何も学んでいない民進党
もともと「保守政党」でありこんなものに最初から期待してはならないのであるが、「立憲主義」をぶちこわして「壊憲」に突き進み、アベノミクス(もう最近は何をやっているのか分からない)で民衆の生活をどん底にまで落とし込みながら、新自由主義を貫徹していこうとする安部政権に対抗するには、野党第一党…すなわち民進党がしっかりせねばならないのである。しかし現在、代表選挙が行われる中、その3候補がそろいにそろって「消費税増税・財政再建」路線をガチガチに堅持しているという。
天木直人氏のブログそろって消費税増税に賛成した民進党代表選の三候補者の衝撃 によると、こう書かれている。
きのう9月4日朝のNHKの日曜討論を聞いて私は驚いた。
民進党の代表選に出ている三人の候補者がそろって消費税増税に賛成していた。
何という政治センスのなさだろう。
民進党はやはり安倍自民党政権の引き立て役だ。
考えて見るがいい。
国民がいまもっとも苦しんでいるのは日々の暮らしだ。
それを直撃して来たのが消費税増税だ。
それにもかかわらず野党第一党が消費税増税を率先して唱える。
おまけに財政健全化を掲げ緊縮財政を唱える。
これではまるで財務官僚のお先棒担ぎだ。
なるほど、現在の少子高齢化や女性の活躍、子どもが笑って生きることができる社会をつくるためには、確かに「財源」が必要だ・・・しかしそれを「消費税増税」に求めるのは間違っている。
あの安部でさえ、「リーマンショック以上」というペテンを持ち出してではあるが、消費税増税を「見送り」した…だから自民党は先の参院選で勝利することが出来たのだ。
民衆が求めているのは、「持てる者から徴税する」ということだ…すなわち様々な優遇措置や「タックス・ヘイブン」まで使って内部留保をため込んでいる大企業や、株式・不動産などで何千万、億単位で儲けている…ここから徴税することなのだ。
ちなみにこれらの「マネー」は金融市場に流れ込んで「利子」だけを求め、実態経済を支える産業部門を圧迫している…こういった「金融市場」に流れ込む金を、徴税して実体経済に戻すことが、当面の「生き残り策」としても必要なのだ。
ちなみに蓮舫氏、前原氏、玉木氏の3名は、それぞれに色合いは違うものの、「野党共闘」には消極的だ。共産党のほうが今だ、「野党共闘」に積極的である(衆議院選挙はある意味、全部が一人区だから、「野党共闘」ではほぼ確実に共産党は選挙区から降りる…比例でしか議員にはなれないのである)…玉木氏は、唯一共産党が「野党統一候補」となった香川であるが、ほとんど何もしなかった。
おそらく誰が代表に選ばれても、「民進党」はこれまでとほとんど変わらないであろう…当然、支持率も上がらない。「野党共闘」もおそらく尻すぼみとなるであろう…そこでどうやって「勝ちにゆくか」…安部政治を許さないための、国会外実力闘争がそのカギである。決して民進党そのものには期待しないが、もう一度国会外世論を盛り上げるしかない。そこには「辺野古・高江の闘争」「脱原発闘争」「反TPP闘争」などが上げられる。「三里塚闘争」もその一貫である。
民衆の動きに、民進党は「歴史の屑籠」の中に捨てられる…そこから抜け出た者、そこの幻想から抜け出た者が、新しいものを作るのである。
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コメント
> 民衆の動きに、xxxは「歴史の屑籠」の中に>捨てられる…そこから抜け出た者、そこの幻想から>抜け出た者が、新しいものを作るのである。
これは、無意識からでた「魂の叫び」ではないのか?
投稿: 出先からななし | 2016年9月 8日 (木) 13時11分