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第三書館 ポリス・シリーズ

 実家に帰ってきたので、古い本が読めたりする…
 80年代後半から90年代始めにかけ、第三書館というところから、元現職警察官による内部告発もの「ポリスシリーズ」が出版されていた。第一弾が、元兵庫県警巡査。松本均氏による「交番のウラは闇」…これがベストセラーとなり、第二弾「ケーサツの横はドブ」、第三弾「オマワリさんの華麗なセカイ」、第四弾「交番の中は楽園」、第五弾「警視庁のウラも暗闇」、第六弾「巡査部長のホンネ手帳」・・・以後も続くのだが、私が実家で持っているのはここまで。
 まぁ、これを読むと、いかにケーサツ社会がデタラメであるか…ということが良く分かる。階級が幅を利かせ、上は現場を知らず下に仕事を押し付ける。二重帳簿で予算をデタラメに管理し、本来は現場のお巡りさんに支払われるべき超過勤務手当がピンハネされ、幹部たちの裏金になっている。ケーサツは市民の見ていないところで暴力をふるう。書類、調書の類いはでっち上げ、犯罪を「つくり出す」。交通違反取締りには、ちゃぁ~んと「ノルマ」がある。部落差別、在日外国人差別はあたりまえ、人権教育が行われていない…等々。
 これを読んで、警察を「信用」できたら偉いわ…もちろん30年以上前の話だから、現在とは様相は違ってきているだろう…しかし、その辺を割り引いても、この間警察組織の抜本的改革なぞ行われていないから、基本、警察はまだデタラメなことをやっていると考えて間違いないだろう。
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 第一弾、元兵庫県警 松本均著「交番のウラは闇 巡査10年選手の内部告発」 1987年5月1日 初版

 基本の基本…1.警察内に広がる不正は誰も取り締まらない 2.在日朝鮮人・韓国人を頭から差別する警察たち 3.部落差別を助長する警察組織 4.交通取締りノルマ達成のための汚いカラクリ 5.「警新会」で新聞記者と警察のベッタリ体制養成 6.警備・公安が代表する日本的不明朗警察組織 7.階級制度のしがらみで硬直化する警察 8.警察官聖職論を飾る形だけのタテマエ言辞・・・あーもう、目次打ち込んでいるだけで、嫌になってきた…
なお、松本氏は85年、山口組と一輪会の抗争…「山一戦争」で組幹部宅の「貼り付き警備」に出動し、その超過勤務手当について東灘署の会計課に「おかしいやないか!」とその支払われ方に異議を唱えたため、男女関係を利用されて組織排除されたため、辞職した。
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 第二弾、警察評論家 丸山昇 元兵庫県警 松本均 編著「ケーサツの横はドブ」 1987年8月1日 初版
 丸山昇氏が集めた全国の警察官からの、告発等が紹介されている…が、一旦丸山氏の取材を受けながら、後で警察組織にばれ、泣く泣く「記事にしないでくれ」と頼み込まれたケースも紹介されている。
 また、当時警備・公安が行った「神奈川県 共産党緒方国際部長盗聴事件」についても詳しく書かれている。
 後半は、当時、ピースボート主催者だった辻本清美と、松本均との対談がある。

S_000015 第三弾、元兵庫県警巡査 山下寛著 「オマワリさんの華麗なセカイ」 87年10月15日 初版 
 いやぁ~これは面白い…松本氏よりも少し年上の山下氏の警察体験…第1章 警察学校編、第2章 下坂部派出所編、第3章、けん銃乱射編、第4章、杭瀬派出所編、第5章、オカルト・ゾンビ編(変死体などの扱いについて書かれている)第6章、潮江派出所編、第7章、機動隊編(外勤の警察官も、「第二機動隊」という臨時編成の機動隊に配属されることがある…山下氏も1976年「神戸まつり」事件で第二機動隊として「活躍」
 第8章は、山下氏と松本氏との対談・・・




S_000016 第四弾、松本均著 「交番(ハコ)の中は楽園(パラダイス)」87年12月25日 初版
 ベストセラーになった前著「交番のウラは闇」を無視し、「そんなことはない」と開き直りながら、書店に「売らないでくれ」と圧力をかける兵庫県警・東灘署の話から始まる…警察は地元有力者から「餞別」がもらえる…警察もまた有力者・協力者にたかる。ヤクザと一緒、いやそれ以上だとも…(ヤクザの組員のほうが「礼儀正しく」て、地元に「信用されていた」話も出て来る)

 下っ端警官は、体調が悪くても休ませてもらえず「過労死」(当時こんな言葉はなかったが)する一方、幹部は公用車を使っての病院通いが許され、その公用車の運転も下っ端警察官の「仕事」…
 幹部クラスの「公私混同」はすさまじいものがある。警察内で起こった「不祥事」にしても、幹部とコネがある者と、そうでない者とでは違いがある…仕事を実直にやるより、幹部におべんちゃらを使い、付け届け出来る者が「出世」する。
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 第5弾 元警視庁・元福島県巡査部長 幕田敏夫 警察評論家 丸山昇 編著「警視庁のウラも暗闇」 1988年4月1日、初版 
 警視庁と福島県警に努めた、幕田元巡査部長の告発本…幕田氏は警視庁の空港署で外勤の巡査の仕事をしていた頃、空港会社のゴミ箱あさりをした…何を探していたか?組合関係のビラだそうな。
 その後、福島県警に転職…事前に漏らしてもらった試験問題を勉強して「巡査部長」に昇進。福島県警では、「マル暴」すなわち暴力団関係を担当する部署で活躍…シャブ(覚醒剤)の取り締まりにまつわる話なども満載。

 なお、幕田氏はささいなことを理由に幹部警察から、公務であっても郡山署への「出入り禁止」をされる等、不当な扱いをうけたため、「筋を通して」87年7月に福島県警を辞職。
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 第6弾 幕田敏夫著「巡査部長のホンネ手帳 盗聴から拾得金ネコババまで」 1988年8月1日、初版 
第1章 カネと女だ。新宿署巡査部長のホンネ 第2章 バレないよ。不正特権警察官のホンネ 第3章 自分は安全。交通取締ポリスのホンネ 第4章 賭場イノチ。バクチおまわりのホンネ 第5章 飲みたいな。タカリ屋警察署のホンネ 第6章 人権って何。留置場居眠看守のホンネ 第7章 ダマシあい。マル暴極道刑事のホンネ 第8章 右翼は友達。警備・公安デカのホンネ 第9章 保身が第一。警視警部警部補のホンネ 第10章 ミジメだな。下積み下級警官のホンネ 第11章 コソク千万。福島県警幹部連のホンネ  

…おお、これぐらいならなんとか全題名が書ける…


とまぁ、昔から警察は信用ならんし、今も信用はないんだろうなぁ~

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コメント

20年前に、目撃した事実ですが、大阪府警本部の刑事が、五代目山口組系のフロント企業=金融屋の会長に「金を貸してくれ」と言って来ました。
会長いわく「あいつらに金を貸したら、なんぼワシでも府警本部に追い込みは掛けられへん」。
結局、お茶代として封筒に20万円入れて渡していました。
警察は小遣い稼ぎとしてヤクザにたかっています。
元々、国家権力の手先=岡っ引き根性が骨の髄まで染み込んでいるので、在日や部落を弾圧するのも平気であり、ヤクザにたかりつくのも警官の知恵と甲斐性ぐらいにしか思ってない連中です。
なお、(輪→和)「一輪会」ではなく、「一和会」ですヨ。

投稿: 元解放研 | 2016年10月25日 (火) 17時25分

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