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祈る天皇、癒す天皇…が必要な社会こそ問題

 さてこれまで、FOR BIGGINERS 天皇制からいろいろ引用してきた。そのうち、独占資本と不可分の天皇制 天皇の祭祀とは暗闇で行われる国事行為なのだを、現在の状況に合わせた考えてみる。

 この間の「退位議論」の中で、保守派から「(天皇は)祈っていればよい」というような発言があった。もちろん憲法の1条から8条の「天皇条項」には、「天皇の仕事は祈ることである」とは書いていない。宮中祭祀のことである。そして祈る内容は、「皇統の正統性を確認するための祭祀」に他ならない…別に「国民のため」に祈っているわけではない、自らの一族のためである。もちろん「天皇家の安泰・発展=国家の安定・発展=国民の安定・発展と考えている人々にとっては、天皇のための祈り=国民のための祈りとなるが、これは「イデオロギー」でしかない。
 しかし現天皇は単に「祈る人」ではない…「行幸」と称してあちこち出かけ、「国民を慰撫」する存在である。むしろこの「国民を慰撫」する姿のほうが、TV等のニュース映像で流れ、一般化しているのではないだろうか?特に震災や水害等の「被災地」に赴き、被災者を慰撫してまわる姿がTV等で流される。
 この「行幸」こそ、現天皇が「象徴としての務め」として意義を見出しているものであり、それが高齢となってシンドイから、退位したい…というのが辞めたい理由の一つとされている。案外、この「行幸し、慰撫する天皇」のあり方を認めてしまっている「リベラル」な人々も多いのではないだろうか?

 では何のために「国民を慰撫」して回るのか?と言っても、ここから天皇個人の気持ちとは全く別の問題となる…天皇は「独占資本のもの」となった…現在、「独占資本」という言葉はあまり使われないから「ニッポンのグローバル資本」と言い換えてよい。この「グローバル資本」が生き残るために、日本の政治委員会は「新自由主義政策」を取る。すると「国民」の間に格差が広まり、貧困が深刻化する、生きづらさを感じる層が拡大する、中産階級から没落する不安にさいなまれる…そして、災害が起こった際には、真っ先に困難な状態に陥る。
 さあ、ここで天皇の出番だ格差に打ちひしがれ、貧困にあえぐ層、不安におびえる人たちに対し「祈り、慰撫する」ことで、不満が「グローバル資本」や政治体制に向かわないようにするのだそのために「天皇制」は維持されなければならない…

 もちろん、「祈り、慰撫する」ことは他の新旧諸宗教でも可能である。しかし「天皇制」は150年プラス1,000年程度の「歴史」がある…しかも「日本国」ONLY ONEの「ありがたさ」もある…こりゃスバラシイってことだろうなぁ~

結論:天皇は新自由主義政策に対する不満が「革命」に向かわないよう、国民を慰撫するためにある…だが、そんな社会は打倒・変革されなければならないのであって、天皇のいらない社会こそ必要なのである。

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