中世に戻る前にやらんとアカンこと…
昨日のエントリー中世にらせん回帰!? で触れた「新中世」を語るコーナー…
水野氏は市場、フロンティアの消滅という観点から、「過剰資本」になるため、はっきりと「資本主義の終焉」を語っている。ただし、その後について経済学的には述べていない。
漠然と「資本の増殖」を目的とした社会が終わる…と述べているようだ。「資本」も「株式会社」も当面、なくならない…というか、無くせない、急に無くしたらまずい…とゆうふうなことを書いている。
資本主義を止めてどうするのか?生産様式は…というと、マルクス主義で提示された「資本の止揚」…すなわち資本を社会的に所有し、生産を協同組合形式で行う…という提起をしよう。
そうすれば、「資本の過剰」という問題は解決…というより、資本そのものがなくなるのだから、過剰もへったくれも無くなる。ただし、現代社会にあるものをそのまま受け継ぐと、生産手段・能力の過剰は残る…が、これは徐々に「スクラップ」化すればよい。
水野氏は革命家ではないので、ゆっくり、時間をかけて(中世から近代に移行したのと同じぐらいの時間がかかるとしている)「資本主義的生産様式」が変化していく(だろう)としているわけだ。
左翼革命家は、生産様式の変換を、かなり意図的に行う…すなわち、資本主義社会を「革命」によって打倒し、改編するプロセスを経ることを提起する。
水野氏が説くように、その後「閉じた帝国」と「地域行政」が並立する社会システムが出来るとしても、その前に資本主義社会をなんとかしておきましょう…ということである。
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