対派市民を「ゲリラや特殊部隊」とみて「訓練」のために飛行したのである。

 これほど沖縄県民を愚弄した話はない…第一次安倍政権時の2007年、辺野古では違法な環境アセスメント工事が強行され、市民がカヌーや抗議船などで抗議行動を行っていたその時、海上自衛隊掃海母艦「ぶんご」が派遣された。「ぶんご」は76㎜単装速射砲、M2重機関銃数丁で武装している。「市民運動」・・・それも沖縄戦を経験し「反軍」意識の高い沖縄のものに自衛隊を派遣するなどとんでもないことなのであるが、今回の第1ヘリコプター団の派遣もそれに匹敵するものだ。断じて許されない。

 ちなみに自衛隊法には「米軍基地建設の手助けをする」という任務は無い…自衛隊は武装した権力そのものであり、人民の権利を直接おさえこむことが可能であるから、自衛隊法は「ポジティブリスト」…すなわち「やってよいこと」しか書いていないのである。当然、「米軍基地建設の手伝い」は法に書いていない。防衛省は防衛省設置法4条19号を根拠としているが、それは「条約に基づいて日本国にある外国軍隊(以下「駐留軍」という。)の使用に供する施設及び区域の決定、取得及び提供並びに駐留軍に提供した施設及び区域の使用条件の変更及び返還に関すること。」だそうである(参考 南山法律事務所 高江への自衛隊ヘリ投入は違法 )なんだこりゃ~…ここから「米軍基地建設への協力」を読み取ることは不可能である。

沖縄県民の民意を無視し、暴虐の限りをつくす安倍政権を打倒しようsign03高江ヘリパッド建設工事を止めようvirgo

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軍学共同の研究を許すな!

 革共同再建協議会機関紙未来206号 に掲載されている論文「軍学共同へ走る安倍政権」軍事予算で大学の取り込み狙う(津田 文章)からの抜粋と、私の感想…

・日本の製造業はすでにアジア諸国に生産拠点を移し、国内産業は空洞化している。得意としていた半導体製造に関しても、価格競争力でアジア諸国に太刀打ちできなくなった。日本の新たな輸出産業は原発、武器しかなくなっているのが現状だ。
・昨年、防衛省は「安全保障技術研究促進制度」という競争的資金制度を作り、研究機関への研究委託という形で3億円の予算をつけた。指定した研究テーマにそって科学技術者を公募し、研究資金を提供する制度だ。(中略)東京新聞によれば、自民党の国防部会はこれを「100億円に増額せよ」と要請しているようだ。
・1966年、日本物理学会がおこなった半導体国際会議に米軍資金が使われていたことが問題になった。1967年10月、日本学術会議は2回目の声明を出した「近時、米国陸軍極東研究開発部局よりの半導体国際会議やその他の個別的研究者に対する研究費の援助等の諸問題を契機として、われわれはこの点に不覚思い致し、決意を新たにしなければならない情勢に直面している。…戦争を目的とする科学の研究は絶対に行わないという決意を声明する。」・・・1967年の声明は、学園闘争の発端を切り開く、若き研究者のたたかいの中でつくられた。(山本義孝、小出昭一郎、水戸巌、槌田敦などのたたかいによって、1967年に日本物理学会は「今後内外を問わず、一切の軍隊からの援助、その他一切の協力関係を持たない」(決議3)を決定した。
・戦争中、科学者は特権階級として戦争の恩恵を最大限にうけていた。まず、戦場に行く必要はなかった。挙国一致体制のもとで、科学研究費は大幅に増額された。1950年に日本学術会議(学問・思想の自由保障委員会)が行ったアンケートでは「戦争中はいちばん研究の自由があった」という回答がいちばん多かったという。ここにあるのは「たとえ軍からの資金であっても、自分の好きな研究ができればよい」という思想だ。
・2004年、大学は研究法人となった。新自由主義政策が導入され、大学どうし、研究者どうしが競走にさらされている。財界に「役立つ」分野の研究者は資金をぜいたくに投入するが、それからもれた分野の研究者は資金に苦しんでいる。競争的資金の導入で研究者は自分で研究資金をつくるしかないのだ。研究者は「どんな金であっても研究資金がほしい」という状況に追いやられている。
・科学技術において、軍事利用と民生的利用とは区別できない。この<科学と技術の両義性(デュアルユース)>を軍事研究をする口実に持ち出してきている。「科学技術を発展させるためであれば、いかなる資金であってもよいのではないか」「使い方の問題だから科学者・技術者の責任ではない」という意見が研究者のなかには根強く存在している。しかし、軍からの資金でおこなわれる研究は、いかなる内容であれ軍事研究なのだ。軍事研究は内容で判断するのではなく、どこから資金がでているかを判断の基準とすべきだ。

 と、とりとめもなく引用した…特に最後の引用は重要だろう…インターネットに代表されるよう、もはや科学技術に「軍事」と「民生」の境は存在しない。だから「民生用」だと思って開発した科学技術が「軍事転用」される可能性は十分ある。ただ「軍事転用」するためには「軍」から資金を得た特別な研究者が行うのが普通だろう…だから、どこから金がでているのか?ということが大切なのだ。

 あとはオマケの話…大学時代「土木工学は英語でCivil enginiaring と呼ぶ…市民のための技術なんだ…後の工学はMIilitary enginiaringなんだ」とのたまわっていたヤツもいたが、豊臣秀吉の「水攻め」を見ても分かるように、土木工学もちゃんと戦争に応用できる。旧日本軍には鉄道連隊があったし(新京成電鉄 はその跡地をつないで旅客営業した鉄道である…よってやたら路線がぐにゃぐにゃしている)、工兵部隊がないと、歩兵部隊の侵攻ができない所もある。土木工学も軍事に応用できるのだ。学会の論文集にも、たまに「防衛大学校」から「爆発物に耐えられるコンクリート」などという研究論文が発表されている。

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ヘリによる高江重機搬入弾劾!

 昨日、高江ヘリパッド建設現場において工事進捗をはかるために、民間ヘリコプターによる重機搬入が行われたそうだ…琉球新報WEBより…
 北部訓練場、大型特殊ヘリで重機搬入開始

 ヘリパッド取材班】東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリパッド建設を巡って、沖縄防衛局は9日、民間の大型特殊ヘリを投入して、工事用の重機やその部品など約1時間で計5回にわたってG地区とH地区ゲート付近に設置された作業ヤードに搬入した。
 環境影響評価検討図書によると、工事に関連する重機などの空輸は1日5回以下、計20回とあるため、残りは15回となる。作業にヘリを使用したのは今回が初。ヘリは伊江島から飛び立ったとみられる。
 ヘリはN1地区ゲート付近に事前に置かれていた資材や重機をつり、5回に分けてH地区付近の作業ヤードに運んだ。約5分間隔で5往復し、午後3時過ぎに作業を終え北西方向に去った。「工事やめろ」などと訴える建設工事に反対する市民の頭上を約40分にわたって行き来した。


 しかし、ヘリで重機を搬入しても「作業員」が中に入ることができなければ、工事はできない…ただ現在は、なんと警察車両に乗って「作業員」が現場に入っているそうだ。

 オイオイ…警察ってのは「民事不介入」ってのが原則だったのではないかsign03

 やっぱり、「国策」だから積極的に「協力」しないといけないのか…これを見ても、高江の反対派住民および県民、本土の市民と、基地建設を強行する日本政府は「不和解」の関係にあると断定できる。

 普通の「公共工事」で、警察・機動隊を導入して工事を強行着手する…ということはあり得ない…その工事自体に「賛成」であっても、地元住民とよく話し合い、例えば「工事用車両が通ってはいけない道路」は通らない、工事用車両は朝と夕方の「通学時間」には通らない・・・といった約束を交わし、それを守りながら仕事をするもんだ。

 そんなルールも守ることが出来ない「沖縄防衛局」=「防衛省」に、工事を続ける資格はない!

チョイさんの沖縄日記 によれば、こんなことも書かれている。
 今回のヘリパッド工事におけるヘリの空輸に関して、大阪航空局は現地踏査を行ったのだろうか? やんばるの豊かな森の中でのヘリの離発着であるから、申請内容が現地の状況と齟齬がないかどうか、十分に確認する必要があるだろう。

 たった三日前の申請で、大阪から沖縄に「現地調査」に行ったとは思われない…絶対に「不当行為」があるハスだ。

 こんな無茶が通るのも、「沖縄差別」ゆえのことなのだろうか…

 あと、重機が現場に置かれていても、その重機を動かす「作業員」は、警察の車両に乗って現場に直行している(それを現地では「座り込み」などで止めている)…だが、工事進捗のために、作業員ですらもヘリで「空挺部隊」のように運ぶかもしれない。

 もちろん、ヘリを使えばそれだけ工事にかかる金額も増える…それは私たちの払った「税金」によるものである。

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何も学んでいない民進党

 もともと「保守政党」でありこんなものに最初から期待してはならないのであるが、「立憲主義」をぶちこわして「壊憲」に突き進み、アベノミクス(もう最近は何をやっているのか分からない)で民衆の生活をどん底にまで落とし込みながら、新自由主義を貫徹していこうとする安部政権に対抗するには、野党第一党…すなわち民進党がしっかりせねばならないのである。しかし現在、代表選挙が行われる中、その3候補がそろいにそろって「消費税増税・財政再建」路線をガチガチに堅持しているという。
 天木直人氏のブログそろって消費税増税に賛成した民進党代表選の三候補者の衝撃 によると、こう書かれている。

  きのう9月4日朝のNHKの日曜討論を聞いて私は驚いた。
 民進党の代表選に出ている三人の候補者がそろって消費税増税に賛成していた。
 何という政治センスのなさだろう。
 民進党はやはり安倍自民党政権の引き立て役だ。
 考えて見るがいい。
 国民がいまもっとも苦しんでいるのは日々の暮らしだ。
 それを直撃して来たのが消費税増税だ。
 それにもかかわらず野党第一党が消費税増税を率先して唱える。
 おまけに財政健全化を掲げ緊縮財政を唱える。
 これではまるで財務官僚のお先棒担ぎだ。

 なるほど、現在の少子高齢化や女性の活躍、子どもが笑って生きることができる社会をつくるためには、確かに「財源」が必要だ・・・しかしそれを「消費税増税」に求めるのは間違っている。
 あの安部でさえ、「リーマンショック以上」というペテンを持ち出してではあるが、消費税増税を「見送り」した…だから自民党は先の参院選で勝利することが出来たのだ。

 民衆が求めているのは、「持てる者から徴税する」ということだ…すなわち様々な優遇措置や「タックス・ヘイブン」まで使って内部留保をため込んでいる大企業や、株式・不動産などで何千万、億単位で儲けている…ここから徴税することなのだ。
 ちなみにこれらの「マネー」は金融市場に流れ込んで「利子」だけを求め、実態経済を支える産業部門を圧迫している…こういった「金融市場」に流れ込む金を、徴税して実体経済に戻すことが、当面の「生き残り策」としても必要なのだ。

 ちなみに蓮舫氏、前原氏、玉木氏の3名は、それぞれに色合いは違うものの、「野党共闘」には消極的だ。共産党のほうが今だ、「野党共闘」に積極的である(衆議院選挙はある意味、全部が一人区だから、「野党共闘」ではほぼ確実に共産党は選挙区から降りる…比例でしか議員にはなれないのである)…玉木氏は、唯一共産党が「野党統一候補」となった香川であるが、ほとんど何もしなかった。

 おそらく誰が代表に選ばれても、「民進党」はこれまでとほとんど変わらないであろう…当然、支持率も上がらない。「野党共闘」もおそらく尻すぼみとなるであろう…そこでどうやって「勝ちにゆくかsign02」…安部政治を許さないための、国会外実力闘争がそのカギである。決して民進党そのものには期待しないが、もう一度国会外世論を盛り上げるしかない。そこには「辺野古・高江の闘争」「脱原発闘争」「反TPP闘争」などが上げられる。「三里塚闘争」もその一貫である。

 民衆の動きに、民進党は「歴史の屑籠」の中に捨てられる…そこから抜け出た者、そこの幻想から抜け出た者が、新しいものを作るのである。

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映画「標的の村」を観る

 昨日、高松市男女共同参画センターで行われた「標的の村」 上映会に行って来た。上映は午前10:30~、午後13:00~ 15:00~ の3回…その最後の回だ。

 映画は高江で暮らす人たちを中心に始まる…突如ロクな説明もなく始まったヘリパッド建設工事…静かで自然が豊かな環境を求めて暮らす佐喜真さん一家の農作業と、カフェ「やまがめ」(ここには行ったことがあるぞ)…工事を阻止しようと「座り込み」を行ったら、防衛局から裁判で訴えられた。いわゆる「スラップ訴訟」だ。権力を握り好き放題できる防衛局が、「座り込み」という沖縄独特の闘い(ある意味、それぐらいしかやっていない…大昔の全共闘みたく、石合戦をやっているわけではない)を抑え込むだけのために、裁判に訴えたのだ。このスラップ訴訟は、裁判でなんでもかたづけようとするアメリカにおいてすら禁止されている。また、この裁判の無茶苦茶なところは、座り込みの現場にすら行ったことのない、当時7才の女の子までをも「被告」にしたということだ。

 スラップ訴訟から、やがてベトナム戦争時代にあった「ベトナム村」の話が出て来る。ベトナムの集落をイメージした家を演習場に作り、そこに高江の人たちを駆り出してベトナムの服を着させ、ベトナム人に見立ててアメリカ海兵隊は訓練を行った。当時、高江には船しか交通手段が無く、マスコミなどにもほとんど知られていなかったという。集落を取り囲むようにヘリパッドが出来るということで、高江の人たちは「また自分たちが演習の目標とされるのでは…」とベトナム村のことを思い出して考える。

 そして、オスプレイ配備問題だ…辺野古基地建設ではかなり早く「MV-22オスプレイ」が導入される情報を握っていた。開発段階で多くの事故を起こし、「未亡人製造機」と呼ばれたこの機体が、集落周辺を飛び回るのだ…どれだけ不安なことだろう。しかし政府、防衛局はひたすらオスプレイ配備については語らない…実はSACO合意の時に、すでに日本政府の高官はオスプレイ配備のことを知っていたにもかかわらずだ…住民を「だまして」基地建設を推し進める、狡猾な日本政府。

 やがて岩国基地にオスプレイの第一弾が飛来してくる…沖縄では普天間基地のゲートを人や車でふさいで、基地機能をマヒさせ、オスプレイ配備に反対した。山城博治さんもその現場で指揮をとっていた。映画では色が白く、今よりも若く見えた…というより、何年も続く連日の闘争の中で、山城さんは日焼けし、また体力も使い続けてきたのである。

 それでも機動隊は、車をどかし、座り込んでいる人々をゴボウ抜きにする…新聞記者も排除して、反対運動をつぶしにかかる…今、高江で行われていることが普天間でも行われていたのだ…というより、普天間で行われている以上のことが、高江では行われているといったほうがよいかもしれない。この時の機動隊は沖縄県警だけであった…今は福岡、大阪、愛知、警視庁、千葉から機動隊が来ている・・・

 7才で「訴えられた」女の子は、こう言った…「お父さんとお母さんが頑張れなくなったら、私が引き継いでいく。私は高江をあきらめない」この時、11才…11才の女の子が、こんなことを言わなければならない基地建設って何…というか、本土の無関心や沖縄への「基地押し付け」がそうさせているのだsign03

 SNS見ていると、今高江の問題がクローズアップされていて、あちこちで自主上映会が行われているようだ。「無関心」だった「本土」世論も、少しずつだが確実に動き出している…これをうねりに変えなければならない…そう思った。

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高江N1工事着手弾劾!しかし…

 夕方、酒のみながら、TBS「報道特集」 を観ていたら、高江のN1ヘリパッド(オスプレイパッド)の建設工事に、本格的に着手した…というニュースが流れていた。
 なるほど、ヘリで撮影されたヘリパッド建設予定地の木は伐採され、ヘリパッド建設がいつでもできる状況になっているようだ…

 しかし琉球新報や沖縄タイムスのサイトを見ても、そのような記事は載せられていない。ざっと他の本土ブル新サイトを見ても(当然ながら)そのような記事は皆無である。

 琉球新報にはN1ゲートに300人、機動隊車両も40台 400人集結 と書かれている。

 【ヘリパッド取材班】東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設問題で、新たなヘリパッド建設に反対する市民ら約300人は3日午前6時すぎ、N1地区ゲート前で集会を始めた。集会と同時にN1ゲートより東村高江側にある高江橋で、市民ら約50人が車両を止めたり、座り込んだりして、ダンプカーや作業車をゲート内に入れない抗議行動を展開している。午前8時30分現在、高江橋周辺に市民の車両約50台が止められている。N1ゲート前で行われている集会への参加者は高江橋の手前で車を止め、徒歩で向かっている。
 基地の県内移設に反対する県民会議が8月29日の幹事会で9月から毎週2回(水・土曜日)、ヘリパッド建設阻止を目的にした一斉行動を行うことを決めており、3日はその初日。午前8時現在、ダンプカーによる砂利搬入や作業員を乗せた工事関係車両は確認されていない。
 集会が始まってから1時間をすぎた午前7時半ごろ、平和市民連絡会のメンバー55人が大型バスで駆け付け、集会参加者から拍手で迎えられた。退役軍人でつくる「ベテランズ・フォー・ピース(VFP)」琉球沖縄支部のダグラス・ラミスさん(80)ら6人も参加している。
 機動隊は午前5時前から車両約40台で現場に集結した。市民が集会や抗議行動をしている地点の周辺で機動隊約400人が待機している。
 市民らは午前4時半すぎから東村高江の集落の手前にある大泊橋に車両数台を止め、工事作業員の乗った車両の通行阻止行動を始めた。その際、N1ゲートに向かう警察車両約40台の車列が橋の手前の県道70号にずらりと並び、異様な光景が広がった。
 N1ゲートで始まった集会で沖縄平和運動センターの山城博治議長は「早朝からものすごい数の警察が集結し、抗議行動を排除しようとしている。私たちの体は押さえ付けられても、県民の怒りは押さえ付けることはできない。きょう一日、複数の場所で工事関係車両をゲート内に入れない抗議行動を展開していこう」と呼び掛けた。糸数慶子参議院議員も登壇しあいさつした。【琉球新報電子版】


 要するに、まだ沖縄は「負けていない」ということだ…もちろん「負けない」ためには高江に人をもっと集結させる必要があるし、「本土」でも高江ヘリパッド建設反対!の世論を大きく上げ、政府にぶつけることが必要だsign03

 しかし…ホンマ、サラリーマンの私が高江に行くことは出来ない・・・・そこが非常にもどかしい…

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JR三江線…ついに廃止へ

 Yahooニュースより…JR西、三江線廃止を表明=沿線6市町に―広島・島根
 広島県三次市と島根県江津市を結ぶJR三江線(108.1キロ)について、JR西日本は1日、9月末までに全線廃止を国土交通省に届け出ると表明した。
 沿線6市町でつくる「三江線改良利用促進期成同盟会」の会議に、松岡俊宏米子支社長が出席し、伝えた。
 会議終了後、松岡支社長は記者団に「地域のニーズに合致しておらず、利用者の減少に歯止めがかかっていない」などと説明し、代替の交通手段が確保され次第廃止する意向を示した。代替交通にはバスを想定し、JR西として初期投資の全額と一定期間の運営費を負担する考えだ。
 これに対し、同盟会の景山良材会長(島根県美郷町長)は「残念だが、受け止めざるを得ない」と述べた。第三セクター方式などによる鉄路存続は自治体の財政的負担が重く、バスへの移行が現実的だとした。
 三江線は1975年に全線開通。国交省によると、JR発足後、100キロを超える鉄道の全線廃止は本州で初めて。

乗り物ニュースの記事 によれば、「当社として三江線の鉄道事業はどのような形態であっても行わないという判断に至りました」ということだそうで、中国地方の鉄道網にどかっと穴が開くわけだ…輸送密度もJR化当初は458人/日にたいし、2014年度は50人/日まで減少…これでは鉄道としては成り立たない。

 三江線にはもうずいぶん昔、三好から江津に抜けるかたちで乗車したことがある…まだキハ40だったかな?そんな時代である。
 残念ながら、あまり印象は残っていない…ただ、いわゆる「公団線」といわれる部分は、確かに立派な構造物で出来ていた。日本一「高い」宇都駅 も通過しただけで、その高さを味わうことはなかった。

 9月末までに全線廃止を届け出る…ということは、一応来年の3月改正までは持つのだろう…しかし「葬式鉄」は大変だ!あの辺りは山間部なので、けっこう寒い。行くなら秋の間だろう。

ではではtrain

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